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5回目を迎えた
ライフセーバーが教える「海の水泳教室」
2015/08/11

Surf Swimming School in Kamakura

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神奈川県鎌倉市を活動拠点とする鎌倉ライフガード。

同クラブ主催の夏休み恒例行事が
地域の小学生を対象とした「海の水泳教室」だ。

今年で5回目を迎えた人気のプログラムである。


文・写真=LSweb編集室




受付開始から7時間で定員一杯に

LSweb 鎌倉LGが主催する海の水泳教室は、市内在住の小学生を対象に、毎年、8月上旬に3日間連続で開催されている夏休み向けのプログラムだ。

 地域の子どもたちに海と親しんでもらい、海で楽しく泳げるようになってもらうという目的で、2011年から行われている。

 今年は8月4〜6日の3日間で開催。毎日約1時間半のメニューを消化しながら、ライフセーバーと一緒に海で思いっきり遊び、オーシャンスイムの楽しさを経験した。

 今年参加した小学生は90人。初年度(2011年)の38人から比べると、倍以上に増えた計算となる。

 同クラブはホームページで参加募集の告知と受付を行っているが、なんと今年は受付開始から7時間で定員に達してしまった、という人気ぶりだった。

 リピーターや口コミで参加する子どもが多いのも、同プログラムの特徴。子どもたちをいかに楽しませ、海好きになってもらうか、学生ライフセーバーが中心となってメニューを考え、それを社会人ライフセーバーが補佐をするという体制で運営している。

 プログラムは泳ぎのレベルに合わせて4クラスに分かれて実施。

LSweb 水に顔をつけるのが怖い子どももいる「イワシ」クラスから、「サバ」「イカ」を経て、スイミングスクールで選手コースに通う子どももいる「カジキ」クラスまで、それぞれ工夫を凝らしたメニューで(今年初の試みとしてカジキクラスではレスキューチューブを使ったメニューも取り入れた)、3日間、存分に海を満喫した。

 プログラム最終日には、4クラスをシャッフルした実力拮抗の4チームによるファンレースが行われた。その前に……恒例となったライフセーバーによる寸劇が披露された。

 今年テーマは「お酒を飲んで海に入ると危ないよ」というもの。鎌倉LG代表の多胡 誠さんが酔っ払い役に扮し、ユーモアたっぷりの演技で子どもたちの笑いを誘うと、最後は海に入ってクラゲに変身! レースの邪魔するクラゲマンとして再登場した。
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 クラゲマンの飛び入りもあり、またクラゲマンにつかまったライフセーバーたちが次々とクラゲに変身するシーンもあり、レースは大盛り上がり。最後は子どもたち全員が海に入ってクラゲマン退治に乗りだした。

 水しぶきがかかろうが、波打ち際で転ぼうが、皆へっちゃら。海を怖がる子どもは一人もいなくなり、3日間にわたる海の水泳教室の幕を閉じたのだった。
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「今年で5回目ということもあり、地域での認知度は高まっていると実感しています。受付開始から7時間で定員に達してしまったのには、正直、私たちもびっくりしました。一夏一回ではなくもっとやって欲しい、という要望もありますが、海水浴期間中ということもあり、ライフセーバーの人員確保が難しいのが現状です。
 ただ、今年は嬉しいことに卒業生の中学生が手伝いに来てくれました。彼ら、彼女らのような卒業生が増えていけば、将来的には回数を増やすこともできるかなと思っています。そのためにも、毎年、きちんと継続していくことが大切ですね」
 と話してくれたのは、校長先生役としてプログラム全体を統括する鎌倉LGの相川次郎さんだ。

 OB世代も手伝い三世代が運営に携わっている鎌倉LGの海の水泳教室。来年も同クラブのホームページで告知するそうなので、興味のある方はチェックしてはいかがだろう。
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