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九州産業大学LSC
オーシャンサーフチャンレジ in 白浜に参戦!
2015/11/26

Kyushu Sangyo University (KSU) participated in Ocean Surf Challenge in Shirarahama

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10月25日、和歌山県白浜町の白良浜にて
オーシャンサーフチャレンジ in 白浜が開催された。

今年で16回目を迎えた西日本地区伝統の競技会に、
ニューフェースが登場した。

九州初の大学ライフセービングクラブとして
2012年に活動を開始した九州産業大学LSCの面々だ。

何事にも果敢に挑戦し、活発に活動を続ける同クラブは、
オーシャンサーフチャレンジでも目立った存在だった。

メンバーたちの熱い思いを、
キャプテンの内田光洋さんにレポートしてもらった。(LSweb編集室)

文=内田光洋(九州産業大学LSC)
写真=九州産業大学LSC




クラブ創立は2012年

 九州産業大学ライフセービングクラブ(九産大LSC)は、2012年に九州初の大学ライフセービングクラブとして発足しました。当初はライフセービングの経験のある顧問の鈴木裕介先生を中心に、学生5人でスタートしました。そして現在は創立4年目を迎え、部員も32人まで増え、大学内でも中規模のサークルへと成長しました。

 九産大LSCは夏のパトロール活動として7月初旬から8月末まで、「冠位奴国王」の金印が発見されたことで有名な志賀島海水浴場にて、学生中心で監視・救助活動を行っています。

 また、新宮LSCと共同で新宮海水浴場でも活動を行っています。さらに毎年8月にはより高いレベルのライフセービング活動を勉強するために、神戸LSCの協力のもとで須磨海水浴場とアジュール舞子海水浴場での監視活動にも参加しています。そして少しずつチームのレベルを上げてきました。

 そこでクラブとして次のステップに進むために、昨年度から競技会への参加も始めました。しかしそこで問題となったのが、競技の練習環境です。九産大LSCが当時保有していた機材はレスキューボード1本とマリブボード1本、そして数本のレスキューチューブだけでした。

 そのため夏のパトロールはもちろん、競技会に向けたトレーニングも十分に行うことができませんでした。そしてその私たちのクラブの厳しい状況を知った神戸LSCや大阪体育大学LSCの皆さんからマリブボードを譲っていただき、ようやく今年から九産大LSCとして海トレや自主トレを行えるようになったのです。

 このような支援を受け、そしてチームとして多くの問題を乗り越え、今回、九産大LSCとしては初めて、部員全員でこの「オーシャンサーフチャレンジ in 白浜」に出場するに至ったのです。
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大会遠征で得た課題と自信

 競技会を終えた今の感想は、順位はともかく、チームとして本当に多くの課題と成果を得ることができた大会となりました。まず一番の反省と課題は、ビーチフラッグスで九産大LSCの出場メンバーの失格が相次ぎ、多くの皆さんにご迷惑をおかけしましたことです。

 これは3年生であるチームの幹部がしっかりとルールを確認し、練習できていなかったことが原因です。せっかくこれまで練習してきた成果を発揮する機会をなくした上に、様々なチームに迷惑をかけてしまったことを深く反省しています。

 しかし初めて大会は反省ばかりではなく、自信にも繋がったと思います。今年初めてライフセービングをはじめた1年生がビーチフラッグで勝ち上がっていき、レースを重ねるごとにコツを掴んで速くなっていく姿は、来年以降の可能性を感じることができました。

 またレスキューチューブレスキューでは、1年生のみで結成したチームが大健闘してくれました。初めての大会に向けてこの2カ月間、海での水泳やキャリーの仕方などを試行錯誤しながら練習してきました。

 順位は後ろのほうから数えたほうが早いという結果でしたが、メンバー4人とも悔しそうな表情を浮かべ、「もっと速くなって来年は必ず表彰台に上がってやる」という言葉が出ました。

 またボードレース、ボードリレーでは、共に体力のなさが浮き彫りになりました。

LSweb 全学年の長距離パドリング経験の少なさ、筋力はもちろん体力も追い付かず、スタートダッシュに成功しても後半で追い越されてしまうという結果でした。この結果と向き合い、どのような練習を行っていったらいいか、これから考えていきたいと思います。

 今回の大会では1種目も入賞できず、チームとしては悔しい結果となりました。しかしこれが今の九産大LSCの現状です。

 一方で今年からライフセービングを始めた後輩たちがライフセービング競技の魅力や難しさを感じることができ、チームの中に「来年こそは」という雰囲気が生まれたことは大きな収穫です。

 その意味でも今回、このオーシャンサーフチャレンジ in 白浜に参加できたことは本当によかったと思います。この悔しさをバネに来年は必ずリベンジします!

九産大LSC、これからの目標

 私たち九産大LSCは、競技会へ出場することに2つの意義を掲げています。1つ目は九産大LSCをチームとしてしっかりと創り上げることです。大会に向けて先輩後輩が試行錯誤を重ね練習することで、先輩後輩の強い絆をつくることができると考えています。

 それは夏のパトロール活動にすべてつながります。ただのクラブではなく、4年間を通じて楽しいことはもちろん、苦しいことも共有して、かけがえのないクラブにしていきたいと思います。

 そして2つ目の意義は、九州産業大学LSCを多方面で支えていただいている皆さんへの感謝を示すことです。先述の通り、ライフセービング活動を行うために神戸LSCや大阪体育大学LSCから支援をしていただいています。

 また大会やその他の様々な面で、日本ライフセービング協会や九州の各LSCの皆さんからも多くの配慮と支援をいただいています。このような支援がなくては、私たち九産大LSCは今のような活動はできていないと思います。

 そのため私たちは大会に出場し頑張る姿を皆さんに見せることで、西日本のライフセービングを盛り上げるお手伝いを行い、恩返しをしていきたいと考えています。

 これからも初心を忘れず、感謝の気持ちを持って活動していき、オフシーズンで成長したところを、また次回大会で見せられるよう頑張っていきたいです。

 今後とも九州産業大学ライフセービングクラブをどうぞよろしくお願いします!
KSU02









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