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青山学院大学がオープン参加
今年も開催! 六大学対抗LS大会
2016/02/13

東京都杉並区・明治大学和泉校舎総合体育館プール 2016.1.31

ラインスロー最下位
明治大学LSCの声賭けにより始まった「六大学対抗ライフセービング大会」が、今年も春休み直前!?(スタート直後!?)の1月31日に開催された。

今年で4回目をとなるこの大会は、企画から運営、会場手配、スポンサー探しまで、すべて大学生だけで行われる自主競技会だ。

学生パワーがはじけた大会の様子を、早稲田大学LSCの小田眞木子さんにレポートしてもらった。(LSweb編集室)


文=小田眞木子(早稲田大学LSC)
写真=六大学対抗戦実行委員会





短水路で開催する大会は
オリジナル種目も満載!


LSweb 2016年1月31日、「第4回六大学対抗ライフセービング大会」が明治大学和泉総合体育館プールにて行われた。

 今年で4回目を数えるこの大会では、従来の東京六大学に加えて青山学院大学がオープン参加として出場。当日は参加人数も昨年、一昨年よりも増え、より一層大きな試合となった。

 選手宣誓は法政大学LSCの小松海登選手。
 1年生にして、実力もユーモアもあふれる期待の選手で、六大学対抗戦らしいジョークの効いた宣誓によって、選手たちの士気を高めまてくれた。

 六大学対抗戦は使用するプールが短水路ということもあり、様々なアレンジを加えた独自の種目が存在する。
 
 例えば「200メートルMARUHASHIメドレー」は25メートルの潜水→50メートルの自由形→25メートルマネキンキャリーといった具合だ。
 男女が同じヒートのレースや、大学混合のリレーチームが組まれるのも六大学対抗戦の大きな特徴で、どの種目も大いに盛り上がった。

 大会の最後には出場者全員でのファンレースも行われ、会場は大学の垣根を超えた一体感に包まれた。

 各大学間の交流は、救助能力の向上と共に六大学対抗戦の大きな柱の一つ。規模の小さな大会だからこそできる、この雰囲気を気に入っている人も大勢いるのが特徴だ。


慶應義塾大学、躍進
参加三人で総合3位に


ファンレース* 六大学対抗戦の出場メンバーには、全国大会で活躍する選手も多くいる。ヒートの中には昨年のインカレ入賞者が一堂に揃う場面もあり、楽しいだけでなくレベルの高さも大会を盛り上げた。

 そんな中、今大会の優勝は早稲田大学LSC、準優勝は法政大学LSC。
 リレー種目も早稲田と法政が選手層の厚さを見せつけた。3位になったのは早稲田、法政には人数で劣る、慶応義塾大学LSC。なんとたったの3人で3位という華々しい結果を手にした。

 慶應義塾大学LSCは今回が初めての参加。同クラブ代表の上野 凌選手に感想を聞いた。

「慶應からは3人が参加しましたが、全員が初めてのエントリーでした。オフシーズン中に、レース数も多く、経験も積める今回の大会は、メンバーにとってとても良い刺激となりました。
 またレースやリレーを通じて、他大学との交流を図ることができました。今後も協力してライフセービングを盛り上げることができたら良いと思います。来年以降も継続して参加し、さらに良い成績が残せるようにメンバー全員で頑張っていこうと思います。大会関係者、協賛各社のみなさんありがとうございました」

LSweb また今大会にオープン参加し、共に大会を盛り上げてくれた青山学院大学の白鳥紗貴選手からの感想も紹介したい。

「今回ご縁があり、急遽、六大学対抗戦にゲスト参加させていただきました。楽しい大会だ、ということは聞いていましたが、青学は六大学外ということもあり、緊張せずにはいられませんでした。
 しかし当日は、想像以上の楽しさ、そして六大学の皆さんの優しさに、終始笑顔で終えることができました。ライフセービングという分野において、他大学との密な交流は長所の一つであると思います。六大学対抗戦のようなお互い高めあっていけるような楽しい場が他にも広がっていけたらいいな、と思った1日でした。ありがとうございました」

大会成功の影に
実行委員の奮闘あり


 初参加の大学にも楽しんでもらうことができ、実行委員たちも満足のいく大会だった。

 今回運営に携わった実行委員は6つの大学から8人。協賛取り付けを行った明治大学の工藤綾乃は、

「今回は毎回お世話になっていた株式会社TKS(旧川崎スポーツサービス)様に加えて、GRANDE様からも協賛品を提供していただきました。ミスのないように、大学と企業との架け橋として責任を感じながらも、ご厚意が嬉しく、担当者冥利に尽きました。
 大会は協賛品があるからこそ盛り上がると思うので、自分の経験や反省を来年度の後輩にも引き継いでいきたいです」
 と初めての六大学対抗戦で任された実行委員の仕事を全うした。

