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パドル愛好家に朗報
相模湾でロングレースがシリーズ化
   2013/02/05

rhythm & time Ocean paddle race 2013

LSweb

 リズム&タイム オーシャンパドルレース2013

写真提供=菊地 太




LSweb 近年、艇の種類も多様化し、急速にファンを増やしているパドルスポーツ。その魅力にはまっているライフセーバーも多いが、日本ではまだまだレースが少ない。

 ということで、サーフスキーをはじめオーシャンカヤックなどで精力的に活動を続けている菊地 太さんを中心としたグループが、トレーニングを兼ねたロングレース「リズム&タイム オーシャンパドルレース2013」を企画した。

  舞台は相模湾。全日本でお馴染みの片瀬西浜を拠点に、15〜20kmの距離を漕ぐ。コースはその日の気象条件に合わせて臨機応変に設定する予定だ。

  
 ロングレースの勝敗には、潮の流れや風の動きも大きく関係する。仲間とともに海を漕ぎ、気象海象をより深く理解することができれば、実に有意義な時間となるはずだ。ロンパドしたいけれど一人ではなかなか……という人にも気になるレースだろう。

 初回開催は2月23日(日)の予定。レースの詳細は以下とおりだ。



rhythm & time Ocean paddle race 2013
リズム&タイム オーシャンパドルレース2013


第1戦LSweb
日時:2月23日(日)
コース説明:10時
スタート:11時
スタート場所:新江ノ島水族館前

コース:
① 風が西なら茅ヶ崎・烏帽子の折り返しコース
② 風が東なら葉山・裕次郎灯台折り返しコース
③ 海が荒れていたら
水族館前スタート→東浜(top~10min切)
東浜スタート→水族館前(top~10min 切)
水族館前スタート→東浜(top~10min 切)
東浜スタート→水族館前ゴール

参加費:2,000円
カテゴリー:サーフスキー、パドルボード(マリブ含む)、OC 、SUPその他
※ 安全管理上、リーシュコードまたはライフジャケットの着用必須

問い合わせ:https://www.facebook.com/events/555272707824931/
(イベント情報を確認するにはフェイスブックへの登録が必要)





新年、明けましておめでとうございます。   2013/01/04

Happy New Year 2013!



明けましておめでとうございます。

 2013年の元旦は、初日の出を拝みに江の島に出かけました。

 残念ながら薄くたなびく雲に遮られて日の出の瞬間は見ることができませんでしたが、
元日早朝の海はとても清々しく、気持ちよく新年のスタートをきることができました。

 当webマガジンも、より充実した内容でお届けできるよう本年も多いに奮闘して参りますので、
皆様の応援をよろしくお願い申し上げます。





突然ですが…、
読者プレゼントのお知らせで〜す!!
   2012/12/10

LSweb

ささやかながら、感謝の気持ちを込めて…

 ライフセービング活動のさらなる普及と発展を願い、日本中で活躍しているライフセーバーたちを少しでも応援することができたらいいな、という思いで立ち上げた「LIFESAVINGweb.com」。
 
 スタート時の今年8月20日は、まだまだ夏真っ盛りだったのに、ふと気付けば、年の瀬で毎日寒〜い日が続く今日この頃。立ち上げ当時から、夏のガードにお邪魔したり、全日本選手権や「RESCUE2012」などの大きな競技大会があったりで、あちこち取材に駆け回りここまであっという間の3ヵ月余りでした。
 
 その間、数多くの人にアクセスしていただき、たくさんの応援の声もいただきました。本当にありがとうございます! 来年もさらにパワーアップして充実した内容にしていきますので、皆さんの応援とご協力をよろしくお願いします。
 
 さて、そんな感謝の気持ちを込めて、ささやかではありますが読者プレゼントをご用意させていただきました。名付けて「応援ありがとう&来年もよろしく読者プレゼント」!!LSweb
 プレゼントの中身は、「RESCUE2012」でメディアや関係者に配られた手提げバック(非売品)とキーホルダー、そして当サイトのステッカーをセットにして抽選で20人の方にプレゼントします。
 
 手提げバックは、「RESCUE2012」大会とILSのロゴマーク入り。超薄くて軽いナイロン製のバックで、着替えやタオルを入れるのに重宝しそうです。キーホルダーは、オーストラリアの水着ブランド「FUNKY(FUNKITA)」のロゴ入り。男子にはブラック、女子にはピンクをご用意。そして、当サイトのオリジナルステッカーです。ボードや車に貼ってぜひ宣伝して下さい。

