いよいよ明日からレスキュー2012が始まる。
日本代表は午前中にプールで、午後から海での最終調整を行い、明日の本番に備えた。
午前中、日本代表と同じ時間にプール調整を行っていたのが、1998年以来の世界王者を狙うニュージーランドチームだ。スコット・バートレット監督にプールサイドで話しを聞いた。
——チームの調子はいかがですか?
バートレット監督(以下、バートレット):今回はケガ人も今のところ出ていないし、良い調子で仕上がっていますよ。
——目指すはワールドチャンピオンですよね?
バートレット:もちろんです、そのために頑張ってきましたからね。6年計画ですよ。6年がかりでチームをここまでにしました。いやぁ、がむしゃらにやりましたし、大変でしたよ。
——前回のエジプト大会では、オーストラリアに僅差で敗れましたね。今回はどこを強化してきたのでしょうか?
バートレット:プール競技を得意とする選手を土台に、サーフ競技の強化を徹底してきました。ボードやスキーといったクラフト系は、特に力を入れて強化しましたね。もちろん、ビーチも強いですよ。
——6年がかりでチーム作りをしてきたということですが、代表選手の選抜はどのようにしているのですか?
バートレット:ニュージーランドでは1年間に4つの大きな大会があります。その4大会の結果を基準に選抜しています。オープンクラス(A代表)に参加する選手たちは、学生と社会人が半々ぐらいでしょうか。メンバー決定は今年の6月。それから半年間にわたって、チームで練習を続けてきました。
——ユースメンバー(B代表)も基本的に同じ選考方法ですか?
バートレット:そうです。練習はオープンクラスと合同でやることもありますし、別々にやることもあります。オープンクラス同様、ユースチームがオーストラリアのユースとどんな戦いをしてくれるのか、とても楽しみにしています。
——そろそろオーストラリア以外の国が頂点に立つところを見たいですものね。
バートレット:それは私も同じですよ。お互いに頑張りましょうね。
国際ライフセービング連盟(ILS)が主催するようになってから、レスキューシリーズでオーストラリアを破ったことがあるのは、隣国であるニュージーランドだけ。今回はオリンピックスイマーもメンバーに加わっている。
黒いユニフォームに身を包むキーウィ軍団と、黄色と緑がトレードマークのオージー軍団の戦いはいかに……!
文・写真=LSweb編集室