 また最も大変な仕事、スケジュールの管理一切を行ったのが法政大学の宮 奏子。

「この大会では、事前準備から、当日の運営まで全て学生で行わなければならない為、とても苦労しました。タイムスケジュールの作成や、ヒート表の組み合わせ、大会の仕事のシフト作りなども自分たちで作るため、前々から準備を重ねて進めていきました。
 また、マネキンやチューブといった器材も各大学が協力して持ち寄ることで運営できました。当日のタイム計測やマネキンの設置などは、出場する選手で回していったり、泳ぎ終わった選手がそのまま使ったマネキンを設置したりと、ハードな面もありました。
 しかし、こうして自分たちで運営する大変さを知った事で、普段の大会では、いかに多くの人の協力で成り立っているかが実感できたのではないかと思います」
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 大会の運営を含め自分たちで作り上げていく六大学対抗戦を通して、ライフセービング活動が様々な人の仕事で成り立っていることを痛感させられる。その経験を、今後もライフセービングに様々な形で精進していくきっかけになれば嬉しく思う。

 来年度の大会で再び熱い勝負が繰り広げられるのが楽しみだ。

 最後になりますが、開催にあたり場所を提供して頂いた明治大学、協賛の株式会社TKS様、GRANDE様、また大会設立にご尽力いただいた各大学OB並びに明治大学監督、そのほか関係諸機関に心よりお礼申し上げます。

 今後も六大学対抗ライフセービング大会をよろしくお願いします。






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ライフセーバーのための気象予報講座⑨
あなたの海と低気圧
2016/02/09

Weather Information for Lifesavers

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前回の記事で、低気圧の構造は理解できただろうか?

それが分かったら、いよいよ本題の低気圧と波の関係を見ていくことにしたい。

今回はライフセーバーであり、気象予報士でもある松永 祐さんが、図解形式で解説してくれる。図を拡大しながらしっかり理解して、海練に活かそう! (LSweb編集室)


文・写真=松永 祐(九十九里LSC/サーフ90鎌倉LSC)





ホームビーチのコンディションを予想するために

 やっぱり波があるときは波乗りしたい、パドルフォームの確認をしたいときはフラットなほうがいい、スキーはダウンウインドが面白い……。
 自分がやりたい練習メニューに、海は対応してくれるだろうか。

 低気圧の性格が分かったところで、「予報のリレー」を試してみよう! 自分のホームビーチのコンディションが、少し予想できるようになるかもしれない。

 今回は関東を例にした内容になってしまうが、全国のライフセーバーの皆さんも、ぜひホームビーチでこのような特徴を見つけてもらいたい。

通り道はある程度決まっている
A_低気圧2ルート
 朝、通勤・通学で同じ時間の電車に乗ると、同じような人が同じような位置にいたりする。おそらく、電車の車両も同じで、出社時間も毎日同じなのだろう。

 空気は、基本的に熱と地形により大きな影響を受ける。地形はそう簡単に変わるわけがないし、大きな異常気象が起きない限り、季節毎にいつも同じような温度になる。

 つまり、人が毎日同じような動きをするかの如く、低気圧ができる場所や通り道も、季節毎にだいたい同じになってしまうわけだ。

 そのルートは、日本付近では主に2つがある。

 1つ目は、日本海で発生し、東に向かうルート。2つ目は、日本の南の海岸線に沿って発達するルートだ。
 この2つ目のルートは、「南岸低気圧(なんがんていきあつ)」とも呼ばれている。

発達するパターンと、しないパターン

 これまで何度か「発達」という言葉を使ってきた。

 この場合の発達とは、簡単に言うと、低気圧の中心気圧が下がり、渦が大きくなることである。それに伴って風が強まり、場合によっては大雨にもなる。
 低気圧が発達する時には、暖かい空気と冷たい空気がぶつかることが重要である。この温度差が大きいほど、ぶつかる勢いが強いほど、低気圧はよく発達する。

 そして、発達する低気圧は真東ではなく、北東へと進む。

 発達しそうな気配は天気図から見つけよう。正確な予報をするためには、いろいろな専門的な天気図も必要になるが、スマホやテレビですぐに見られる「地上天気図」だけでもある程度わかるのだ。

 ここにBとCの2つの天気図がある。発達するのは、低気圧と高気圧が左から右へ縦に並んでいるBだ。右側の高気圧からの暖かい空気と、左側の高気圧からの冷たい空気がよくぶつかるためだ。それに伴い、低気圧は北東に動く。
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 天気の変化は大雨(冬は大雪の可能性もある)の後、すっきり晴れるというメリハリのついたものになりやすい。さらに、発達するということは、大きな波を起こすということでもある。

