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強風の御宿海岸
インカレ初日は3種目でメダル確定
2014/09/28

第29回全日本学生ライフセービング選手権大会DAY1・速報

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学生ライフセーバーNo.1を決める、第29回全日本学生ライフセービング選手権大会が9月27日、28日の2日間、千葉県夷隅郡の御宿町で開催されている。

北東からの強風に見舞われた御宿中央海岸。

小笠原諸島近海にある台風17号の影響で、時間を追うごとに波も高くなるという、ハードなコンディションでの大会初日となった。



文・写真=LSweb編集室




男女総合優勝に向け好発進したのは?

LSweb 44大学が参加したインカレ。初日は男女のサーフスキーレースとサーフレース、そしてオーシャンマンリレー、オーシャンウーマンリレーの三種目で決勝が行われ、いずれも手に汗握る接戦が繰り広げられた。

 最初に決勝が行われたサーフスキーレースでは、女子は新潟産業大学1年の高橋志穂が、男子は大坂体育大学2年の小林 海がそれぞれ優勝した。

 北東からの強風と、東から西へと流れる潮流の影響で、予選からクラフトのコントロールに苦戦した選手が多かったサーフスキーレースだが、ジュニア時代から頭角を表していた2人が、難しいコンディションを制した。

 「スタートは波が悪くて良いスタートが切れず、ブイを回る時は3番目ぐらいでした。抜いたのはブイを回ったからです。波にも上手く乗れ、沈もせず戻ってこられました」
 と、ニッコリ笑ったのは高橋。
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 一方、大会二連覇を達成した小林は、
 「調子は悪くないです。スタートが上手くいき、僕と(榊原)司の2人で抜けられました。最後まで2人で並走する展開となりましたが、潮で僕がゴールポストに接近するポジションにいたため、司が(内側に入れるように)スペースを空けてくれたんです。そこで彼は沈をしてしまい……。二連覇は嬉しいですが、なんだか譲ってもらったような形で、なんとも言えない気分です」
 と複雑な表情を見せた。
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 サーフレースは神奈川大学3年の大島圭介と、早稲田大学3年の高柴瑠衣が優勝した。

 「(今まで苦手としていた)インが上手くいったと思ったら、ゴーグルに水が入ってしまって……。泳ぎながら水を出していたら並ばれてしまいました。胸が少しキリキリしましたが、波に乗れば勝てるだろうと焦らずに行くことを心がけました。最後にきれいに波に乗れて良かったです」
 と話すのは、世界大会から帰国したばかりで、まだ少し時差ボケだという大島。

 世界大会で大柄な外国人に対抗するために、苦手なインを徹底的に練習したことで、最後まで落ち着いてレースに挑める余裕ができたようだ。
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 一方、高柴はプール競技では表彰台常連だが、オーシャン競技は少し苦手意識があったようで、
「まさか、サーフレースで1位が獲れるなんて!」
 と驚きを口にした。

 「優勝争いができるとは思っていなかったので、自分が先頭でブイに到達した時には、ブイを間違えたのかと思いました。後ろを振り向いたら、皆が付いてきていたので……それでも半信半疑でした。がんばって8位までに入賞して、チームに1点でも入れたいと思っていたので、本当にびっくりです」
 と目をパチクリさせた。
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 抜きつ抜かれつの逆転劇が繰り広げられたのが、オーシャンマンリレー、オーシャンウーマンリレーだ。

 先にスタートしたオーシャンウーマンリレーでは、サーフスキーで東海大学湘南校舎と早稲田大学が抜け出したが、アウトで東海大クレストが痛恨の沈。その間に早大がリードし、スイム、ボード、ランと繋げてそのままトップでゴールした。

 「スキーを私がやるか、(高柴)瑠衣がやるか悩みましたが、私のほうがボードが得意ということで、瑠衣がスキーを頑張ってくれたんです。彼女が1位で帰ってきてくれて、その後、上手く繋げることができました」
 と話すのは、早大で女子キャプテンを務める大山玲奈。
「総合優勝の連覇がかかっているので、明日も頑張ります」
 と笑顔を見せた。
 東海大クレストは2位、3位にはラン勝負を制した日本体育大学が入った。
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 女子と正反対の展開となったのが、オーシャンマンリレーだ。

