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10大学が集合した関東合同新歓海練
SNSも駆使して新入生を勧誘!
2017/05/13

New students, welcom to Lifesaving world!

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学生ライフセーバーにとって「新入生勧誘」は春の一大行事だ。特に部員数が少ない学校は、どうやって新しいメンバーを増やすか頭を悩ませていることだろう。

その一つの解が、複数の大学クラブが集まり合同で体験会を行う「新歓海練」である。

4月最後の日曜日、関東近郊の大学10校が集まり片瀬東浜で開催した「関東合同新歓海練」の様子を取材した。



文・写真=LSweb編集室





今年は総勢130人以上が集合

LSweb ゴールデンウイーク前半の4月30日。晴天に恵まれた神奈川県藤沢市の片瀬東浜海岸は、家族連れやマリンスポーツ愛好家で大いに賑わっていた。その一角に、学生らしき一団がいる。それが、複数の大学ライフセービングクラブが共同でLS体験会を行う「関東合同新歓海練」グループだった。

 今年は神奈川大学、帝京大学、國學院大学、慶応義塾大学、青山学院大学、中央大学、文教大学、実践女子大学、茨城大学、明星大学(順不同)の10校から、新入生66人、上級生65人、計130人以上が集まった。

 関東合同新歓海練は、神奈川大学の音頭取りで2010年にスタートした。

 その趣旨は、人数が少ない大学ライフセービングクラブが集まり、一緒に海練を行うことで、ボードやチューブといった機材を共有し、またサポート人員(上級生)を確保しながら、新入生に楽しくかつ安全にライフセービング体験をしてもらうおうというものだ。
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 新入生が1人でも、2人でも増えてくれれば……という上級生の切実な思いと、同じ悩みを持つ学生ライフセーバーたちの熱意が通じ、当初は全員で30人規模だった参加者が今では4倍以上に、そして参加校も今年は過去最高の10校に増え、開催場所の確保に気を使うほど拡大した。
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楽しんでもらうことが第一目的

LSweb 合同新歓海練は、各大学から選出された実行委員が中心となって実施されている。8回目の今回は神奈川大学の浅香 豪さんが実行委員長として、帝京大学の船津大和さんが副実行委員長として全体を統括した。

 「ここ数年、天気が悪くて寒いことが多かったのですが、今年は気持ち良く晴れてホント良かったです」というのは、実行委員長の浅香さん。

 「新歓海練の第一の目的は、新入生に楽しんでもらうことです。僕自身は1年の時に参加できなかったのですが、同期からは楽しかったので入部を決めたと聞いていたので、とにかく楽しんでもらおうと準備しました」と続ける。

 「新入生の中には、すでに本入部してこの海練に参加している人もいれば、迷っている人もいるし、とりあえず体験してみようかという人もいるので、誰も後が楽しめるようなプログラムを心がけました」と話すのは、実行副委員長の船津さんだ。

 「新入生に楽しんでもらうのはもちろんですが、自分たちも一緒に楽しみます。僕たち(上級生)が楽しんでいれば、新入生にも伝わると思うので。セクションごとにキャプテンやリーダーがいて、それぞれが楽しませる工夫をしているので、僕は全体を盛り上げる役に徹しています」という船津さんは、要所要所でコントを披露。ウケたり、時にスべったりしながら新入生の緊張を解きほぐしていた。

 なにはともあれ楽しんでもらうことを第一目標に、準備を進めた実行委員たち。実際に集まってのミーティングはもちろん、SNSでの連絡も密に取りながらこの日を迎えた。
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本入部を決めた人、続々

LSweb 当日の流れを簡単に紹介しよう。

 午前10時の開会式の後、全員でビーチクリーン。ビーチクリーンを始める前に、「ビーチクリーンの意義は、まず自分たちがケガをしないようにすること、そしていつも利用する海や砂浜に感謝する意味でゴミ拾いをします」と説明があると、新入生も納得の表情だった。