 反対に低気圧と高気圧が上から下に並んでいるCの場合は、空気のぶつかりかたが弱く、低気圧は発達せずに真東に動くことが多い。先ほどの逆で、大きな波は発生しずらく、天気もしばらくの間ぐずついてしまう。

「冬型の気圧配置」なのに、波がある時とない時がある

「今日は冬型の気圧配置になるでしょう」という天気予報のセリフは、ほとんどの人が聞いたことがあるはずだ。

 日本の東の海上に先ほどの経緯で発達した低気圧があり、西の大陸に高気圧があるという「西高東低」の冬の代表的な気圧配置だ。

 こうなると、日本海側は雪、太平洋側は晴れというわかりやすい天気になる。ただ、波はもう少し細分化できるのだ。関東を例に説明しよう。

 次の図DもEも、西高東低の「冬型の気圧配置」の例である。おおよそ日本付近は北西の季節風が吹くように見えるが、この2枚には違いがある。
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 目が回るかもしれないが、等圧線をよーく見てみると、関東等の本州付近で、Dは縦縞の模様なのに対して、Eは円を描くように曲がっているのに気づくだろう。

 ほんの少しじゃん! と思うかもしれないが、この少しの違いで湘南の海は大きく変わる。Dの時、関東では日本海側に雪を降らせた風が山を越えて真北から吹く。すると、湘南では完全なオフショアになり、波はなく、海は非常に透明度が高くなる。2015全日本本選2

 一方Eの時は、北西からの風が吹くと思うかもしれないが、南アルプスや丹沢山地を回り込んだ風が吹くため、冬なのに関東だけは南西~西南西の風が吹く。そうすると、風下の鵠沼などではぐちゃぐちゃの風波が立つ。

 イメージとしては、2015年全日本本選2日目の夕方みたいな感じだ。

 この時、普段は穏やかな千葉の内房でも風波が立つし、九十九里では右からの風が強くなり、波があったとしてもきれいなブレイクにならない。

九十九里でも波がない時がある

 千葉の九十九里といえば、いつでも波があるというイメージを持つ人も多いと思うが、実際はそんなことはない。

冬、低気圧の発達経路によっては、ドフラットな日と、パーフェクトなフェイスを持つ爆波が沖でブレイクしている日と、大きく2つに分かれる。

 また天気図が登場するのであるが、図FとGを比べてみよう。また微妙な間違い探しである。
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 日本の東の海の上をよく見てみよう。

 同じような経路で低気圧が発達しているが、Fは全体的に等圧線が北西(左上)から南東(右下)へ、Gは低気圧の北側で等圧線の方向が北東(右上)から南西(右下)へとなるタイミングがある。

LSweb 波は風の吹く向きに沿って大きくなる。Fの場合は九十九里を含む太平洋側が風上になるため、波が立たず、逆にGの場合は風下になるので、大きな波が届くことになる。

 付け加えると、Gの場合、陸地は完全にオフショアなので、波の形は綺麗だが、北(九十九里に対して左)からの波であるため、ブレイクポイント付近では右への流れが強くなる。個人的には、Gのパターンで、低気圧が少し遠くに離れた程度の時に海に入りたい。

世を騒がせる「南岸低気圧」

H_南岸低気圧 冬、関東などに雪の予報が出る原因は、これである。同時に、知っているサーファーもこの低気圧が近づくと騒がしくなる。

 図Hが南岸低気圧の典型的なパターンだ。また関東を例にしてみよう。低気圧の南側は、前回お話ししたとおり、南からの強い風が吹いている。つまり、南から北へ向かう波が出来ているはずだ。

 一方、純粋に等圧線をみると、東や北東の風が吹くように見える。そうすると、千葉も湘南も海岸線に対して横からの風が吹き、あまり波乗りには適さない波になるような気がしてしまう。しかし、本当はこの天気図の時が狙い目である。

 関東地方には日本では比較的広い平野があり、背後には2000m級の高い山がある。すると日差しがない日や夜には内陸部に冷たい空気が溜まりやすい。この空気は、低気圧の回りの東風よりも冷たいため、この東風の下にもぐりこむ。

 低気圧が来ると、その冷たい空気が低気圧に引き寄せられる。すると、関東では等圧線に沿った東風ではなく、内陸から海へと「陸風」が吹く。しかも、それなりに強い。すると、関東のビーチではオフショアになり、面が整うのだ。

 湘南方面では逆に、この風が強すぎて、波を抑えてしまうこともあるので、低気圧が通過後にサイズアップする傾向もある。ただし、冷たい空気が届かない千葉県の一部(銚子や南房総)は、オフショアにならないこともあるので以前紹介したアメダスをよく見てみるとよい。LSweb

 発達しながら日本に波をもたらした低気圧は、東の海の上でさらに強まる。直径3,000km規模、中心気圧960hPa程度の渦になることも珍しくない。台風より格段に大きく発達した低気圧が次に波を送るのは、ハワイだ。そう、あのビッグウエーブの原因も、同じ低気圧の仕業である。

