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第9回鎌倉サーフカーニバル
晴天に恵まれ、楽しく開催!
2014/05/09

KAMAKURA SURF CURNIVAL 9th

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みどりの日の5月4日、神奈川県鎌倉市の材木座海岸で鎌倉ライフガード主催の「鎌倉サーフカーニバル」が開催された。

今年で9回目を迎えた、この時期恒例のローカルファンレース。鎌倉LGだけでなく、サーフ90鎌倉LSCや辻堂LSCも参加する賑やかなイベントに成長した。


文・写真=LSweb編集室





チーム種目で親睦を深めるべし!

LSweb 「No Link, No Lifeguard.(繋がらなければライフガードじゃない!)」をテーマに開催された今年のサーフカーニバル。
 参加者は総勢60人で、そのうち15人がこれからライフセービングを始めてみよう、クラブに所属して活動してみよう、という“新人”だった。

 当日のプログラムは、ファンレースとその後のビーチBBQパーティーという二部構成。クラブメンバー同士が絆を深めるのはもちろん、クラブ間の繋がりを広げ、さらにライフセーバー仲間を増やすためにも、こうしたイベントをゴールデンウィーク中に開催する意義は大きい。

 LSweb今年、実行委員長としてカーニバルを仕切ったのは、鎌倉LG3年目の八鍬慶行さん。

「回を重ねるごとに近隣クラブや、新人がたくさん参加してくれるようになったので、今年は参加者同士がより親睦を深めて楽しんでもらえるようにと、チーム種目を多くしてみました」
 という言葉のとおり、主催者によって5チームに振り分けられた参加者たちは、ボードレスキューやチューブレスキューのほか、スイム〜ラン〜ボードリレーや、周回ビーチリレー、綱引きといったオリジナル種目に歓声を上げていた。

 毎年、このカーニバルを楽しみにしているという辻堂LSCの水元 真さん。同クラブのエーススイマーでもある彼は、昨年優勝した個人種目のサーフレースがなくなったことを少し残念がっていたのだが、鎌倉LGの槙 仁彦さんと組んだボードレスキューで見事に1位となり、
「いやぁ、後ろの槙くんが上手かったのですごく楽しかったですよ!」
 と少し興奮気味。チーム種目で親睦を深め、楽しんでもらいたいという主催者側の狙いは的中したようだ。
 
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 一方、槙さんはボードレスキューに続き、個人種目のビーチフラッグスでも優勝し二冠に。

「僕は高校生の時から学校の部活と平行して鎌倉LGで活動していましたが、途中でモチベーションが下がってしまったことがあるんです。そんな時、サーフカーニバルに出てビーチフラッグスで優勝し、“やっぱり楽しい! またやろう!”と思ったんですね。夏前にやるサーフカーニバルには、そういう効果があると思いませんか」
 と話してくれた。
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リクルートの場でもあるカーニバル

LSweb 今回のサーフカーニバルには、4月から大学生となり、学校クラブに所属した大学1年生が多く参加していた。先輩や友人の紹介でやってきた大学1年生の中には、東京工芸大学でデザインの勉強をしている、という女子大生2人組もいた。

「ライフセービングをやっているという友人に話しを聞いて、興味を持っていたところ、ゴールデンウィークにこういうイベントがあると教えてもらったので参加してみました。今日は綱引きとビーチフラッグスに挑戦しましたが、とても楽しかったです」
 と、笑顔の2人。幅広い年代、職業の人に出会えるのも新鮮だと付け加えてくれた。

 サーフ90鎌倉LSCで活動し、今年、大学に進学したという先輩の紹介でやってきたのが、3人の男子高校生だ。初めてのサーフカーニバル。3人はチーム種目で奮闘し、ぶっつけ本番のボードトライアルレースにも果敢に挑戦した。
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 初めのボードレースは分からないことだらけだ。フィンが上を向いた、上下逆さまの状態で乗ろうとするほほ笑ましい一コマもあったが、先輩ライフセーバーが慌てて走り寄り、ボードをひっくり返して沖へと送り出すと、その後は沈をすることなく浜へと戻ってくる勘の良さを見せた。
「水は冷たかったけれど、楽しかったです」
 と、口を揃えた3人。夏に向けて上々の出だしとなったようだ。

LSweb 昨シーズンまでは学校のライフセービングクラブに所属していた、という大学3年生の佐藤ひろみさんは、学業との両立など考えるところあってクラブを離れた。それでもライフセービングは続けていきたいと、現在、活動できる地域クラブをサーチ中だ。

「ライフセービングはずっと続けていきたいと思っています。でも、留学もしたい、ほかのクラブも見て見たい……。今日、サーフカーニバルに参加してみて、鎌倉LGは所属したいクラブの第一候補になりました」
 と力強く宣言した佐藤さん。チーム種目でも、個人種目でも大活躍した彼女には、主催者から実行委員長賞が贈られた。
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ビーチカフェ、今年もオープン

 ところで、鎌倉サーフカーニバルのお楽しみは、ファンレースとパーティーだけではない。毎年、この日限定で材木座にオープンするのが、鎌倉LGの佐藤雄太さんがオーナーの「Café de Kamakura」だ。
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 カフェ・ド・カマクラでは、レースで汗を流した、あるいはまだまだ冷たい海水で体が冷えた参加者に、パンとミネストローネが振る舞われる。今年はさらにスコッチエッグや、チーズケーキ、チョコレートケーキ、カップケーキなどのスイーツも充実。パン以外はすべて、クラブサポーターでもある地元在住のスーシェフやパティシエの手作りである。

 参加費には、ランチ、記念品のポロシャツ、そしてパーティーすべての費用が含まれており、お得感がある。参加者全員に大いに楽しんでもらおうという、鎌倉LG流の“お・も・て・な・し”だ。

 ランチタイムの後、ビーチフラッグスとボードレースという個人競技が行われ、全競技が無事に終了した。
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 スポーツイベントの場合、大会の後にレセプション(懇親会)が開催されるのが定番で、ライフセービング界ではレース→BBQが一般的。それを楽しみに参加している! という人も大勢いるはずだ。

 鎌倉サーフカーニバルの場合も例外ではない。表彰式を兼ねたビーチBBQパーティーでは、社会人ライフセーバーから、学生ライフセーバー、そしてライフセーバー予備軍まで、誰もが日焼けした顔をニコニコさせながら、レース談義、夏のパトロール談義、ライフセービングの魅力について談義などなどに花を咲かせていた。
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「こういうファンレースがもっと増えるといいですね。全日本クラスのシビアな大会だけでなく、発展途上あるいはピークアウトした人でも楽しんで参加できるようなイベントが地域ごとに開催されるようになれば、活動する人を繋ぎとめ、新規参入する人を増やせるのではと思います」LSweb
 と話すサーフ90鎌倉LSCの今野旬一郎さん。

「最初はクラブメンバーだけの参加でしたが、最近はサーフ90鎌倉LSCと辻堂LSCが毎年参加してくれるようになりました。近くで活動していてもやり方はさまざまなので、お互いの良いところを吸収するという意味でも横の繋がりは大切だと痛感しています」
 鎌倉LGの多胡 誠さんもこう言う。

 ビール片手に、ざっくばらんに意見交換ができるのは、ファンレースでお互いの距離が近づいたからだろう。ライフセービング文化の成熟には、こうしたイベントが必要不可欠なのだ。

 太陽が水平線に近づくころ、鎌倉サーフカーニバルはお開きとなった。来年は記念すべき10回大会が開催される。
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