 ご応募に際してひとつだけお願いがあります。LSweb
 みなさんがこの夏に監視パトロール中に遭遇した(感じた)チョー嬉しかったこと、チョー頭に来たこと、チョー楽しかったこと、チョー悲しかったこと、チョー感動・感激したことなど、ガード中に感じた喜怒哀楽な出来事をできるだけ詳しく教えて下さい。
 
 例えば、沖で止まった水上バイクの様子を見に行ったところ、ヤンキー兄ちゃんにいきなり「テメェ、助けにくんのが遅ぇんだよっ。さっさと引っ張って浜へ連れてけ!」と怒鳴りつけられ、内心、「コノヤロー、沖まで引っ張っていって捨てて来ちゃうぞ」と思いつつも、冷静に対応して救助したが、どうにも腹の虫が治まらずその晩は、やけ食いしてしまったなどなど。
 
 どうにも理不尽な話や、ライフセーバーやっててよかった! といった感動的な話のひとつやふたつ現役ライフセーバーの皆さんならお持ちのはず。こうした四方山話的な経験談を「ライフセーバーの四方海(よもうみ)話(仮題)」と題した企画としてweb上で公開し、皆でその思いを分かち合いたいと思います。
 
 もちろん、ペンネームOKですし、具体的な地名などは一切公表しなくて構いません。ライフセーバーならではの苦労話や笑い話、感動秘話などを皆で共有しましょう。ぜひ、ご協力下さい。
よろしくお願いしま〜す!!

 応募要項は以下の通りです。LSwebサイトのEメール・アドレスのみでの応募となります。応募の締め切りは、2013年1月11日(金)午後11:00まで。来年1月の11日午後11時、イチ並びが締め切りですよ〜。奮ってご参加下さい。たくさんのご応募、お待ちしております!


LIFESAVINGweb.com
「応援ありがとう&来年もよろしく読者プレゼント」係


住所、氏名、年齢、性別、職業(学生の場合は、学校名)、所属LSクラブ名、Eメールアドレス(又は電話番号)と、「監視パトロール中に感じた喜怒哀楽な出来事」話を忘れずにご記入の上、info☆lifesavingweb.com(☆印を@にかえて下さい)

までどしどしご応募下さい。

締め切り日:2013年1月11日(金)午後11:00まで。尚、プレゼントの当選は、商品の発送をもって発表にかえさせていただきます。



レスキュー2012ナショナルチーム部門が閉幕
日本A代表は総合10位、B代表は4位
総合優勝は7大会ぶりにニュージーランドへ!
   2012/11/12

レスキュー2012 現地レポート⑤



 2年に一度開催されるライフセービングの世界大会「Rescue 2012」のナショナルチーム部門が、5日間にわたる日程をすべて終了し閉幕した。LSweb

 大会5日目となる最終日は、昨日に引き続きグレネルグビーチでオーシャン競技が行われ、最後の最後まで参加国による激しいバトルが繰り広げられた。
 オーシャン競技2日目に行われたのは、男子サーフレース、男子ボードレース、女子サーフスキー、そして男女のビーチフラッグス、オーシャンマン/ウーマン、オーシャンマン/ウーマンリレー。
 
 オーシャン競技初日で、プール競技終了時点から一つ順位を落としてしまった日本A代表は、挽回を目指して最終日に挑み、メダルラッシュの沸く日本B代表も、さらなる飛躍を求めて最後の力を出し切った。

 LSweb日本期待のビーチフラッグスでは、オープンクラスにこの種目の第一人者である植木将人選手が登場した。実は今回の日本A代表は、ケガのため女子メンバーの入れ替わりがあり、ビーチ種目を得意とする選手は男女合わせて彼一人という構成。また、参加国の間でも「日本はビーチフラッグスが強い」という認識が共通しており、植木選手は大会開始前からマークされる存在だった。
 
 さらに、今回は伏兵の存在があった。初参加のイランが、陸上選手を中心とした強力な布陣でビーチ種目にエントリーしてきたのだ。元々の情報が少ないということもあり、イランの選手に関しては日本だけでなく、オセアニア勢やヨーロッパ勢もノーマークだったと思う。しかし、オーシャン競技初日に行われたビーチスプリントの予選を目にして、誰もがイラン人たちのスピードに目を奪われた。
 
 オープンクラス男子でビーチスプリント優勝、ビーチリレー優勝というセンセーショナルなデビューを飾ったイランチームの中心メンバー、Ghasemi Reza選手(ビーチスプリント優勝)は、ロンドン五輪の陸上100mで10秒31のタイムを出した選手だったのだ。
 