 低気圧と波の関係はお分かりいただけただろうか? サーフィンをやる人にとっては当たり前のことも含まれているかもしれないが、もう一度天気図とにらめっこして、自分のホームビーチの予想の精度を高めてみよう。


※典型的な例を基に、現象を簡略化して解説しています。少しの気圧配置等の違いでコンディションが異なる可能性もあるので、海に入る際やメンバーを指導する際はご注意ください。


    
 
[プロフィール]

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松永 祐(まつなが・ゆう)

九十九里LSC/サーフ90鎌倉LSC所属のライフセーバー。

大学4年時の2005年に気象予報士資格(第5292号)を取得。
海洋研究開発機構(JAMSTEC)に勤める海のエキスパートであり、競技会を支える安全課のメンバーの一人でもある。


 
    





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ライフセーバーのための気象予報講座⑧ 低気圧との付き合い方2016/02/06

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鬼は〜外、福は〜内! 2月3日は節分の日、そして節分の翌日は、二十四節気の立春。暦の上ではもう春だ。

しかし、寒さの本番はこれから。低気圧もどんどんやってくる。それに伴ってイイ波も立つ。

というわけで、LS気象予報士の松永 祐さんに、低気圧と波の関係を教えてもらおう。

これが分かれば、海練も楽しくなるぞ!(LSweb編集室)

文・写真=松永 祐(九十九里LSC/サーフ90鎌倉LSC)





海から遠ざかっている人、必読!

 ああ寒い。暖冬とはいえ、やはり寒い。冷たい北風が強く吹いたり、雪が降ったりすれば、やはり海から遠ざかる人が多い。

 しかし、そんな真冬の海を楽しくしてくれるのが、低気圧だ。冬こそ低気圧の動きを把握して、イイ波を当てにいこう!

低気圧は八方美人

低気圧a さて、低気圧である。低気圧については、連載の3回目で登場済みだ。

 たしか、風が吹き込むときに右に曲げられて(ブイ周りの向きと同じ)、反時計回りになっているやつだ。しかし、イイ波を当てるにはもう少し細かい特徴を知っておく必要がある。

 ライフセーバー特有の見どころを紹介する前に、一度基本的な構造をしっかり見てみよう。

 低気圧は場所によって大きくコンディションが異なるうえ、その時々に応じて様々な表情を見せる。低気圧と上手く付き合うためには、自分の立ち位置や距離感を上手く把握することが重要である。

 第2~4回の内容も思い出しながら、一緒に付き合い方を考えてみよう。

冷静と情熱のあいだ

低気圧周りの熱輸送4 低気圧の役割は、空気を持ち上げて雲を作っているだけではない。もう1つ、地球規模の大きな役割を担っているのだ。それは暖まりすぎた南の空気を北に運び、冷え過ぎた空気を南に運び、地球全体の気温を一様にするものだ(低気圧は頑張っているが、極地は常に寒い)。

 今回お話しする「温帯低気圧」は、暖かい空気と冷たい空気の境目にできる低気圧だ。このように地球規模の熱を移動させる役割があるため、実は夏に発生する台風よりも大きさはずっと大きい。つまり、波を作る力も非常に大きいのだ。

 低気圧はそんな仕事を仰せつかっていることもあり、熱い空気と冷たい空気の間の「温帯地域」で発生する。日本列島があるのも温帯地域だ。

 だから「冬型の気圧配置」として冷たい空気を日本列島に連れてくるのも、低気圧の仕業だ。特に冬はこの気温の差が大きくなるため、次々と低気圧が発生する。さらに、冬の日本は世界的に見ても低気圧が発生しやすい地域なのだ。

LSweb 次に低気圧の内部を見ていこう。低気圧は反時計回りの空気の動きを使って、右側(東側)では南から暖かい空気を引っ張り込み、左側(西側)では北からの冷たい空気をため込んでいる。

 これらの空気は進みながら徐々に暖まったり、冷えたり、混じったりすることはない。この暖かい空気と冷たい空気の間には、明瞭な境目がある。これが「前線」だ。

 天気図で見てみよう。低気圧の右側で太い赤線に半円がくっついているのが「温暖前線」、左側で太い青線にトゲトゲがくっついているのが「寒冷前線」である。

 この時、活発に動く暖かい空気がある所ではモクモクとした雲が、低いところでじっとしている冷たい空気がある所ではシトシトとした雨が降る。それぞれの場所のコンディションはどうなっているのだろうか。

低気圧が見せるさまざまな表情

 低気圧の南側から反時計回りに、どのような表情があるか見てみよう。

LSweb まずは、「温暖前線」と「寒冷前線」の下側(南側)。ここは、南からの暖かい空気が吹き込んでくるエリアだ。ここに居ると、ジメジメとした空気が肌にまとわりつき、小さなモクモクとした雲が高速で飛んでいく。

