Competitions

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熱戦は友情へと繋がる
ライフセービングスピリッツ、ここにあり!
2015/11/21

第7回全日本学生ライフセービング・プール競技選手権大会
The 7th Japan National Intercollege Pool Lifesaving Championships-DAY2

LSweb
連覇を狙う日体大、王者奪還を狙う日大、
初タイトルを目指す東海大クレストに神大、
学生ライフセーバーの熱き戦いは二日目に突入した。

最上級生にとっては、学生として出場する最後の大会。

さまざまな思いを胸に今このときに集中する。


文・写真=LSweb編集室





ラインスローで日本記録更新!

 ラインスローから始まった大会二日目、最初の種目で日本記録が更新された。

 女子5ヒート目、日本体育大学の市川沙耶、奥秋李果ペアが、迅速な巻き取りからの一投目を成功させ、12秒30の日本記録をマークした。
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 「日体大代表として6回、ラインスローに出場しているのですが、これまで一度も金メダルに届きませんでした。
 今回が(日体大代表)最後のチャンスなので、とにかく納得するまで練習したことが勝因だと思います。練習の時には、男子より速いこともあったんですよ」と、大学4年生の奥秋。

 競技終了後、拳を強く握り小さくガッツポーズをしていた姿が印象的だった。

 女子の好調を引き継ぎ、男子も日体大の七海元紀、青木竜河ペアが11秒22の大会記録で優勝した。

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 「5月の全日本の時、学内セレクションで2位になり学校代表になれませんでした。それがとても悔しくて、そのすぐ後から休み時間なども含め、ずっと練習していたんです。
 全日本の時に2位になった先輩の小椋(隆継)さんから、小指側から巻き取ると絡みにくいよとアドバイスをもらい、試してみたら手応えがあったので、あとはひたすら反復練習をしました。
 自分はけっこうあがり症ですが、今回は緊張せずにできました。来年の全日本に向け、学内セレクションを突破できるように練習を続けたいです」と笑顔を見せたのは、高校時代は野球部でファーストを守っていたという3年生の青木竜河だ。



★☆ラインスロー優勝チーム動画☆★






ラストレースは笑顔とともに

 100mマネキンキャリー・ウィズフィンは、男女ともに大会記録が更新された。

 女子は東海大学湘南校舎の船津美帆が1分03秒08の大会新で優勝。初日に続きフィン種目二冠を達成した。
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 男子は日本大学の宇治川仁人が51秒18、成蹊大学の森田大地が52秒75でワンツーフィニッシュ。どちらも大会記録を更新した。

P1010045 この種目の女子第3ヒートに出場したのが、たった一人で4年間続けてきた金城学院大学の兼田紗也花。

 学生最後となるレースを終え、「ちょっと感慨深いものがありますね。このコンペキャップともお別れかと思うと……。一回ぐらいラインスローにも出たかったな」とポツリ。

 その後「卒業しても、できるかぎりライフセービングは続けていきたいです」と言葉を繋いだ。

 泳力が問われる100mレスキューメドレー。
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 女子は国士舘大学の鈴木悠花、東海大クレストの遠口紀子、法政大学の荒井美結が表彰台に。男子は神奈川大学の大島圭介が1分06秒64の大会新、それに続いたのが日大の那須凛斗と法大の渡邉孝之だ。LSweb

 国士大の鈴木は、圧倒的に男子が多い国士大で同期の堤 茅咲と共に4年間がんばってきた。

 「確かに男子が多いですけど、う〜ん、特にやりにくいことはなかったです」と笑顔。堤は50mマネキンキャリーで3位となり、学生最後のインカレで笑顔とともにメダルを手にした。


手に汗握る最終ヒートを制したのは?

 プール競技の中で唯一、エントリータイムを設けていない種目が、ライフセーバーのベーシック技術を競う50mマネキンキャリーだ。
 今大会は女子23ヒート(181人)、男子32ヒート(254人)が行われた。

 この種目に限ったことではないが、マネキンのセットから、泳法チェック、記録にいたるまで、オフィシャルなくして大会運営は成り立たない。LSweb

 この種目一つとっても、泳法審判は単純計算で55ヒート×50m往復で5.5kmの距離を歩いていることになるわけだ。

 そんな泳法審判の中に一人の高校生がいた。柏崎LSCに所属する片山雄起だ。

 「来年は大学生になります。だからインカレの雰囲気を経験しておきたかったし、泳法審判をやることで自分の泳ぎも客観的に見ることができるのではないかと思ったのです」と話す片山は、先輩審判員の教えを請いながら、真剣の眼差しをプールに注いでいた。
 頼もしき高校3年生である。

