junior

LSweb
第1回 神奈川県ジュニア・ライフセービング競技会レポート2013/06/01

The 1st Kanagawa Junior Lifesaving Challenge 2013.05.26 神奈川県三浦市・三浦海岸

LSweb初開催の大会に小中学生106人が参加

5月26日、神奈川県三浦市の三浦海岸にて「第1回 神奈川県ジュニア・ライフセービング競技会」が開催された。

新年度が始まってまだ2カ月弱。初めての競技会にドキドキした小学生もいれば、颯爽と競技に挑む中学生もいた。みんなが一生懸命がんばった、ジュニア競技会の様子を紹介しよう。




文・写真=LSweb編集室




8クラブが三浦海岸に集合
遠来賞は柏崎。館山からも参加


 神奈川県ライフセービング連盟が主催する、海での初めてのジュニア競技会には、神奈川県内のクラブを中心に8クラブ、総勢106人の小中学生が参加した。その中には、新潟県柏崎市から車でかけつけた柏崎LSCジュニアや、東京湾をフェリーで渡ってきた館山SLSCジュニア、また69人という大所帯で参加した西浜SLSCジュニアの姿もあり、初開催ながら大いに盛り上がったのだった。

 第15回 神奈川県ライフセービング選手権大会との同時開催ということもあり、この日、三浦海岸にはたくさんのライフセーバーが集合。開会式で選手宣誓をした、地元、三浦海岸SLSCの関口義和・優理親子を筆頭に、親子、あるいは兄弟でそれぞれの大会に参加したり、選手とオフィシャルという立場で参加したりと、オーストラリアと同じようにとはいかないまでも、家族ぐるみでライフセービングに親しむ姿を頻繁に目にすることができた。
LSwebLSweb
LSwebLSweb
 実施された競技は、ジュニア・ビーチフラッグス、ニッパーボードレース、ジュニア・ランスイムランの3種目。小学1、2年生はビーチフラッグスのみの実施となったが、小さな体で、元気いっぱい砂浜を駆け回っている姿がほほ笑ましかった。高学年になると、フラッグが取れずに悔し泣きする姿も。泣いても笑っても、子どもたちの真剣な表情に目を奪われっぱなしの大人たちであった。

 ニッパーボードレースでは、小学3、4年生でも上手に波に乗る子がいるかと思うと、ボードの扱いに四苦八苦し、風に流されてしまう子もいたが、それは経験値の違いによるところが大きい。競技会に参加することで、もっと上手になりたいと思うようになれば、どんどん上達していくこと間違いないだろう。

 一方、中学生ともなるとボードに乗る姿も様になり、上位陣は大人顔負けの接戦を繰り広げていた。彼らの多くが、小学生時代から海に通い、今は高校生や大学生となった先輩たちの後を追いかけていたのだから、うまくなるのも納得だが、それだけではなく、さりげなく小学生たちをフォローしている姿も印象的だった。
LSwebLSweb
LSwebLSweb
 最後に行われたランスイムランでは、小学3、4年生でもスイム用の連ブイすべてを回るコースが設定されていた。小学生にとってはかなり長いコースで、見守る保護者も少し不安そうな表情。ジュニアたちもきっとドキドキだったはずだ。しかし子どもたちは実にけなげに、時にブイにつかまって休むことはあっても、一生懸命、最後まで諦めることなく、必死にゴールを目指した。
 その様子に、大人たちが大感動。涙ぐむ親がいるかと思うと、おもわず海に飛び込み伴泳する保護者もいて、最後の一人がゴールした時には、ビーチ中から拍手が贈られた。

 小学生から中学生、高校生、大学生、そして社会人と幅広い年代が、レベルは違っても、同じフィールドで活動できるのがライフセービングの楽しさであり、素晴らしさでもあると再確認したジュニア競技会だったが、世代間の橋渡し役としてかかせない存在なのが、実は自分の意志でライフセービングを続ける、あるいは始める高校生なのではないかと思った次第だ。
 
 ほとんどのクラブがジュニアプログラムの対象を中学生までとしている。ジュニアを卒業した高校生をいかに繋ぎとめるか。あるいは未経験の高校生にどう門戸を広げるか。高校生でもベーシックライフセービング資格が取れるようになったことが、ひとつの答えとなってくるのだろうか。興味深く見守りたい。LSweb
LSwebLSweb
LSwebLSweb
LSwebCRW_0035ボード中
LSwebLSweb

神奈川県ジュニア競技会 種目別成績表