 暖かい空気はフワフワ浮きながら吹くため、地面との抵抗が少なく、風が強くなる。加えて、低気圧の近くとはいえ、晴れ間が出ることが多い。風が強いということは、海面がざわつく。そう、風波ができるのだ。

 南風はこのまま北に進みたいが、行く手には冷たい空気が居座る。それをよけるかのように、暖かい空気は高いところへ上ろうとする(第2回を見てみよう!)。上昇気流だ。暖かい空気が上がり始めるところが温暖前線である。

 このため、温暖前線の右側(東側)では、雨。ここでは低気圧の進行方向に滞留した空気の上を、暖かい空気がゆるやかに上昇するため、地上では風が弱くシトシトとした雨が長時間降る。

 一方、低気圧の左側(西側)では、北から冷たい空気が流れ込んでくる。行く手を阻むのは、先ほど登場した南から来る暖かい空気だ。ただ、冷たい空気は低いところに居たい。そのため、暖かい空気の下にもぐりこんでくる。この先端が寒冷前線だ。

 どかされた暖かい空気は、イッキに冷たい空気の上に移動する。すると、強い上昇気流により積乱雲ができる。夕立同様の注意が必要だ。ただし、この積乱雲、夕立とは異なり移動方向がはっきりしているため動きは読みやすい。冷たい空気のエリアは、上昇気流が起きないため、カラッとした晴れになることが多い(冬の日本海側を除く)。LSweb

渦を巻いているようには見えない!
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 このように、低気圧の右(東)側と左(西)側では大きく状況が異なるのだ。

 それでは、今度は気象衛星からの画像を見てみよう。台風はわかりやすい渦だったのに、温帯低気圧はどうだろうか。

 右の方が丸く膨らんでいて、左の方は細い雲が右下へと続く……オタマジャクシみたいな形をしている。

 オタマジャクシの下側の雲がなエリアは、南風が吹き、晴れてジメジメ、ムシムシしている。このエリアの右端が温暖前線、左端が寒冷前線だ。


波はどこでできる?

 波のでき方は、ライフセービング教本にしっかりと書かれていて、ベーシックライフセーバーの資格を取得する際に習っているはずだ。なので、もう一度教本を読んでみよう。教本の内容と低気圧の構造を合体させると、低気圧の周りでどのような波がどの方向に広がるのかが見えてくる。

 低気圧の周りで風が強い所は、等圧線の間隔が狭いところだ。等圧線の間隔が同じであれば、南寄りの暖かい風が吹くところも比較的波が立つ。さらに、低気圧の大きさ等により、風の吹く距離が長ければ、発生した風波が大きくなり、巨大なまとまったうねりとなる。

DSCF5653a ということは、うねりは低気圧の中心から放射状に出ていくわけではなく、放射状からやや風下側に曲がった方向に出ていくのだ。微妙なズレではあるが、特定のうねりにしか反応しないポイントにとっては、ビーチのコンディションに大きな違いを与えることになる。

 ここまでは理解できただろうか? 今回は教科書みたいで面倒だなぁ、と思ったかもしれないが、ここを把握しなければ自分のビーチのコンディションを予測することは不可能だ。
 低気圧の基本的な構造を理解したうえで、次回は関東を例に低気圧と波との関係を見ることにしよう。


※典型的な例を基に、現象を簡略化して解説しています。少しの気圧配置等の違いでコンディションが異なる可能性もあるので、海に入る際やメンバーを指導する際はご注意ください。


    
 
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松永 祐(まつなが・ゆう)

九十九里LSC/サーフ90鎌倉LSC所属のライフセーバー。

大学4年時の2005年に気象予報士資格(第5292号)を取得。
海洋研究開発機構(JAMSTEC)に勤める海のエキスパートであり、競技会を支える安全課のメンバーの一人でもある。


 
    





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世界の“鯨井”も駆けつけた
レジェンズ・オブ・ビーチフラッグス・レース
2015/12/27

Gathering of beach race geek! The 1st Legend’s of Beach Flags Race in JAPAN

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2015年12月19日、神奈川県藤沢市の片瀬西浜海岸で新旧のライフセーバーが集うファンレースが開催された。

「Legend’s of Beach Flags Race in JAPAN」と名付けられた、ビーチフラッグスとビーチスプリントに特化したイベントだ。

北風が冷たい師走らしい冬晴れの中、10代から40代まで、22人の新旧トップビーチアスリートが顔を揃えた当日の様子を紹介しよう。



文・写真=LSweb編集室





勝手に、豪日同時開催

LSweb 「ウインターカップをやりましょう───。最初はそんな提案だったんです」
 と話すのは、レース企画者の一人、西浜SLSCの植木将人さんだ。

  “ライフセーバーにオフシーズンはない!”とは言うものの、やっぱり冬場はなかなか気持ちが盛り上がらない。
 だって寒いし、大会は終わったばかりだし、クリスマスやお正月など楽しいイベントは盛りだくさんだし……。

