日本のライフセービング活動先進地域である神奈川県で、近年、近隣のクラブ同士が協力して、レスキューにあたろうという機運が盛り上がっている。
いつ、誰が、どうやって協力すれば、より良い活動ができるのか?
ライフセーバーたちの新しい試みを、2つの実例で紹介しよう。
文・写真=LSweb編集室
【訓練終了後の意見交換から】 ・溺者の個人情報を他浜のライフセーバーとどこまで共有するべきか? ・事故の状況をどこまで詳しく説明すべきか? 迅速にヒューマンチェーンを開始することとの兼ね合いは? ・遊泳客など、一般人にヒューマンチェーンを手伝ってもらう場合は、厳重な安全確保が必要となる。どういう人なら手伝ってもらえるかという基準も決めておくべきではないか? ・一般人にとってヒューマンチェーンというのは遺体捜索と変わらない。協力をお願いする時には、そのあたりのこともきちんと説明するべきではないか? ・海底地形や潮流などは浜ごとに大きく違う。ライフセーバーの安全をいかに確保すべきかも大きな課題 | ||
【訓練終了後の意見交換から】 ・電話連絡やトランシーバーのやりとりに時間がかかり、PWC到着までの時間が想定より遅かった。一刻を争うならばレスキューボード2本でいったほうが速かったかもしれない。臨機応変に対応できるように考えたい ・PWCはクルーがいないと重溺が上げられないので、軽溺を先に上げた。応援にかけつける前に、クルーをピックアップして連れていったほうが良かったかもしれない ・訓練ということで試しに携帯の録音機能を利用してみた。電話連絡の様子やトランシーバーでのやりとりなど、それなりの音質で録音できたので、こうした記録はいざという時にも役に立つのではないか ・電話、トランシーバーを利用しながら、現場と本部、さらに隣り浜の本部と応援のPWCとの連絡を統括するのが難しかった ・レスキュアー同士でお見合いしてしまうことがあった。指揮系統をどう統括するか、現場で指示できる人は遠慮なく指示してもいいのではないか | ||
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