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新歓、花盛り at 片瀬西浜2013/04/22

ミッションは『新入生を獲得せよ!』

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 4月20日(土)。神奈川県の片瀬西浜海岸には、浜のそこかしこでひとまとまりになるグループがいた。その周辺には、レスキューボードやレスキューチューブ…。
 実は彼ら、関東地方にある大学のライフセービング部員たちで、この日は、新入生に活動の一端を体験してもらう、新歓海練習を開催していたのだ。

文・写真=LSweb編集室




元気で華やか、日女体育大

 この時期、学生ライフセーバーには大切なミッションがある。それは新入生を勧誘し、入部してもらうこと。クラブ発展のためには、インカレや夏季パトロール以上に重要といっても過言でない、大事な行事だ。
 校内でのビラ配り、勧誘ブースを設けての説明会などで興味を持ってくれた1年生がいたらしめたもの。次は彼らのハート♡をガッチリつかまえるため、そしてライフセービングの素晴らしさを知ってもらうために、海での体験会(新歓海練)を開催する。
 
 この海練で少しでもライフセービングって面白いかも、格好イイかも、やりがいがありそうかも…と思ってくれたら、本入部の可能性大。ひとまず、ミッションの第一段階はクリアといえるだろう。
 
 というわけで、2〜3年生を中心とした上級生は、新歓海練で新1年生にいかに楽しんでもらうか、興味を持ってもらうかを考えながら、当日の準備に奔走するわけだ。
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「了解!」「了解!」
 
 この日、西浜でひときわ元気なかけ声を上げていたのが、日本女子体育大学ライフセービング部の女子大生たちだ。
 バディの組み方、海に入る時の注意点、ボードやチューブといった機材の説明、パトロール中に使うサインのやり方などを、手作りのボードとともに寸劇風に紹介。
 少し緊張気味だった1年生から笑顔がこぼれたところで、海に入りボードやチューブを使う実践へと移っていった。

 今年、創部25周年を迎える日女体ライフセービング部で、副主将を務める篠崎亜衣さんによると、現在、2年生から4年生までの現役部員は45人。2週にわたって行われた新歓海練には、約20人の新入生が参加してくれたそうだ。

 「日女ライフは女子しかいませんが、ひとりひとりが元気良く、そして今年の目標である『Action』を部員ひとりひとりが起こしていけるよう、一丸となってがんばります!」
 と元気ハツラツ。1年生も含め、毎年、約60人体制で活動する同部は、明るく朗らかな女子パワーを遺憾なく発揮し、関東近郊の16浜で夏季パトロール活動を行っている。LSweb

国士舘に成蹊、成城、流経大と大賑わい

 西浜で一番の大人数だったのが、国士舘大学ライフセービング部だ。現役学生は計58人(4年生8人、3年生13人、2年生37人)。就職活動中の4年生など、海練に参加できないメンバーもいたが、1年生は大勢の先輩たちに見守られ、寒空の下でも活発に活動していた。
 
 部員の多くが体育学部に在籍し、救命救急士を目指すメンバーも多いという国士舘ライフセービング部。主将の田中 樹 さんは、
「大学で救命救急の勉強をしている人間としての誇りを持ち、ライフセービング界を引っ張っていく気持ちで日々精進していきます!」
 と頼もしい。今年は30人の新入生を勧誘するのが目標だ。LSweb
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LSweb 一番江の島よりで海練を行っていたのは、成蹊大学ライフセービング部と成城大学ライフセービング部の合同チーム。2校で行うのは数年前から続いている伝統で、お互いに機材を貸し借りすることができ、新入生に少しでも長く、ボードやチューブの体験をしてもらえるのが大きなメリットとか。合同練習をすることで、学校という枠を越えた仲間ができるのも魅力だ。

「今年は入学式から新歓期間にかけて、天候不良のため思うように新入生を勧誘することができませんでした。今現在、入部確定者は2人という寂しい状況ですが、まだ悩んでいる1年生もいるので、なんとかライフセービングの良さを伝え、ぜひ入部してもらいたいと考えています」
 と話すのは、成蹊大学ライフセービング部主将の久木田友樹さんだ。
 4年生6人、3年生2人、2年生10人を率いる久木田さんにとって、少人数で活動する大変さは実感済み。少しでも多くの新入生を勧誘したいと思うのは、先輩としての親心でもある。

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 本降りの雨の中、集中して海練をこなしていたのが流通経済大学ライフセービング部だ。主将の園田 俊さんは、今年はすでに4人の女子生徒が入部を決めてくれたようだ、と笑顔を見せる。

 3月並の気温、予報よりも早く降り始めた雨……、そんな厳しいコンディションでも、震えながら真剣な眼差しで先輩たちの話を聞き、ビーチを走り、海でボードにトライする1年生たちは、きっと、その多くが新人ライフセーバーとしてデビューしてくれることだろう。
 
 ひと夏を終え、真っ黒に日焼けし心身共に逞しくなった彼ら、彼女らに会えるのを、楽しみにしたい。









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