 それならばレースを企画して、トレーニングするモチベーションを上げてはどうかと言い出したのが、練習仲間でもある小田切伸矢さん(西浜SLSC)、森 新太郎さん(銚子LC)たち。

LSweb そういえばオーストラリアでは「Legend’s of Beach Flags Race」という企画が進行していたな、と気づいた植木さん。
 よし、日本でもビーチフラッグス界の偉大な先輩たちを招いてレースをしようと思い立ったのだそうだ。

 「どうせやるなら同じ日と思い、準備まで約1カ月しかなかったのですが、先輩方に声を掛け、イベント名も勝手に『Legend’s of Beach Flags Race in JAPAN』と名付けて開催することにしました」と笑顔を見せた植木さん。

 本家(オーストラリア)では、マスタークラスのレジェンドだけが参加するイベントだったが、日本は若手も召集。世代を超えた交流が生まれた。

 「ビーチフラッグスを日本のお家芸にしてくれた、大先輩たちが来てくださるんですよ。そんなレジェンドの姿を若手に見せなきゃ、伝えなきゃ、意味がないですよね」
 と植木さんは言う。

 全日本ビーチフラッグス優勝8回。若手にとって目標であり、憧れでもある植木さんが、レジェンドと尊敬する先輩たちの顔ぶれとは……。
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元世界チャンピオン、現る

 レジェンド枠と現役枠に分かれた行われた今回のファンレース。

 レジェンド枠には東海大OBの鯨井保年さんを筆頭に、日体大OBの岸 由起夫さん、青木大輔さん、柿崎貴文さん、中島 章さん、専修大学OBの野田輝明さん、館山SLSCの石川智也さんの7人が顔を揃えた。
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 90年代から00年代にかけて活躍した彼ら。特に鯨井さんは、俗に“サムライスタート”と呼ばれる、軸足に体を引きつけて回転する高速スタートで一時代を築いた、、ビーチフラッグス界のレジェンドだ。

 全日本での優勝はもちろん、レスキュー’94、’96と世界大会のビーチフラッグスで二連覇を達成し、ライフセービングが一般的に注目されるきっかけを作った人でもある。ビーチフラッグスが日本のお家芸と言われるようになったのも、男子は鯨井さん、女子は池谷(遊佐)雅美さんの功績が大きい。

 そんなレジャンドたちも、ほとんどが10年以上ぶりのレースだという。最年長47歳の鯨井さんは、なんと17年ぶりのレースだとか。
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 ちなみに、この日、現役枠で参加した最年少は、東洋大学の富山正樹さん(銚子LSC)で18歳。世界で戦っていた男と、ハイハイしていた赤ちゃんが、今は同じビーチで砂を蹴っている……というわけだ。

 久方ぶりのレースは大いに盛りあがった。

 ビーチフラッグスのスタートラインに並んだレジェンドたちは、「この緊張感がたまらない」「うわぁ、準備不足だった。後悔するなぁ」など口にしながら、それでも皆、とびきりの笑顔を見せていた。

 体調不良のため急遽、審判に回ってくれた東海大OBの後藤隆明さんの笛でレース開始。
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 ブランクを感じさせない俊敏な動きで、鯨井さん、岸さん、青木さんが勝ち上がると、現役時代さながらの迫力のレースで青木さんがダウン。
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 ラスト1本のスタートラインに立った鯨井さんは、「What’s a lovely day!(なんて楽しい日なんだ、なんてステキな日なんだ!)」と、晴れ晴れをした笑顔を見せ、岸さんも「楽しみましょう!」と笑顔で応じた。

 そして、最後の1本を掴んだのは、“世界の鯨井”だった。
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 参加が決まってからの1カ月間、岸さんは毎日走り込みをしたそうだ。

 「その間に4回も熱が出ちゃったんですけどね」と笑いながら、「でもすごく楽しかった。次はもっと練習して参加したいですね」と口にした。

 「次はもっと楽しむために、きちんと準備してきますよ」と話していたのは青木さんだ。

世界の頂点を再び

 ファンレースとは言え、レジェンド以上の白熱した戦いが繰り広げられたのが現役枠だ。
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 植木さんや、猪爪堅史さん(式根島LSC)など、レジェンド枠に入っても許されそうな顔ぶれもガチ参加。植木さんはまだまだ若手には負けらないと3位に入賞し、発起人の意地を見せた。

