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KLF&PAT1
KLF『パトロールネットワーク』2013ミーティング 開催!2013/03/23

神奈川県ライフセービング連盟 平成24年度報告会&パトネット2013定例会

LSweb『パトロールネットワーク』(パトネット)は、神奈川県ライフセービング連盟(KLF)加盟の県内13地域クラブが連携を深め、パトロールの質の向上を図ることを目的として創設された。

今年で4年目の夏を迎えるパトネット。2013年最初のミーティングが、さる3月16日(土)、神奈川県藤沢市鵠沼海岸にある湘南海岸公園サーフビレッジ内にて開催された。

また、パトネットに先立ち、同会場でKLF平成24年度報告会が開催され、年間の活動報告等の説明が行われた。

      

文・写真=LSweb編集室





KLF事業報告、豪ライフガード研修体験報告など

LSweb 暖かな春の陽気に誘われ、多くの人々が鵠沼のビーチに集う3月16日の土曜日、サーフビレッジには神奈川県ライフセービング連盟 加藤道夫理事長をはじめとした各役員の方々と、県連加盟クラブを代表して集まったメンバー、30数人が会し、KLF平成24年度報告会と2013年度初となる『パトロールネットワーク』ミーティングが開催された。
 
 午前10時、まずはKLF報告会から始まった。はじめに平成24年度1年間の各事業活動の内容報告が発表され、それに伴う収支決算報告が行われた。さらに本年度の事業計画等が伝えられるといった流れでひと通りの議題が進み、続いて各担当役員から個別の報告やお知らせなどの発言があった。

LSweb その中で座間吉成理事からは、災害の発生や避難誘導などに関する音声アナウンスを有効活用していくことが示された。
 この「災害時音声アナウンス」は、日本語はもちろん、英語、韓国語、スペイン語など7カ国語に対応しており、観光地の多い湘南エリアでは、万が一の際、避難誘導に役立つツールとなるだろう。
 
 そのほか、神奈川県および行政との協力事業として行われているオーストラリア・ゴールドコースト市との国際交流「ライフガード(派遣交流)研修」の2012年オーストラリア研修の報告が行われた。
 
 昨年11月中旬に行われた「第11回ライフガード研修」の報告を行ったのは、辻堂ライフセービングクラブの水元 真さん。自らの研修体験で感じた本場オーストラリアのライフセービング文化やプロライフガードの立場や姿勢などを写真や資料などを交えて分かりやすく発表していた。

LSweb この研修体験を今後どのように生かしていきたいか、という問いに答えた水元さんのコメントの一部を以下にご紹介しておきたい。
 
 「オーストラリア・ライフガードの『自分たちが海にいるからには絶対に事故は起こさない』というプロとしての精神を伝えていければと思います。海で遊泳者を監視してライフガードと名乗っている以上、プロではないにしろ、その精神を持たなければ活動の意義すらも失ってしまうと思います。まずは、クラブ内でオンとオフをしっかりと付け、一人ひとりが自覚できるような緊張感のある現場をつくることに今回の経験を生かしていきます」


神奈川県内パトロールの質向上を目指して!

 KLF報告会に引き続き、『パトロールネットワーク2013』平成25年度の初会合が開催された。
『パトロールネットワーク』(パトネット)は、神奈川県ライフセービング連盟(KLF)加盟の県内13地域クラブが連携を深めることを目的とし、各ビーチが抱えるパトロール活動に関する諸問題を共有し、皆で問題解決を目指していくため、2010年5月に創設された組織。
 
LSweb 立ち上げ当初から、毎年夏のシーズン前に目的やテーマを決め、パトロールシーズンがひと段落すると、ひと夏の監視活動を振り返る場を設けて、様々な課題をパトネットの力で克服できないか検討している。
 
 ちなみに2012年(平成24年度)のテーマは「人」。これは、全てのクラブに共通する“人材が足りない”という課題を解決するため、「人」をテーマに掲げ、「集める」「育てる」「助け合う」+「継続」をキーワードに活動を行った。
 
 ミーティングの冒頭では、平成25年度も引き続き、「人」をメインテーマとしつつ、新たに「顔の見える関係づくり」に取り組んでいくというパトネット全体における新たな方針が示された。
 
 パトネットの中心的な役割を担うKLF菊地一郎理事は、このテーマを選んだ理由を次のように語る。
 
LSweb 「パトネットも4年目を迎え、枝葉の事業は前進しているが、パトネットの掲げる目的を達成していくには日頃からの“顔の見える関係づくり”がより効果的であると考えました。“つながること”がパトネットの大きな役割の一つとすると、顔の見える関係は不可欠です」
 
 そのほか具体的な提案では、緊急時連携として「神奈川エマージェンシー宣言」案が西浜SLSC所属の石川修平さんより提示された。
 
 これは、県下のライフセービングクラブにおいて、各浜で行方不明者の捜索が生じた場合、お互いが連携して、行方不明者発見のために可能な限り招集し、捜索活動に協力する。
 また、これは緊急事案が発生した浜の要請なしでも県下のクラブに連絡が回り、他クラブ員が駆けつけてくれた際はともに捜索活動することを了承するというもの。
 
LSweb 宣言する理由について石川さんは、
 「昨年、引地川で起こった事故において、時間外、区域外での捜索活動時は手一杯で、同じクラブ員に連絡するのがやっとのことであり、パトネットのことが思い浮かばなかった、という経験から得たもので、県内で水難事故が起こった際、可能な人は現場に来てサポートしてもらえればありがたい。
 こうした連携を育んでいくことで、〈各浜無事故➡県内無事故➡最終的に全国無事故〉という広がりになるようにしたい」と説明した。
 
 こうした緊急時連携の「神奈川エマージェンシー宣言」案とリンクさせる形できたる6月30日(予定)に「ヒューマンチェーン実習」を企画・運営していくことを提案し、実行委員会の立ち上げやスケジュール等について話し合いが持たれた。
 
 2013年のパトロールシーズンを前に開かれたパトネットミーティング。
 それぞれの地域クラブの立場を尊重しつつも、互いの垣根を低くし、横のつながりや連携を深めることによって、県内パトロールの質の向上を目指すというしっかりした目標をもってまじめに取り組んでいる。これからの活動がどのように発展していくのか、とても楽しみである。
 
 ライフセービングウェブでは今後、パトネットに関する動きを定期的に取り上げ、微力ながら応援していきたい。

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