 続いて準備体操で体をほぐし、手つなぎ鬼で緊張をほぐすと、オーシャン組とビーチ組に分かれ本格的な体験会がスタートだ。

 オーシャン組はボード班とチューブ班に分かれ、それぞれ約40分、水辺のアクティビティを体験。ビーチ組も2班に分けれ、前半後半で入れ替わりながら、1班はビーチフラッグス、もう1班は砂浜を駆け回りながらのレクリエーションを楽しんだ。
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LSweb 約1時間の昼食休憩中には、トンビ襲来という湘南名物!? のハプニングもあった。サンドイッチをさらわれたのは中央大学の新入生。

 「先輩たちが気をつけるように言っていたので注意はしていたのですが、びっくりしました。僕の田舎ではこんなことないので……」と顔を見合わせた2人は、九州と四国の出身。キャンパス内の勧誘でライフセービングに興味を持ったそうだ。

 午後からはオーシャン組とビーチ組が交代し、上級生、新入生入り乱れての歓声は、午後2時半の閉会式まで続いたのだった。

 新入生獲得のために奔走した先輩たち。

LSweb 例えば、ボードプログラムを担当した慶應義塾大学の上野真凛さんは、「午後は午前より風が上がると思うので、寒さ対策が必要です」と、午後の部が始まる前の実行委員ミーティングで着替えが早めにできるよう時間調整を提言。

 レスキューチューブプログラムを担当した帝京大学の加藤 駿さんは、「普通にやっていたらボードの楽しさにはかなわないので、ウェーディングレースの時間を長めにとりました」と、どうやって盛り上げるか頭を悩ませたようだ。

 終始、和気あいあいとした雰囲気に「本入部を決めました!」という新入生もいた。本入部の決め手は? と聞いてみると、「海に入れたのが楽しかった」「先輩が優しいし、面白いから」「ほかの大学の人とも交流できたので」といった答え。

 そんな新入生たちの声を聞きながら、明星大学の根岸春果さんは「今年はこれまでに7人が本入部を決めてくれました。やっとインカレでチーム種目にも出られそうです」と笑顔を見せた。
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学校ごとの特色も活かして

LSweb ところで、合同で新歓海練を開催していても、各大学によって活動形態やメンバー構成は様々だ。助け合うところは助け合いながら、学校がごとに特色のある新歓を行っている。

 青山学院大学の場合、今年の新入生勧誘で反応が良かったのはクラブ公式ツイッターだそうだ。
 
 普段から活動内容をつぶやいているのだが、今年は大学の公式ツイッターでリツイードされたことで、より多くの新入生の目に留まったのではないかと、上級生たちは分析している。

 茨城大学は今年、15人の新1年生獲得を目標にしている。現在のところ7人の本入部が確定したが、女子の勧誘に苦戦しているのだとか。
 学校の男女比はほぼ半々だが、上級生も、入部希望の新入生も男子が圧倒的に多い。いかに女子学生に興味を持ってもらうか試行錯誤中だ。

 一方、女子学生しかいない実践女子大学は、新入生8人が合同新歓海練に参加した。

 英文学科の学生だという新入生は、ライフセービングだけでなく国際観光サークルにも入るつもりだと言う。「勉強したことが活かせることと、誰かの役に立つことを両方やってみたいと思ったので」と、学生生活にかける意気込みを語っていた。

 國學院大学は、浜が一緒の他大学の仲間などの協力を得ながら、コツコツと新入生勧誘を続けている。というのもメンバーは全部で17人いるのだが、実は4年生0人、3年生1人、2年生16人という内訳なのだ。各年代を途切れさせないことが今年の新歓の最大の目標なのである。
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 キャンパスが複数あり、活動拠点が異なる悩みを抱える大学も多い。

 文教大学は神奈川と埼玉の二カ所にキャンパスがあるが、クラブで活動するのは海に近い神奈川県内の湘南キャンパスに通う学生たちだ。

 帝京大学もキャンパス間の交流に苦労しているが、板橋キャンパス、八王子キャンパスのそれぞれに副代表を置き(板橋キャンパスには主将もいる)、海での練習をできるだけ多く行うようにすることで、これまで少なかった八王子キャンパスに通うが学生も増えてきた。