 決勝対決は勝浦LSCの先輩後輩である、竹澤康輝さんと堀江星冴さん。現役枠22人の頂点に立ったのは、実行委員としても奮闘した、後輩の堀江さんだった。
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 「僕が4年の時の1年生。まさかこんなに速くなっているとは!」と舌を巻いた竹澤さん。そんな2人をレジェンドたちは「速いなぁ」と感嘆を上げながら見つめていた。

 その後ビーチスプリント、レジェンドと現役がミックスしてのビーチリレーも行われ、有志による手作りファンレース「第1回レジェンズ・オブ・ビーチフラッグス・レース」が終了した。
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 今回は人数不足で女子の部は開催されなかったが、鯨井さんに誘われてビーチ競技を始めたという藤原 梢さんや、準備に手を貸してくれた女子アスリートも会場に集い、レジェンドたちの雄姿に歓声を送っている姿が印象的だった。

LSweb 「久しぶりレースは、感慨深いものがありましたね。スタートラインに立った時、過去も、現在も、未来も見えましたよ。
 自分が現役でやっていた時代のこと、今現在の状況、そして頼もしい若手の姿を見て(ライフセービングが)未来に繋がっていることを実感できました。とても楽しかったです。実は今、新しい技を開発中なんですよ。次までには奥義を極めておきますから!」

 レース後、そう言って豪快に笑った鯨井さん。
 来年春に予定されている次の開催で、サムライスタートに次ぐ必殺技が見られるかもしれない。

 「日本人チャンピオンを再び」という目標を掲げスタートしたこのファンレース。今後の発展が非常に楽しみだ。
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「Legend’s of Beach Flags Race in JAPAN」成績表

【ビーチフラッグス・レジェンド枠】
1位:鯨井保年
2位:岸 由起夫
3位:青木大輔
4位:石川智也
5位:柿崎貴文
6位:野田輝明
7位:中島 章
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【ビーチスプリント・レジェンド枠】(現役枠より飛び入り有り)
1位:野村大和
2位:柿崎貴文
3位:石川智也
4位:植木将人
5位:猪爪堅史
5位:青木大輔
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【ビーチフラッグス・現役枠】
1位:堀江星冴
2位:竹澤康輝
3位:植木将人
4位:小田切伸矢
5位:森 新太郎
6位:猪爪堅史
7位:高梨友美生
8位:荒井滉太郞
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【ビーチスプリント・現役枠】
1位:森 新太郎
2位:荒井滉太郞
3位:小田切伸矢
4位:高梨友美生
5位:富山正樹
6位:堀江星冴
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ライフセーバーのための気象予報講座⑦ “ゴジラ襲来?!?!”2015/12/04

Weather Information for Lifesavers

LSweb12月に入り、冷え込みもきつくなってきた今日この頃。

今年の冬もさぞ寒いのだろうなぁと思いきや、天気予報関連のニュースでは、今年は暖冬傾向との発言を多く耳にする。

その根拠となっているのが“エルニーニョ現象”というものであり、しかも今年はその現象が特に大きくて強いらしい。

一体、エルニーニョというのはどのようなものなのか? 

よい機会なので、LS気象予報士の松永 祐さんにしっかりと解説していただこう。 (LSweb編集室)

文・写真=松永 祐(九十九里LSC/サーフ90鎌倉LSC)





今年の冬は異常気象!?

 遂に今年も本格的な冬が来た。

 先週より各地から遅れていた初雪の便りが聞かれると、そろそろフルウエットの準備、さらにはブーツグローブも必要かも!と海錬の装備が悩ましくなる。

 そんな中、今年は異常気象になる!という情報も。鍛錬の場、冬の海錬。
 はたして練習環境に影響はあるのだろうか。

どこが“ゴジラ”なのか?

LSweb 「今年の“エルニーニョ”はすごいらしい。」「異常気象が起こる!」等とちょこちょこと聞いたことがあるかもしれない。

 早速「ゴジラエルニーニョ」と検索してみると、日本への影響や異常気象についての解説がたくさん出てくる。そもそも、何が“ゴジラ”なのか?

 この「ゴジラエルニーニョ」は専門用語ではなく、アメリカのメディアがつけたあだ名である。どうも大きくて強いものを「ゴジラ」と名付ける傾向があるようだ。
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 エルニーニョ現象は、太平洋赤道付近の南米沖の海面水温が普段より高くなり、その状態が1年程度続く現象のこと(詳細は、検索して調べてね)。

 海面水温の図を見ると、普段は日本の真南の太平洋の西(左)の海水温が高く、東(右)が低いのだが、エルニーニョの時は太平洋の東側で温度が上がる。

 3段の図は、上から通常の海面水温、今年11月の海面水温図、その差を表しているが、上の2段を比べると、エルニーニョの時は右側まで赤くなっている(海面水温が高い)ことが見えるだろう。

