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津波フラッグ(国際信号 U旗)について2021/03/11

2011年3月11日14時46分に発生した東日本大震災から10年。死者・行方不明者2万2000人(2021年3月10日現在。関連死含む)のうち、地震で犠牲になった方の90%が津波によって命を落としている。

津波の被害を少しでも減らすことを目的に、昨年、気象庁が制定した「津波フラッグ」が赤と白の格子模様の旗だ。音声や無線放送に加え視覚でもいち早く避難情報を伝達するために定められた。海岸や水辺でライフセーバーなどがこの旗を振っているのを目にしたら「津波が来る!避難!」と覚えて、素早く行動しよう。

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この旗は船舶同士が海の上で交信する時に古くから使用されている世界共通の国際信号旗の一つ「U旗」と同じだ。国際信号旗は40種類あり、単体または2枚、3枚と組み合わせることでさまざまな意思を伝えることができる。

「U旗」単体の一文字信号は「あなたは危険に向かっている」という意味だが、「U旗」と「W旗」の二文字信号は「安全な航海を祈る」という意味になる。またセーリング競技(ヨットレース)などではスタート時に運営艇がこの旗を揚げる場合もある。海上または沿岸で赤と白の格子旗「U旗」を目にした時は周囲の状況も観察し、危険を感じたらすぐに避難を心がけてほしい。








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