LSweb 今年からマネージャーの募集を始めた神奈川大学は、すでに数人がマネージャーとしての入部を希望しているという。
 
 「パトロール活動には参加する自信はなくても、部活には入りたいという人はいますよね。ガードをするかしないかに係わらず、ライフセービングが広がるのはいいなと思うのです」と浅香さん。

 同クラブは、今年中に公認クラブ(体育会)の申請を行う予定ということもあり、規模の拡大に合わせた組織改革も行っている最中だ。

 関東合同新歓海練の規模は年々、拡大している。近い将来、独立する大学も出てくるかもしれない。

 「そうなれば、当初の目標が一つ達成されたことになりますね。でも、横の繋がりはこれからも続けていきたいと思っています。まだアイディアの段階ですが、次ぎは新歓ではない合同海練ができればいいなと話しています。全日本が終わった後、なんとなく気が抜ける時期がいいかな、とか」と、浅香さんと船津さんは口を揃えた。

 学生ライフセーバーの繋がりはどんどん広がり、活動範囲も増えている。体力的にきついこともあるし、意見がぶつかることもあるだろう。でも、その分やりがいもあるはずだ。新入生の皆さん、入部届けはもう出したかな?
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2017年、10大学新歓海練、全員集合!


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慶応大学LSクラブ

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國學院大學LSクラブ

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明星大学LSクラブ

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実践女子大学LSクラブ

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茨城大学LSクラブ

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青山学院大学LSクラブ

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文教大学LSクラブ

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帝京大学LSクラブ

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中央大学LSクラブ

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神奈川大学LSクラブ

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各大学幹部、実行委員の皆さん、お疲れ様!

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来たれ、新入生たち!
今年も八大学合同新歓海練 開催
2016/05/03

Welcome freshmans to join LS clubs!

LSweb入学式が終わったと思ったらはやゴールデンウィークの季節。

この時期、全国のキャンパスでは学生ライフセーバーたちによる新入生獲得に向けてのクラブ勧誘が大詰めを迎えていることだろう。

そんな大学クラブ勧誘において欠かすことのできない重要な行事である新入生向けLS体験会「新歓海練」の様子を今年もまた、取材してみた。

文・写真=LSweb編集室






8大学合同新歓、テーマは“絆”

LSweb ゴールデンウィークを間近に控えた4月24日の日曜日、神奈川県藤沢市の片瀬東浜海岸の一角にたくさんの学生らしき集団の輪ができていた。その傍らにはレスキューボードやレスキューチューブが並んでいる。

 近づいてみると、いかにも初々しい若者たちが着慣れないウェットスーツに四苦八苦しながらも、海に入る準備をしている。この時期、多くの学校ライフセービングクラブがおこなっている、新1年生向けのライフセービング体験イベント「新入生勧誘海練」の集まりだ。

 この日はどんよりと曇っていて風が強く肌寒い陽気。少しばかり不安げな新入生達を気遣って、先輩たちがいろいろと話しかけたり、アドバイスを送ったりしながら走り回っている。

 ただ、この「新入生勧誘海練」の集団をよくよく見てみると、上級生たちが着ているジャージがそれぞれ違っている。神奈川、青山、慶応、実践女子など、各自が所属している大学のライフセービングクラブ名が見てとれる。
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 実はこの新歓海練、関東近郊にある青山学院大学・茨城大学・神奈川大学・慶応義塾大学・國學院大学・実践女子大学・中央大学・帝京大学の8大学が一緒になって行った合同新勧海練だった。

 こうして複数の大学が協力して新歓海練を行うにはワケがある。

 その最大の理由は、いずれの大学も、ライフセービングクラブの部員が少ないということ。だったら小規模で活動しているクラブ同士が協力し合って新入生を勧誘しようと始まった。

 他大学と一緒にやることでのメリットは多い。機材の数が揃うし、サポート体制もしっかり整うから“安心安全”に行うことができるのだ。
 初心者を相手にする体験会では安全が第一。普段なら人手が足りず単独で新歓を行うのが厳しい学校でも合同なら安心して新入生を勧誘できる。そんな新歓海練も今年で6回目を迎えた。
 
