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「ライフセーバーと遊ぼう 海の安全教室」
自治体と協力し鎌倉、逗子、葉山の海岸で開催
2015/08/14

IMG_01052015年夏。

神奈川県鎌倉市、逗子市、葉山町の6つの海水浴場で
「ライフセーバーと遊ぼう 海の安全教室」が開催された。

神奈川県ライフセービング連盟が中心となり、
地方自治体と協力して行われたプログラムの真の目的とは?

文・写真=LSweb編集室





スマート・ビーチ・プロジェクトの一環として

LSweb 近年、神奈川県の湘南地域では、海の家のクラブ化やエスカレートする飲酒など、海水浴場のマナー低下が問題になってきた。

 そこで今年は鎌倉市、逗子市、葉山町の2市1町が連携して、海水浴場の開設期間である6月26日から8月31日まで、海水浴場のマナー向上キャンペーン「Smart Beach Project(スマート・ビーチ・プロジェクト)」を展開することになった。

 このキャンペーンでは砂浜での
・飲酒禁止
・入れ墨の露出禁止
・音響機器の使用禁止
 を訴え、地域内にある7つの海水浴場でルール順守を呼びかけている。

 現在、海水浴期間中ということもあり最終的な評価はまだ出ていないが、電車やバスなど公共交通機関での中吊り広告、駅構内などでの放送、FM局での週1回の呼びかけ、さらには首都圏の大学校内への広告掲示などの周知が功を奏したようで、3自治体ともにマナー向上の手応えをつかんでいるようだ。

 このキャンペーンの一環として開催されたのが、地域内の6つの海水浴場で行われた「ライフセーバーと遊ぼう 海の安全教室」だ。

 小学1〜6年生を対象とした夏のファンイベントで、ライフセーバーから直接、海での危険や安全に遊ぶ方法、海辺のマナーや海水浴場のルールを教えてもらい、海を大いに楽しんでもらおうと、神奈川県ライフセービング連盟とその加盟団体である鎌倉ライフガード、逗子サーフライフセービングクラブ、葉山ライフセービングクラブの3クラブ、そして鎌倉市、逗子市、葉山町の3自治体が協力し開催することになった。

 3クラブ+3自治体による初の試みは、鎌倉3回、逗子2回、葉山3回の計10回開催されたが、当日の運営は各クラブがそれぞれ担当。ビーチクリーンや、離岸流についてのレクチャーといった基本メニューのほか、地元の海の特性を踏まえた独自のメニューも取り入れられ、各浜で子どもたちの楽しそうな声が響いていた。
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 自治体側から企画・運営に携わった市役所職員に話しを聞くと、
「スマート・ビーチ・プロジェクトは始まったばかりです。こうした活動は地道に続けていくことで浸透していくと思いますし、子どもたちがルールやマナーを知ってくれることで、周辺にいる大人にも影響を与えることができると思います。今年の反省点なども加味して、来年度以降も継続していくことに意義があると考えています」
 という返答。

 全国的にも影響力の大きい湘南地域の海水浴場で、自治体とライフセービングクラブの協働が動き始めた。海水浴場の形には正解はないが、より多くの人が快適に過ごせるビーチを目指して、湘南地域がどう変化していくのか今後の展開に注目したい。

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