 エルニーニョ現象は数年に一度発生しているが、たいていは発生しても普段より海面水温が1℃程度上昇する程度。それが今回はなんと3℃程度も上昇しているというのだ。
 たった3℃でゴジラになるのか?と思うかもしれないのだが、海の小さい変化は気候に大きな影響を与えるのだ。


1℃の変化が世界を変える

 ベーシックの教科書に出ていた海風と陸風を思い出してほしい。

 たしか、海は暖まりにくく冷えにくい、というのが原因だっただろう。水を暖めるには、空気の約4倍のエネルギーが必要だ。つまり、3℃も海水温を上げるということは、空気にすると12℃分のエネルギーが追加でそこにあることになる。

LSweb 日本で12℃の差といったら、真冬と初夏の違いである(実際はそんなに単純ではない)。
 海水温が上がった海域では、これだけ多くの熱が海から空気に追加で伝えられている。すると、以前お話しした上昇気流が発生し(地表/海面付近が暖かい)環境が整い、背の高い積乱雲のような雲ができやすいことになる。
 しかも、海水温が上がった海域の面積は日本の陸地よりずっと広く、地球一周のうちの1/8にもおよぶ。

 このように、普段は雲が出来にくい場所で数千kmにわたって上昇気流が発生すると、上昇した空気は別の数千km離れた場所で下降したくなる。上昇気流の位置が普段とはズレたぶん、下降気流も普段の場所とはズレたところで強くなる。このズレが世界各地に伝わり、異常気象をもたらすという仕組みだ。

 遠隔地の海の影響が日本に及ぶという現象は、エルニーニョ以外にもいくつか知られている。
 これを「テレコネクション」と呼んでいるが、細かなメカニズムや影響の定量化が出来ていないものがあり、長期予報の精度向上はまだ難しいところなのだ。

複雑なテレコネクション

LSweb 気象庁の発表では、エルニーニョの影響も加味してか、暖冬傾向の予報をしている。

 強いエルニーニョ現象のせいで、エルニーニョの日本への影響ばかり取り立たされているが、最近の研究で他の地域の影響も受けている可能性が示唆されている。

 例えば、北欧バレンツ海の海氷減少に伴い日本付近への寒気が流れ込みやすくなったり、日本周辺の海面水温の変化が本州の気温に影響を与えていたり、黒潮流路の変化が本州太平洋側の天候に影響していたり…。
 普段練習している海もその時に感じる風も、世界中とつながっているのだ。

1日が暑いか寒いかは、別の話

LSweb さて、やはり冬の海錬の日は晴れた方が良い。ただし、「エルニーニョなのに今日の海錬は寒かったねー」は大きな間違いである。
 冬なのだから、もちろん寒い。

 海の変化は日々の天気のように毎日ころころ変わるものではなく、1カ月~数年規模のゆっくりとしたものだ。そのため、エルニーニョ現象の影響はひと冬かけてじわじわと現れてくる。

 エルニーニョ現象が発生すると、日本付近では夏は冷夏、冬は暖冬になる傾向があると言われている。

 特にこれからの冬、日本海側の積雪が少なく、太平洋側で曇り場合によっては雪の降る日が多くなる傾向だ。
 実際、今年と同じ規模のエルニーニョ現象が1997年夏ころに発生し、大冷夏で米が不足で輸入したこともあった(40歳くらいの人が大学生だった時)。また、2003年夏にもお盆が1週間毎日大雨ということもあった(33歳くらいの人が大学生だった時)。

 しかし、太平洋側で毎日曇るわけではないし、暖冬で毎日ぽかぽか、というわけではない。後で振り返った時に、例えば、なんとなく日本海側で積雪が増えない、そういえば毎日晴れるはずの太平洋側で曇っている日が多かったな、といった具合だ。その中で、日によっては暖かい日もあり寒い日もある。この日々の変化の原因を作るのは、以前天気図のコーナーでお話しした高気圧と低気圧だ。

日々の変化の原因は何だ?

LSweb この日々の変化をもたらすのは、「低気圧」である。「西高東低の冬型の気圧配置」、「木枯らし1号」、「日本海側で大雪」のように、冬将軍を日本に連れてくる。

 そして、台風が発生しないこの季節、いい波をもたらすのも、この低気圧。

 冬は日本付近で低気圧が良く発達する。しかし、エルニーニョ現象の影響で通常のコースとはややズレる可能性がある。

 次回はこの低気圧を徹底解剖してみよう!
 オフシーズン、波乗りも重要な練習だ。

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[プロフィール]

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松永 祐(まつなが・ゆう)

九十九里LSC/サーフ90鎌倉LSC所属のライフセーバー。

大学4年時の2005年に気象予報士資格(第5292号)を取得。
海洋研究開発機構(JAMSTEC)に勤める海のエキスパートであり、競技会を支える安全課のメンバーの一人でもある。


 
    










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