 そんな「新入生歓迎八大学合同海練」 の今年のテーマは“絆”。

LSweb 今年、合同新勧海練の実行委員長として奔走した、神奈川大学3年の廣田 諒さんをはじめ、昨年から運営に携わっていたという各大学の主要メンバーは、この企画趣旨を次のように語ってくれた。

 「合同新歓海練は、第一に“いかに楽しく安全にできるか”がすごく大切な部分なので、運営側はみなこれを意識しながら行っています。
 今日参加してくれている新入生は、これを機にライフセービングをやるかやらないかの分岐点になるかもしれないので、ライフセービングはこんなに楽しくて魅力的なんだよっていうのをしっかりと伝えて、少しでも分かってもらえたらいいですね」

 この日、合同海練に参加した新一年生は8大学合わせて55人。平均するとひと大学あたり約6〜7人の参加はよい成果といえよう。

 さまざまなクラブやサークルに負けじと創意工夫と熱意で勧誘した上級生たちの“一緒に活動してくれる仲間を増やしたい”という熱い思いが伝わってくるのがこの合同海練なのだ。
 
先輩に導かれ新入生も充実の笑顔

LSweb 午前10時、各校の先輩たちが春休みを利用して何度もミーティングを重ねつつ、準備を進めてきた海練がいよいよスタート。

 実行委員会リーダーによる開会式から始まり、ビーチクリーン、準備体操に続いて行われたのが、ウォーミングアップを兼ねた手つなぎ鬼。

 緊張している新入生たちの心と体をほぐすのに、手つなぎ鬼はうってつけだ。元気の良い鬼たちに追い回され、走り回っているうちに堅苦しさもどこへやら。いつのまにかみな打ち解け合って歓声を上げている。

 手つなぎ鬼が終わると、上級生によるレスキューシュミレーションが始まった。レスキューチューブを使った救助やボードレスキューなどを次々とリアルに見せていく。

 先輩たちの真剣かつ流れるような救助活動を、新入生たちもまた真剣な表情で見つめている。無事にレスキューが完了し、場の緊張がほどけたところで、各班に分かれて、ビーチ、オーシャンでの体験がスタートした。

 砂浜を使ってのビーチ組は、ウォーミングアップを兼ね、もも上げやスキップなどを取り入れた様々なパターンのダッシュからメニュースタート。
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 適度に身体が温まったら男女に分かれていよいよビーチフラッグス体験会だ。スタート体勢を教わると先輩も交えて試合開始。遠慮がちだった新入生も勝ち上がっていくうちにスイッチが入ったのか、なかなかの熱戦を繰り広げていた。
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 一方、チューブとボードに分かれたオーシャン組は、それぞれ機材の使い方を教わった後、海へ入り実践スタート。ボードに見よう見まねでトライするものの、そう簡単に波には乗れず、乗れてもすぐにバランスを崩しひっくり返る始末。
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 それでも上級生たちの丁寧なサポートのお陰で、しばらくするとボードで波に乗る楽しさを実感し、あちこちで歓声や笑顔が見受けられた。
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 上級生たちは、説明も上手で仲間を楽しませるのが非常に上手い。

 「オーシャンの場合は、必ずバディを作って、その上で上級生をつけてマンツーマンに近い状態で体験させてあげることと、無駄な時間をつくって手持ちぶさたにならないよう気をつけてやっています」と教えてくれたのは、レスキューボード担当の慶応大3年生上野 凌さん。

 各セクションのリーダーたちは、安全面や時間などに配慮しつつ、ファンレースでは新入生たちを巧みにリードしながら、ライフセービングの魅力をしっかりと伝えていた。
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 こうした体験会は昼食をはさんで午後も続いた。
 先輩たちの適切なサポートのお陰で、新入生たちはビーチもオーシャンも存分に体験することができたのではないだろうか。


 各校の新入生たちに参加の動機を聞いたところ、それぞれ以下のように答えてくれたが、そのキッカケは人それぞれ十人十色。

 「今までとは何か違ったことをやってみたいなと思っていたところ、LSクラブの先輩たちの部活紹介が凄く楽しそうでやりがいもありそうだったので参加しました」
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 「自分は救命救急士コースを採っているので、ライフセービングを通していろいろ学ぶこともあると思って参加しました」
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 「もともと競泳をやっていて、海にもよく遊びに行っていたときに見た黄色い(パトロール)ユニフォームがかっこよくて私もやってみたいなと思いました」

