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「助けよう! あなたの知識と経験で」
第3回 赤十字救急法基礎講習会、開催
2014/02/10

辻堂LSC主催「第3回 赤十字救急法基礎講習会」

LSwebライフセーバーであれば「心肺蘇生法」や救命救急の「応急処置」の方法はしっかりと習得しているが、万が一に備えてのこうした知識や技術は、ぜひ世間一般の人たちにも知っておいて欲しいものである。

そんな思いから、ライフセーバーだけでなく地元の人たちにも正しい救急法の技術を身につけてもらおうと、辻堂ライフセービングクラブ主催の「赤十字救急法基礎講習会」が去る1月25日、地元・藤沢公民館にて開催された。

今回で3回目となるこの講習会のレポートを辻堂LSCより頂いたので皆さんにお届けしたい。
シーズンオフを利用してクラブを活性化させるとともに、一般の人々との交流を通してライフセービングクラブをアピールするにはとてもよい活動だ。

文・写真=中川 健(辻堂LSC)





講習会主催で一般市民と交流

LSweb 1月25日(土)、藤沢公民館済美館にて辻堂ライフセービング主催の「赤十字救急法基礎講習会」が開催された。この講習会運営企画の目的は、2012年までさかのぼる。

 当時、辻堂ライフセービングクラブは崩壊廃部の危機にあった。なんとかしてその状況を打開しようとメンバーの内田と中川が発起人となり「辻堂LSCに新しい風を起こしたい」「多くの人に救急法の知識技術を身につけてほしい」「クラブ活動として、世間一般に対するアピール、実績づくり」などの想いを秘めて開始した。

 心肺蘇生や応急処置などは、2011年3月11日に発生した東日本大震災をきっかけに世間の関心が高まっている。
 しかし、大半の人々は勉強してみたい気持ちはあるようだが「どこで受講すればいいの?」と疑問視されているそうだ。最近では「日本赤十字社」「日本ライフセービング協会」「消防」が中心となって講習会普及を強めている。

 日本赤十字社が開催する「救急法基礎講習会」とは、〈一次救命処置:心肺蘇生、AEDの取扱い、気道異物除去〉などを学ぶことができる講習会のこと。この講習会は、赤十字社HPから検索して受講できるほか、指導員を派遣してもらい講習会を運営することも可能だ。
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 辻堂ライフセービングクラブでは、過去に救急法基礎講習会を2回、救急法救急員講習会を1回開催している。
 今回の基礎講習会は、内田直人指導員(辻堂LSC)を中心に、石井英一指導員(辻堂LSC)、多胡 誠指導員(鎌倉LG)、今野絵奈指導員(救急法指導員)のベテラン勢に協力していただいた。
 参加者27人の顔ぶれは、神奈川県内の一般の方や九十九里LSC、帝京大学LSC、北里大学LSC、辻堂LSCのメンバーたちで、とても恵まれた環境での講習会となった。
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 講習会中は、真剣な眼差しで話を聞く受講生に対して、その期待に応えようとする内田指導員。時々ジョークを交えるが受講生には通じなく、スタッフにヘルプを求める一面もあった。

 実技指導中には、今野指導員から「胸骨圧迫は、強く、早く、絶え間なく、押しましょう!」と伝えられ、圧迫が苦手な方へは、ライフセーバーから直ぐにアドバイスが入るなど、受講生の皆さんとの距離も近くなってきて講習会の雰囲気の良さを感じられた。

    
  ◎講習終了後、受講生の感想

 「あらためてCPRについて学び、人の命を助けるということは、知識の他に勇気が必要だと気付きました。その勇気を出すためにも正しい知識をつけ、傷病者に安心できるようなスキルを身につけなければならないと思います。ありがとうございました」
 
 「ライフセーバーとか一般の人とか関係なく身につけておくべき知識だと思いました。これから先、実際に人命救助の現場に立ち会ったときに冷静に対処していけるように練習を重ねていきたいと思います」
 など、受講生たちはたくさんの“気付き”を感じ取られていたようだった。LSweb

◎スタッフ 原田 剛さんの感想
 
 「予想以上に、ライフセービング関係者以外の一般受講者が多くて驚きました。また、ライフセービング関係者の受講生も、一般の方と一緒に受講することで、いろいろな刺激があって楽しめたのではないかと思います」

◎指導員 今野絵奈さんの感想

LSweb 「LSC主催、ライフセーバーとしても活躍している指導員が指導することもあり、ライフセーバーが受講しやすい環境になっている。講習受講を通し、クラブを越えた交流、繋がりができ、切磋琢磨できる友人ができると思う。
 また、ライフセーバーだけではなく、一般の方も一緒に参加することで、よい緊張感があり、CPRのグループ練習のときは互いに指摘し合い、和気あいあいとした雰囲気で学んでいた。普段、ライフセーバーがどんな活動をしているのか知らない方に活動を知ってもらえるいい機会でもある。
 基礎講習はベースの部分を伝達するだけで、時間が目一杯必要だが、人形やAEDを使っての練習はなかなかできないと思うので、より実践に近い形の練習・訓練も組み込めるとよいと考えている」
 
    

 辻堂LC主催の赤十字講習会では、今後も各LSC同士の交流を深めながら切磋琢磨できる環境づくりと、多くの人々に救急法の普及を図って行きたいと考えている。
 またスタッフ間でも反省点を挙げて、次回はより円滑な運営ができるように努めて行きたい。

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 最後に、
 今回ご協力をいただきました藤沢市観光課様、指導員の皆様並びにご協力頂きました関係各所の皆様には、この場を借りて厚く御礼を申し上げます。









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