 もちろんスプリントが速いからといって、必ずしもビーチフラッグスが強いとは限らない。ビーチフラッグスはテクニックも必要な競技だからだ。だが、スプリントが速い選手は、ビーチフラッグスで戦える下地があるということでもある。そして事実、オープンクラスの男子ビーチフラッグスでは、イラン人2人がB決勝まで勝ち上がり、女子は3位で表彰台に上がる活躍を見せた。

 一方、男子A決勝に残ったのは、オーストラリア、ニュージーランド、南アフリカなど、ライフセービング先進国の選手たち。そしてもちろん、植木選手の姿もあった。
 
 植木選手は相変わらず切れのあるスタートを見せ、次々とフラッグを手にしていく。しかし決勝レース3本目で一瞬、フラッグを見失い、ランオフ(再レース)となった。ベスト5となる1本は、植木選手が圧倒。そしてベスト4を決める次ぎのレースで、1コースに位置した植木選手は2コースのオーストラリア選手と同時にダイブした。舞い上がる砂煙が落ち着いた時、フラッグを握っていたのは植木選手ではなかった。

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 3大会連続で世界大会に出場した植木選手だが、今大会にかける思いは、過去2大会に勝るとも劣らないものだったと思う。LSwebドイツ大会、エジプト大会ともに銀メダル。2大会連続で金メダルを獲得した女子の分もがんばり、今度こそ自分が金メダルを獲ると心に誓っていたはずだ。
 
 世界4位は称賛に値する成績で、植木選手には胸を張って帰国してほしい。だが同時に、そんな言葉では植木選手の無念さは晴れないだろうことも想像できる。この悔しさを払うことができるのは、結局、自分自身しかいないのだ。そのことは、今回、世界大会に出場したすべての日本代表選手が分かっているだろう。悔しいから、満足できないから、次を目指す。これで終わりではなく、これが始まりなのだ。

 そして、ここからまさに始まるのが、ユースクラスに出場したU19のメンバーたちだ。大会最終日、女子ビーチフラッグスで利根川莉奈選手が見事に銀メダルを獲得。池谷(遊佐)雅美、藤原 梢と受け継がれてきたニッポン女子ビーチフラッグスの伝統は、新たな後継者を得ることができたようだ。
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 スタートもランも速い利根川選手。優勝を決めるレースでも最後まで僅かにリードしていたが、フラッグを掴む瞬間、オーストラリア選手に体を入れられ奪い獲られてしまった。ビーチフラッグスの醍醐味は、競った状態でいかにフラッグを手にするか。利根川選手には、まだまだ伸びしろがあるはずだ。
 
 10代のうちに世界大会を経験できたことは、B代表すべての選手にとって大きな、大きな財産になったはずだ。飯沼誠司ユース監督が言うように、彼らには次の日本代表を目指す使命があると思う。楽しかった、あるいは悔しかっただけでなく、その先を目指して、良きチームメイトと共に世界の壁を乗り越えていってほしい。
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 今大会の成績を見る限り、世界の壁がはやはり高かった。得意のオーシャン競技でも、日本A代表はB決勝に残れない種目があり、思うようにポイントを稼ぐことができなかった。それは、これまでオーシャン競技はあまり得意ではなかったヨーロッパ勢の躍進、そしてアジアや中近東勢の台頭など、ライフセービング界の勢力図に変化の兆しが見えたことと関係しているのだと思う。
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 オーシャン競技の三強、オーストラリア、ニュージーランド、南アフリカは相変わらず強い。しかし、チーム力が試される団体種目のレスキューチューブレスキューではイタリアが1位に、オーシャンウーマンリレーではスペインが3位に、そしてビーチリレーではエジプトが1位になるなど、今までとは明らかに違ったレースが展開されるようになった。この変化に、日本はどこまで対応することができるのか、今後の課題の一つはそこではないだろうか。

 変化は総合優勝にも現れた。常勝、オーストラリアを破り優勝したのが、7大会にわたって2位の苦渋をなめてきたニュージーランドだ。ニュージーランドチームは今回、「One」というロゴ入りユニフォームに身を包み、絶対勝つぞの意気込みで世界大会に乗り込んできた。
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 大会直前レポート⑤でも既報のとおり、ナンバーワンになるため6年がかりでチーム作りを行ってきたというニュージーランドは、五輪選手4人をチームに加え(スイマー3人、カヤッカー1人)、プール競技でオーストラリアに180点近い差を付けて後半に突入。オーシャン競技でもほとんどの種目で必ずベスト3に入る安定した力を発揮し、2位のオーストラリアに80ポイント差の846ポイントで1998年以来の優勝を手にした。
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 総合成績566ポイントで3位に浮上したのがフランスだ。ヨーロッパ勢の中では、むしろプール競技よりオーシャン競技が得意なフランスは、次の世界大会、レスキュー2014の開催国でもある。10年ぶりにヨーロッパで開催される世界大会に向け、弾みのつく結果となった。