 「地元が新潟の柏崎市で友だちがライフセービングをやっていたので興味を持ちました」
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 「キャンパスでの勧誘の時、どのクラブやサークルよりも先輩たちがものすごく楽しそうに話していたので惹かれました」
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 「地元愛知の高校の体育の先生がライフセービングをやっていて、かっこいいなと思っていたので興味を持って参加しました」

 簡単ではあるが、新入生一人ひとりからコメントを貰ってみて、ひとつ共通して感じたことは、みなアクティブで新しいことに進んでチャレンジしようとするポジティブさを持っていること。

 でもこれってライフセービング活動を行っていく上で、とても大切な要素ではないだろうか。水泳の経験がなくたって、新しいことに挑戦するチャレンジ精神があればそれで十分。

 先輩たちの苦労と工夫が詰まった今年の新歓海練を経て、今年は何人の新入生が入ってくれるだろうか。
 入部を決めれば、ベーシック資格取得などなど夏本番を前に大忙しとなるが、きっと充実した学生生活の始まりになるだろう。

 確実にメンバーが増えつつある8大学のライフセービングクラブ。新入生を含め、今後の活躍が楽しみだ。

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館山サーフクラブ
設立10周年記念パーティーを開催
2015/12/30

Ceremony marking the 10th Anniversary of Tateyama Surf Club

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真っ赤なコンペティションキャップでお馴染みの館山サーフクラブが、今年、設立10周年を迎えた。

同クラブは夏季の海水浴場パトロールだけでなく、オーシャンフェスタやジュニア教室など、さまざまな活動を通して水辺での安全意識を高め、また海の楽しさを伝えており、その存在感は年を追うごとに増している。

今月上旬、市内のホテルで約200人が集まり盛大に行われた「館山サーフクラブ10周年記念感謝パーティー」の様子を、同クラブのメンバーであり、広報担当としても活躍する後藤隆明さんにレポートしていただいた。(LSweb編集室)

文・後藤隆明(館山SC)、写真・館山SC





メンバー108人の大所帯に

LSweb 去る2015年12月5日、館山市内のホテルにて「館山サーフクラブ10周年記念感謝パーティー」が行われ、館山市役所職員、クラブ員、サポーター関係者ら約200人が節目の年10周年を振返り祝った。

 本クラブは平成18年に代表の飯沼誠司さん、理事の佐藤和伯さんによって発足、現在のメンバーはジュニアクラブ員も含めて108人まで拡大した。

 地元の子どもたちを中心に構成されるジュニアクラブ員だが、中には小学生の時に入会し、高校生になった現在、社会人・大学生メンバーと共に夏場のパトロールに参加するまでに育った元ジュニアクラブ員もいる。

 「地元密着」「地元からライフセーバーを育てる」といったクラブ発足当初に掲げた目標も順調に進められている。

 式典では10年間支援ご協力を頂いた館山市役所に対して、クラブから記念品の盾を贈呈。

 金丸兼一館山市市長からは、「何よりもこの10年間、海水浴シーズンを死亡事故ゼロという結果で終えたことが喜ばしい」とスピーチしていただき、同クラブの活動を称えてもらった。
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 館山サーフクラブは現在、館山市内の海水浴場8か所、また今年から南房総市の海水浴場2か所で夏の監視活動を中心に行っている。

 式典の終わりには、10年のクラブの歩みについて振返り、今後のさらなる発展を誓った。
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九州産業大学LSC
オーシャンサーフチャンレジ in 白浜に参戦!
2015/11/26

Kyushu Sangyo University (KSU) participated in Ocean Surf Challenge in Shirarahama

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10月25日、和歌山県白浜町の白良浜にて
オーシャンサーフチャレンジ in 白浜が開催された。