 徐々にサイズアップする波に乗り、浜へと戻ってくる2艇のサーフスキー。一方は東海大クレスト、もう片方は早大だったが、あと少しの所で早大のスキーがバランスを崩し波の上で横を横を向く。その間に最後まで波に乗り続けたのは東海大クレストだった。

 しかし、次のスイムで後続に再び差をつめられると、チームメイトから悲鳴が上がった。だがその直後、うまく波を捕まえ再逆転に成功。悲鳴は歓声へと変わり、そのままボード、ランと繋ぎトップでゴールすると、接戦を制したクレストのリレーメンバーは抱き合って喜んだ。
 早大は惜しくも2位。3位は日本大学だった。
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 台風の影響で、初日よりもハードなコンディションが予想される大会2日目。各大学はどんな戦いをするのだろうか。そして総合優勝の行方はいかに?
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【第29回全日本学生LS選手権大会 初日の結果】

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サーフスキーレース・男女

☆女子サーフスキーレース
1位:高橋志穂(新潟産業大学)
2位:竹内梨夏(東海大学湘南校舎)
3位:大山玲奈(早稲田大学)
4位:高柴瑠衣(早稲田大学)
5位:伊藤実彩(日本体育大学)
6位:中島静香(東海大学湘南校舎)
7位:佐藤亜耶(日本体育大学)
8位:荒井三華(日本女子体育大学)

☆男子サーフスキーレース
1位:小林 海(大坂体育大学)
2位:坂本 陸(日本体育大学)
3位:坂本卓馬(日本体育大学)
4位:榊原 司(早稲田大学)
5位:上村郁人(順天堂大学)
6位:亀ノ上僚仁(国際武道大学)
7位:井上祐介(東海大学湘南校舎)
8位:金丸大将(早稲田大学)

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サーフレース・男女

☆女子サーフレース
1位:高柴瑠衣(早稲田大学)
2位:堤 茅咲(国士舘大学)
3位:竹内芽衣(早稲田大学)
4位:高橋志穂(新潟産業大学)
5位:塩原あかり(東海大学湘南校舎)
6位:鈴木悠花(国士舘大学)
7位:寺坂恵実(日本体育大学)
8位:土井夢子(日本女子体育大学)

☆男子サーフスキーレース
1位:大島圭介(神奈川大学)
2位:松林俊樹(法政大学)
3位:丸橋侑生(法政大学)
4位:塩島 翼(国士舘大学)
5位:湯浅泰旺(明治大学)
6位:幡野圭祐(日本体育大学)
7位:中谷理人(東海大学湘南校舎)
8位:荒生拓人(日本大学)

☆オーシャンウーマンリレー
1位:早稲田大学(高柴瑠衣、竹内芽衣、大山玲奈、篠崎夏波)
2位:東海大学湘南校舎(中島静香、平野夏実、竹内梨夏、嶋谷まい)
3位:日本体育大学(伊藤実彩、坂本佳凪子、小林愛菜、大西まりの)
4位:日本大学(速水 愛、清水友紀、栗原夏希、内藤友里恵)
5位:成蹊大学(木村美帆、寺崎有未、宮下祥子、伊東里歩)
6位:法政大学(高松実理、田中 舞、荒井美結、岩根千静)
7位:日本女子体育大学(荒井三華、土井夢子、宇井美咲、川崎汐美)
8位:流通経済大学(坂入綾菜、長江亜実、藤平弘子、間 美希穂)

☆オーシャンマンリレー
1位:東海大学湘南校舎(井上祐介、中谷理人、寒河江健太、岩井大地)
2位:早稲田大学(榊原 司、市川智貴、溝上飛鳥、小澤俊仁)
3位:日本大学(田家友也、荒生拓人、永井 聡、加藤大地)
4位:国士舘大学(工藤圭介、塩島 翼、牛越 智、桜井寛也)
5位:成蹊大学(利根川健太、森田大地、岩崎隼弥、塚田大輝)
6位:大坂体育大学(吉岡慎志、藤森佑樹、小林 海、関路哲史)
7位:日本体育大学(坂本卓馬、坂本 陸、吉岡才智、森 新太郎)
8位:国際武道大学(亀ノ上僚仁、今井尊大、棚橋亮太、西村知晃)
(以上、敬称略)
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