 日本はA代表がSERC:8位、プール競技:12位、オーシャン競技:8位、トータル216ポイントで総合10位。B代表はSERC:3位、プール競技:5位、オーシャン競技:4位、トータル604ポイント、総合4位で大会を終えた。
 A代表は総合成績で9位のスペインに1点差、オーシャン競技でも7位のカナダに1点差という惜しい結果だった。
 
 レスキュー2014は、2014年9月に地中海に面したフランスのモンパリエで開催される。次の大会まですでに2年を切った。それまでに日本代表はどこまで強くなれるのか、見守っていきたい。

文・写真=LSweb編集室




【レスキュー2012総合成績】

オープンクラス

1位:ニュージーランド(846ポイント)
2位:オーストラリア(766ポイント)
3位:フランス(566ポイント)
4位:イタリア(503ポイント)
5位:ドイツ(448ポイント)
6位:南アフリカ(418ポイント)
7位:オランダ(351ポイント)
8位:カナダ(303)ポイント
9位:スペイン(217)ポイント
10位:日本(216)ポイント

ユースクラス
1位:オーストラリア(1061ポイント)
2位:ニュージーランド(991ポイント)
3位:スペイン(800ポイント)
4位:日本(604ポイント)
5位:カナダ(582ポイント)
6位:アメリカ(306ポイント)
7位:香港(263ポイント)
8位:アイルランド(122ポイント)
9位:スリランカ(90ポイント)
10位:ノルウェー(59ポイント)

*大会最終日の日本代表の結果は、改めてお知らせします。



オーシャン競技初日
陸・海コンビが金メダル獲得!
日本A代表は苦戦を強いられる
   2012/11/11

レスキュー2012 現地レポート④

LSweb

 大会4日目からは競技会場をグレネルグビーチに移し、オーシャン競技が開始された。朝からきれいに晴れ渡ったグレネルグの町は、午前中は風もなく、海面はフラット。午後からはシーブリーズが吹き始め、徐々に波が立つコンディションとなった。
 
 そんな中、男子はサーフスキーレース、女子はボードレースから競技がスタートした。サーフスキーレースの予選でいきなり迫力のパドリングを見せてくれたのが、ニュージーランド代表のスティーブン・ファーガソン選手。カヌー競技で五輪に出場した彼は、スタートから独走態勢で余裕のレース運びを見せた。

 オーシャン競技初日にサーフスキーレースが行われたのは、男子のみ。日本A代表は長竹康介選手と西山 俊 選手が、日本B代表は坂本 陸 選手と小林 海 選手がそれぞれオープンクラス、ユースクラスに出場し決勝を駒を進めた。

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 そして午後に行われた決勝レース。オープン、ユースともに表彰台に立ったのは隣国同士、激しい火花を散らしたオーストラリアとニュージーランドだった。結果、ユースクラスではニュージーランドが1、2位を独占。オーストラリアは3、4位に甘んじた。
 
 一方、オープンクラスではオーストラリアが雪辱を果たし、オーストラリアのシャノン・エクステイン選手が、僅差でチームメイトのヒュー・ダリティー選手、オリンピアンのファーガソン選手を押さえ、勝利のガッツポーズ。見応えのある実に面白いレースが展開された。オーストラリア国民的なヒーロー、エクステイン選手の優勝に観客が大歓声を挙げたのは言うまでもない。

 日本勢はというと、参加選手が少なく一発決勝だったユースクラスでは、ニュージーランド、オーストラリア、アイルランドに続き坂本選手が6位、小林選手が7位に入賞。オープンクラスでは西山選手が11位、長竹選手が14位となった。

 女子のボードレースには、日本A代表から坂本佳凪子選手と佐伯芽維選手、日本B代表から高橋志穂選手と皆川綾菜選手が出場した。
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 こちらも上位独占はオーストラリア、ニュージーランドのアンザック勢。オープンクラスでは、地元オーストラリアのスター、クリスティー・スミス選手がニュージーランドのニキ・コックス選手を振り切り、その実力を見せつけた。オープンクラスの坂本、佐伯選手は決勝に進出することができなかったが、ユースクラスは皆川選手が6位、高橋選手が8位に入賞した。