今年で16回目を迎えた西日本地区伝統の競技会に、
ニューフェースが登場した。

九州初の大学ライフセービングクラブとして
2012年に活動を開始した九州産業大学LSCの面々だ。

何事にも果敢に挑戦し、活発に活動を続ける同クラブは、
オーシャンサーフチャレンジでも目立った存在だった。

メンバーたちの熱い思いを、
キャプテンの内田光洋さんにレポートしてもらった。(LSweb編集室)

文=内田光洋(九州産業大学LSC)
写真=九州産業大学LSC




クラブ創立は2012年

 九州産業大学ライフセービングクラブ(九産大LSC)は、2012年に九州初の大学ライフセービングクラブとして発足しました。当初はライフセービングの経験のある顧問の鈴木裕介先生を中心に、学生5人でスタートしました。そして現在は創立4年目を迎え、部員も32人まで増え、大学内でも中規模のサークルへと成長しました。

 九産大LSCは夏のパトロール活動として7月初旬から8月末まで、「冠位奴国王」の金印が発見されたことで有名な志賀島海水浴場にて、学生中心で監視・救助活動を行っています。

 また、新宮LSCと共同で新宮海水浴場でも活動を行っています。さらに毎年8月にはより高いレベルのライフセービング活動を勉強するために、神戸LSCの協力のもとで須磨海水浴場とアジュール舞子海水浴場での監視活動にも参加しています。そして少しずつチームのレベルを上げてきました。

 そこでクラブとして次のステップに進むために、昨年度から競技会への参加も始めました。しかしそこで問題となったのが、競技の練習環境です。九産大LSCが当時保有していた機材はレスキューボード1本とマリブボード1本、そして数本のレスキューチューブだけでした。

 そのため夏のパトロールはもちろん、競技会に向けたトレーニングも十分に行うことができませんでした。そしてその私たちのクラブの厳しい状況を知った神戸LSCや大阪体育大学LSCの皆さんからマリブボードを譲っていただき、ようやく今年から九産大LSCとして海トレや自主トレを行えるようになったのです。

 このような支援を受け、そしてチームとして多くの問題を乗り越え、今回、九産大LSCとしては初めて、部員全員でこの「オーシャンサーフチャレンジ in 白浜」に出場するに至ったのです。
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大会遠征で得た課題と自信

 競技会を終えた今の感想は、順位はともかく、チームとして本当に多くの課題と成果を得ることができた大会となりました。まず一番の反省と課題は、ビーチフラッグスで九産大LSCの出場メンバーの失格が相次ぎ、多くの皆さんにご迷惑をおかけしましたことです。

 これは3年生であるチームの幹部がしっかりとルールを確認し、練習できていなかったことが原因です。せっかくこれまで練習してきた成果を発揮する機会をなくした上に、様々なチームに迷惑をかけてしまったことを深く反省しています。

 しかし初めて大会は反省ばかりではなく、自信にも繋がったと思います。今年初めてライフセービングをはじめた1年生がビーチフラッグで勝ち上がっていき、レースを重ねるごとにコツを掴んで速くなっていく姿は、来年以降の可能性を感じることができました。

 またレスキューチューブレスキューでは、1年生のみで結成したチームが大健闘してくれました。初めての大会に向けてこの2カ月間、海での水泳やキャリーの仕方などを試行錯誤しながら練習してきました。

 順位は後ろのほうから数えたほうが早いという結果でしたが、メンバー4人とも悔しそうな表情を浮かべ、「もっと速くなって来年は必ず表彰台に上がってやる」という言葉が出ました。

 またボードレース、ボードリレーでは、共に体力のなさが浮き彫りになりました。

LSweb 全学年の長距離パドリング経験の少なさ、筋力はもちろん体力も追い付かず、スタートダッシュに成功しても後半で追い越されてしまうという結果でした。この結果と向き合い、どのような練習を行っていったらいいか、これから考えていきたいと思います。

 今回の大会では1種目も入賞できず、チームとしては悔しい結果となりました。しかしこれが今の九産大LSCの現状です。

 一方で今年からライフセービングを始めた後輩たちがライフセービング競技の魅力や難しさを感じることができ、チームの中に「来年こそは」という雰囲気が生まれたことは大きな収穫です。

 その意味でも今回、このオーシャンサーフチャレンジ in 白浜に参加できたことは本当によかったと思います。この悔しさをバネに来年は必ずリベンジします!