 この種目、女子は日体大の坂本佳凪子が自身の持つ大会記録には及ばなかったものの、3連覇を達成。LSweb2位は東海大クレストの中島静香、3位は国士大の堤 茅咲が続いた。

 男子は最終ヒートで、記録審判も「鳥肌がたった」という好レースが繰り広げられた。主役は神大の大島圭介と、日体大の坂本 陸。

 スタートからマネキンピックアップまでリードしていたのは、4コースの大島だったが、後半、猛烈に追い上げてきたのが5コースの坂本だ。タッチの直後、会場内の誰もが電光掲示板へと目をやった。勝ったのは……?

 おお〜というどよめきが上がったのは、2人が31秒37の同着1位だったからだ。

 「視界の中で陸がチラついてきたので、追い上げてきていることは分かっていました。タッチの直後、陸がガッツポーズをしたので、ああ(負けたか?)と思い掲示板を見たら、2人とも1位! 自分一人で1位になるより嬉しかったですよ」と大島が言えば、

 「僕は後半追い上げ型ですが、今日は前半から突っ込んできました。圭介との差がそれほど開いていなかったので、なんとか追いつきたいと猛チャージをかけたんです。ガッツポーズをしたのは、同着だったから。とても興奮しました」と坂本が言葉を繋いだ。
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 「陸とは、日本代表に召集された時期が一緒。ユース時代から活躍していた彼は目標でもありました。学生最後の大会で、一番高い表彰台に2人で立てるとは思っていませんでした」と笑顔を見せる大島と坂本。

 サブプールで仲良く談笑する2人に、一緒に戦ったライバルたちが次々と声をかけ、輪が広がっていく様は、なんとも気持ち良い光景だった。
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女子はクレスト、男子は日大が総合優勝

 お約束の最終種目、メドレーリレーインカレバージョンの出場チームがアナウンスされると、盛り上がりは最高潮に達した。

 1泳と4泳がフィン装着の同一人物というこの種目、女子は船津美帆(東海大クレスト)、男子は宇治川仁人(日大)といったフィン個人種目で活躍したスイマーが最後の力を振り絞り力泳。両チームの優勝に貢献した。
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 2位の神大に3秒以上の差をつけ大会新で優勝した日大メンバーは「宣言通りです!」と拳と突き上げ、辛くも日体大の猛追をかわした東海大クレストは、抱き合って勝利を喜んだ。LSweb

 総合優勝はリレーの勢いのまま、男子は日大が第5回大会以来の王者復活。女子は6連覇中の日体大を破り、東海大クレストが悲願の初優勝を成し遂げた。

「ずっと勝てそうで勝てなかったので、今は本当に嬉しいの一言です」と安堵の表彰を浮かべたのは、女子リーダーとしてチームを引っ張った東海大クレストの中島静香。後輩たちから感謝の寄せ書きが贈られると、大きな目が一瞬潤んだようだった。
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「優勝できたのは……皆の熱い気持ちが一つになったからです」と言うのは、優勝カップを手にした日大の齋田流星。「日大は千葉国際プールと相性がいいんですよ。前回優勝したのもここでした」と笑顔を見せた。

 それぞれの思いで挑んだプールインカレ。例年より少し早くすべての競技会が終了した大学生ライフセーバーたちは、すでに次へとスタートを切った。
 4年生は卒業旅行の計画を練りつつ、自分たちが持つ技術を後輩へ託し、後輩たちは来たるべきシーズンへ向けての準備を始める。

 ライフセービングスピリッツは、しっかりと次世代へと受け継がれていくのだろう。(敬称略)


女子総合優勝の東海大クレストのメンバー集合。男子も総合3位と健闘した

女子総合優勝の東海大クレストのメンバー集合。男子も総合3位と健闘した


男子総合優勝の日本大学クラブメンバー勢揃い

男子総合優勝の日本大学クラブメンバー勢揃い



【第7回全日本学生ライフセービング・プール競技選手権大会 成績表】



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200m障害物スイム・男女

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200mスーパーライフセーバー・男女

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100mマネキントウ・ウィズフィン・男女

100mマネキンキャリー・ウィズフィン・男女

100mマネキンキャリー・ウィズフィン・男女

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100mレスキューメドレー・男女

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50mマネキンキャリー・男女

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ラインスロー・男女


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4×50m障害物リレー・男女

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4×25mマネキンリレー・男女

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メドレーリレー(インカレヴァージョン)・男女

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総合成績上位3チーム








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