 オーシャン競技初日はこのほか、男女それぞれビーチスプリント、ビーチリレー、サーフレース、ボードレスキューが行われた。
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 オーシャン競技初日のハイライトは、なんといってもユースクラスのボードレスキューで日本が表彰台の真ん中に立ったことだろう。溺者役は坂本 陸 選手、救助者役は小林 海 選手。
 午後から行われた決勝レースは逆光で視界が非常に悪く、溺者役の動きがまともに見えなかったが、日本はニュージーランド、スペインに続き三番手でボードに。その後、オーストラリアがボードで救助に向かった。
 
 メダル獲得の期待が高まるが、2人の動きは逆光のため良く分からない。目を凝らして見ていると、両手で同時に水をかくシルエットが先頭で戻ってくるではないか。オーストラリア、ニュージーランドは左右交互に水をかくスタイルだから、日本チームがトップということになる。
 
 ビーチに近づくにしたがって顔の判別もつくようになり、日本が確かにリードしていることが分かる。後続はニュージーランドとオーストラリア。最後まで安心できない相手だが、坂本、小林両選手は最後まで落ち着いてレースを続け、二強を従えてフィニッシュ。
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 ユース選手の快挙に興奮したのは、日本人応援団よりも、むしろ地元の観客たちだった。
「ニュースだ! ニュースだ!」
 と騒いで、大急ぎでツイッターを始めたのは、大会公式ウェブサイトでSNSを担当する広報マン。ニュースは瞬く間に世界へ配信された。

 坂本選手と小林選手は、西浜SLSCジュニアの第一世代。小学生時代からニッパーボードに親しみ成長してきた2人は、実はオーストラリアのユースと比べても何ら遜色のない経験を積んできているし、9月に日本国内で開催された国際大会「三洋物産カップ」でも、オーストラリアを破り優勝している。
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 決してまぐれの優勝ではなく、きちんとしたジュニア育成プログラムがあれば(そしてもちろん個人個人が努力をすれば)、日本勢も世界で通用することが証明できたわけだ。
 西浜ジュニア出身の皆川綾菜選手、高橋愛海選手がユース女子ボードレスキューで3位に入ったのも、同じ背景と言えるだろう。
 今、日本では各地でジュニアライフセービングが芽生えている。日本の未来は明るいと言えるのではないだろうか。

 男子ビーチリレーでも銅メダルを獲得し、オーシャン競技で3つのメダルを獲得した日本B代表。一方、日本A代表はプール競技に続き苦戦を強いられている。ヨーロッパ勢でオーシャン競技が強かったのは、これまではフランスとイギリスだけという印象だったが、今大会ではオランダやスペイン、イタリアなども力をつけており、クラフト競技などで中位につけるようになった。その結果、日本が目標としていたA決勝どころか、B決勝の残れない種目があるのが痛いところだ。
 
 残すは大会最終日のみ。ユース世代が目標としてきた先輩たちの強さを、ぜひ見せて欲しい。


【日本代表の成績(大会4日目)】

☆ビーチリレー
4位:B代表女子(速水 愛、皆川綾菜、内藤由里恵、髙橋愛海)
3位:B代表男子(小林 海、坂本 陸、桜井 希、富沢泰介)
11位:A代表女子(水間菜登、佐伯芽維、毛利 邦、名須川紗綾)
11位:A代表男子(植木将人、鈴木陵平、西山 俊、菊池 光)

☆ボードレスキュー
3位:B代表女子(皆川綾菜、髙橋愛海)
1位:B代表女子(小林 海、坂本 陸)
12位:A代表女子(坂本佳凪子、佐伯芽維)
7位:A代表男子(菊池 光、西山 俊)

☆ビーチスプリント
B代表女子
9位:利根川里奈
11位:内藤由里恵
B代表男子
記録修正中
A代表男子
14位:植木将人
予選敗退:鈴木陵平

☆サーフスキーレース
B代表男子
6位:坂本 陸
7位:小林 海
A代表男子
11位:西山 俊
14位:長竹康介

☆サーフレース
B代表女子
8位:皆川綾菜
10位:内藤由里恵
B代表男子
10位:坂本 陸
11位:富沢泰介
A代表女子
9位:三井結里花
予選敗退:坂本佳凪子

☆サーフボードレース
B代表女子
6位:髙橋愛海
8位:髙橋志穂
A代表女子
予選敗退:佐伯芽維
予選敗退:名須川紗綾




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