九産大LSC、これからの目標

 私たち九産大LSCは、競技会へ出場することに2つの意義を掲げています。1つ目は九産大LSCをチームとしてしっかりと創り上げることです。大会に向けて先輩後輩が試行錯誤を重ね練習することで、先輩後輩の強い絆をつくることができると考えています。

 それは夏のパトロール活動にすべてつながります。ただのクラブではなく、4年間を通じて楽しいことはもちろん、苦しいことも共有して、かけがえのないクラブにしていきたいと思います。

 そして2つ目の意義は、九州産業大学LSCを多方面で支えていただいている皆さんへの感謝を示すことです。先述の通り、ライフセービング活動を行うために神戸LSCや大阪体育大学LSCから支援をしていただいています。

 また大会やその他の様々な面で、日本ライフセービング協会や九州の各LSCの皆さんからも多くの配慮と支援をいただいています。このような支援がなくては、私たち九産大LSCは今のような活動はできていないと思います。

 そのため私たちは大会に出場し頑張る姿を皆さんに見せることで、西日本のライフセービングを盛り上げるお手伝いを行い、恩返しをしていきたいと考えています。

 これからも初心を忘れず、感謝の気持ちを持って活動していき、オフシーズンで成長したところを、また次回大会で見せられるよう頑張っていきたいです。

 今後とも九州産業大学ライフセービングクラブをどうぞよろしくお願いします!
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工夫をこらして新入生獲得へ
学生ライフセーバー大奮闘!
2015/05/02

Newcomers, welcome to LS clubs!

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八大学合同新歓海練が開催されていたのと同じ日、神奈川県藤沢市の片瀬西浜海岸では国士舘大学、杏林大学、成城大学、成蹊大学のライフセービングクラブも新一年生を迎えて海練を行っていた。

大学ごとにカラーがあるように、新歓海練の様子もそれぞれに特色があった。各校ごとに紹介しよう。

文・写真=LSweb編集室




海練はいつも2校で
成城大学&成蹊大学


LSweb 大学や専門学校に通う学生ライフセーバーにとって、春は新入生勧誘の大事な時期。

 部活、サークルに関わらず、一人でも多くの仲間を増やそうと春休みから準備に余念がない。新一年生にとっても、部活やサークル活動はキャンパスライフを充実させる大事な要素の一つだ。どのクラブに入ろうかと、先輩たちの勧誘の声に真剣な面持ちで耳を傾けているのではないだろうか。

 赤と黄色のユニフォームに身を包み、大きなボードを手にするライフセービングクラブは、キャンパス内での勧誘合戦でひときわ目を引く存在だ。
 
 ビジュアル系で新入生の興味を引いたら、次は活動の様子を熱く語る。“レスキュー”という言葉の響きに反応してくれたら、いざ海練へ。

 海辺の楽しさを十分に感じてもらい、いかに本入部へと繋げるか、ここが2、3年生の腕の見せ所といえる。だから、新歓海練は上級生にとってもひときわ緊張するのだ。
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 そんな中、ひときわ和気あいあいと活動するグループがいた。成城大学と成蹊大学の合同チームだ。実はこの2校、普段から週1回、一緒に海練を行う間柄なのである。

 数代前の先輩たちが機材の貸し借りをしたことから、合同練習が始まったという成城大と成蹊大。大学のカラーがなんとなく似ているのは、両校ともに付属の小学〜高等学校があるからだろうか。きっと顔見知りの先輩、後輩がいるのだろう、アットホームな雰囲気で海練を行っていた。

「今日の海練に参加してくれた1年生は10人。そのうち女子3人がマネージャー志望です。実は海練の前に食事会などの勧誘作戦もしていますが、ごはんだけ食べて海練には来てくれない新入生もけっこういるんです。海練に来てくれたら、かなり脈がありますよね」と、成蹊大の代表を務める塚田大揮さん。

