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下田の海で若さ爆発!
第8回全日本ユースライフセービング選手権大会 パート1
2016/06/30

The 8th Japan National Youth Lifesaving Championships Part 1 2016.6.25-26. 静岡県・外浦海岸

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6月最後の週末、「快水浴百選」にも選ばれた下田市の外浦海岸で「第8回全日本ユースライフセービング選手権大会」が開催された。

エメラルドブルーの海と白い砂浜が美しい、東日本屈指の海岸で繰り広げられた中学生・高校生たちの熱戦の様子を振り返ろう。

文・写真=LSweb編集室




北は岩手から、南は宮崎から

LSweb 伊豆の下田は、1970年代に日本で最初にオーストラリア式のサーフライフセービング活動が導入された地域。

 今大会の主役であるユース世代が生まれる前の1992年には、白浜大浜海岸で“伝説”の世界大会「レスキュー’92」が開催されている。

 そんなライフセービングメッカの下田で開催された今大会には、中高生合わせて21チーム、261人が参加した。

 遠来賞は盛岡LSCの高校生、菅野敬介選手と宮崎LSCの中学生、藤本 力選手の2人。
 菅野選手は冬の間も海でボードの特訓をしての参加、藤本選手は昨年に続いてのユース大会参加だ。
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 また湘南ひらつかLSCの沖 愛生選手、晴海総合高校の鴨下桃加選手はそれぞれひとりで、初参加のキタジマアクアティクスからは、4人の中高生がレースに挑んだ。

 外浦海岸は入り江の奥に位置する波穏やかな場所。フラットな海面で行われたオーシャン種目は持久力勝負となった。

 最初の決勝種目、中学生女子のサーフレースで活躍したのが、十文字高校LSCだ。
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 プールでの活動が中心の彼女たちにとって、フラットな海面は実力を発揮しやすかったのだろう。優勝の吉田絢香選手、3位の中村悠佳里選手をはじめ、8位までの入賞に6人が名前を連ねた。

 中学生男子のサーフレースでは、西浜SLSCの志賀海征選手とクレイアーロン竜波選手がワンツーフィニッシュ。地元、下田LSCの進士 昂選手が3位と健闘した。
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 朝方降った大雨の影響で、固めのビーチで行われたのが1kmビーチランの決勝だ。

 レースは海岸中央部を4周する周回コースで行われ、中学生女子は館山SLSCの川下 葵選手、中学生男子は西浜SLSCの菅原佳澄選手がトップでゴールに飛び込んだ。
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 中学生女子の2位は大竹SLSCの川隅由貴選手。
 ジュニア教室に参加してライフセービングと出会ったという彼女は、普段なかなか海に行けない環境だそうだが、サーフレースでも2位、2日目に行われたビーチフラッグスでも3位と結果を残した。

 中学生男子の2位は湘南学園中学の遠藤海七希選手。
 途中でトップにたったもののラスト1周で抜かれてしまった。レース後に話しを聞くと「周回を数え間違えて1周早くスパートをかけちゃいました」と苦笑いしていた。
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 高校生女子で優勝したのは、昭和第一学園LSCの渡邉あかり選手。
 年々、女子部員が増えている同クラブからは、渡邉選手に続いて3位に梅林香歩選手、7位に谷貝美咲選手が入賞した。
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 高校生男子で優勝したのは、西浜SLSCのクレイアーロン選手だ。
 実は彼、中学3年生なのだが、ユース選手権では“チャレンジ”と称し、中学生でも高校生の部に出場することが認められている。

 ジュニア時代から頭角を表していたクレイ選手。現在は中学の陸上部に所属し、長距離を専門にしているそうで、果敢に高校生に挑戦し、見事、優勝を手にした。
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チーム種目、勝敗の行方は!?

 今大会で実施されたチーム種目は、高校生男女のボードレスキューと中高生男女のタップリンリレー(スキーなし)の2つ。

 高校生女子のボードレスキューは、ワンツーフィニッシュした館山SLSCと下田LSCが規定の位置からスタートしなかったとして失格となり、成城学園LSCが繰り上がりで優勝となった。
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 高校生男子のボードレスキューは、館山SLSCと日体大荏原高校LSCがデッドヒートを繰り広げた。

LSweb スイムで先にブイに到達したのは館山SLSCだったが、タンデムのボードで日体大荏原高校LSCが追いつくと、2チームが横一線の状態に。

 最後の最後までどちらが勝つかわからない接戦は、ロスなくボードから下りた館山SLSCに軍配が上がった。

 「ランへの繋ぎが勝敗を分けると思っていたので、お互いに声を掛け合いました。それが上手くいきました」と興奮気味に話したのは、重岡寛大選手と徳応涼輔選手ペアだ。

 一方、スイムを担当した日体大荏原高校LSCの武藤尚志選手は「いつもはプールで泳いでいるので、ブイに行くまでにちょっと曲がってしまいました。後半すごくきつかったけど、LSwebリレーなので弱音は吐けないと頑張りましたが…もっと筋力をつけないとダメですね」と口にした。

 ボードを得意とする日体大荏原高校LSC主将の森野郁也選手は、「接戦でちょっと焦ってしまいました。下りるポイントも絞れなくて…もう少し早く下りてもよかったかもしれません」と悔しそうだった。

 設立から2年目の同クラブは、今後、間違いなく強くなっていくはずだ。その基礎を作るのが主将を中心とする創生期メンバーなのである。結果だけにこだわらず、前向きに日々精進してほしい。

 ボード→スイム→ランの順番で行われたタップリンリレー。

 中学生女子はスイム力を活かした十文字学園LSCが優勝し、中学生男子はジュニア時代からライフセービングに親しんでいる西浜SLSCが優勝、2位には湯河原LSCが入った。
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 高校生女子はボードレスキューの雪辱を果たした館山SLSCが1位。
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 2位は成城学園LSC、3位は下田LSCという順位に。高校生男子はラン走者がスイムブイ近くで待機する、ロングリリーフ作戦をとった館山SLSCが1位とアベック優勝を成し遂げた。
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 2位は成城学園LSC。3位争いは西浜SLSCと日体大荏原高校LSCがデッドヒートを繰り広げた。
 
 スイム中盤までリードしていたのは西浜SLSCだが、日体大荏原高校LSCがロングリリーフで逆転に成功する。先に走り出したのは、日体大荏原高校LSCの佐藤龍之介選手だった。
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 続いてスイムからタッチした西浜SLSCの峯岸凛太郎選手が力強くウェーディングで走り出す。一瞬、足がもつれたかに見えた峯岸選手だったが、最後の直線で佐藤選手を抜くと、そのままゴールに飛び込んだ。

 西浜SLSCの歓声を聞きながら、顔をしかめた日体大荏原高校LSCメンバーたち。

 「全員がサーフレースに出場したメンバーだったので、沖でタッチする作戦にしたのです。一旦は追いついたのですが、ランで足が上がりませんでした。悔しいです」と唇を噛んだ峯岸選手だった。

 
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*熱戦の続きは競技レポート・パート2へ。大会成績表もパート2に掲載します。








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