 入部希望だという成蹊大の新1年生に話しを聞いてみると「サークルと違って、まじめに活動できるのがいいと思い参加しました。やってみたら想像以上に楽しくて」と笑顔。
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 今シーズン2度目の新歓海練となるこの日は、2校合わせて約20人の新入生が参加。先輩たちからマンツーマンでボードの乗り方を教えてもらうなど、約2時間のメニューをこなしていた。

他大学も受け入れる!?
懐の深〜い杏林大学


LSweb 女子9人、男子13人と20人以上の新入生が集まったのが、杏林大学のライフセービング部だ。

 三鷹と八王子の二カ所にキャンパスのある同大学だが、ライフセービング部に所属するのは、八王子キャンパスに通う学生たち。保健学部の救命救急学科で勉強する学生が多いのが特徴だ。

「救命救急士を目指しているので、ライフセービングにも興味がありました。先輩たちの話を聞き、これは自分の引き出しを増やすことができる活動だなと思い参加しました」と話してくれたのは、ウェットスーツで海から上がってきた新1年生。救命救急士を目指すだけあり、キリリとした表情が印象的だ。

LSweb そんな新一年生の姿を見ながら、「医学系の大学ということもあり、ライフセービングに興味を持ってくれた人は、みんな真面目に取り組んでくれます。でもそれだけではなく、楽しんでももらいたい。そこで今年の体験会では、レース形式を多めに取り入れてみました」と、副代表の小林風矢さん。

 勧誘にはLINEなどのSNSも使い、いつでもウェルカムの体制を整えているそうだ。

 そんな杏林大の楽しげな雰囲気に惹かれたのだろうか、実はこの日、他大学の新入生が紛れ込むハプニングがあった。自分の学校の新歓に参加するはずだったのだが、先輩の顔もうろ覚え、片瀬西浜に来るのも初めて、まして同じ浜でいくつもの大学が練習している……となれば、それも致し方ないことだろう。
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 もしかしたら少し違和感があったかもしれないが、飛び入り参加した他大学の新1年生は、最後まで杏林大の海練を満喫し、その後、自分の大学へと無事戻っていったそうだ。

 この話には続きがある。昼過ぎにひょっこり現れた新1年生を見つけ、事情を聞いた先輩は、すかさず杏林大へ。「うちのがお世話になりました! って挨拶しといたよ〜」とおどけて見せる。

 こんな楽しいエピソードも、横の繋がりが密なライフセーバーならではだ。

国士舘大学は
ビラ作戦で女子を勧誘


LSweb 西浜でひときわ大きなグループを結成していたのが、国士舘大学ライフセービング部。この日の海練に参加した新入生は約30人だ。

 ずらりと顔を揃えた新入生に海練に参加した動機を聞いてみると、「新歓で見たビデオがめちゃ格好良くて、ライフセーバーに憧れました」や「高校まで水泳をやっていたので、自分の特技が活かせるかなと思って」というコメントに混ざり、「救命救急士を目指しているので」という声も。
 国士大は国内の四年制大学として初めて、救命救急士の国家資格が取得できるスポーツ医科学科を設置した大学でもあるのだ。
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「国士と言えば野郎ばっか、というイメージですよね。確かに、今日も男子学生が圧倒的に多いですが、学校には女子もいます。少ないですが……。そこで今年は、新歓で男子用と女子用の2種類のビラを配りアピールしたんですよ」と、代表の益子大地さん。

 海練に参加していた2人の新1年生女子に話を聞いてみると、「えっ、2種類のビラがあったんですか? そういえば、上半身裸の写真が多用してあるものと、女子もがんばっています!というのを見たかな」という返事。
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 それでも、今年はすでに3人の女子学生から入部届けを受け取ったというから、先輩たちのアイディアは女子メンバー獲得に功を奏したといえるだろう。

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 この春、全国各地でたくさんの大学ライフセービングクラブが新歓海練を開催したはずだ。

 新歓が終わってホッと一息といきたいところだが、入部を決めた1年生たちを待ち受けるのは、夏までに取得しなければいけない資格の数々。

先輩ライフセーバーの皆さん、彼ら、彼女らが無事に夏のパトロールを経験し、ライフセービングの本質が味わえるよう、時に励まし、時に厳しく指導しながら、支えてあげてほしい。










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