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第15回 神奈川県ライフセービング選手権大会 競技会レポート2013/05/28

The 15th Kanagawa Lifesaving Championships
2013.05.26 神奈川県三浦市・三浦海岸

LSweb東京湾を舞台に
シーズン初のサーフ競技会、開催


5月26日、神奈川県三浦市の三浦海岸にて「第15回 神奈川県ライフセービング選手権大会」が開催された。

今年初となる海でのレースは、今週末に行われる、全日本種目別ライフセービング選手権大会に向けた、良い腕試しとなったようだ。




文・写真=LSweb編集室





三浦海岸での開催は10年ぶり


LSweb 「神奈川オープンサーフ」の愛称で親しまれているこの大会は、シーズン最初の海の競技会ということもあって、神奈川県内で活動するライフセーバーを中心に、千葉や東京、静岡など、近県クラブからも多数の参加がある人気の大会だ。

 今年から県内クラブの繋がりをより強化し、ライフセービング活動に対する地元の理解と協力を促進するために、クラブの所在地によって(県内か、県外か)エントリーフィーに差をつけることにしたが、それでも20クラブ(県内9、県外11)、143人が参加。ウインドサーフィンやカイトサーフィンのメッカである三浦海岸を舞台に、レベルの高い戦いが繰り広げられた。

 競技はオーシャンマン/オーシャンウーマン、ボードレース、ビーチフラッグスの個人種目と、団体種目のレスキューチューブレスキューの計4つ。

 オーシャンマンと男子ボードレースは西浜SLSCの長竹康介が貫禄勝ち。2位は、日本初上陸となる豪州ブラボー・ブランドのボードでレースに臨んだ、湯河原LSCの西山 俊と、常連組が顔を揃えた。
 オーシャンマン3位は、勝浦LSCの亀ノ上僚仁、ボードレース3位は同じく勝浦LSCの和田健人が入った。
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 女子は大学3年生、湯河原LSCの竹内梨夏がオーシャンウーマンとボードレースで二冠を達成。オーシャンウーマン2位は、精力的にパドルの練習をこなす和田浦LSCの久保美沙代、3位は横浜海の公園LSCの藤井香織ががんばった。
 女子ボードレースは湘南ひらつかLSCの小林愛菜が2位、湯河原LSCの植松知奈津が3位という順位だった。
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 男女ともに接戦が繰り広げられたビーチフラッグスだが、男子は種目別二連覇を狙う式根島LSCの和田賢一が、ここ一番で集中力を発揮し優勝。白浜LSCの石井雄大、湘南ひらつかLSCの石橋拓土が2位と3位という結果だった。

 2006年世界大会の銀メダリスト、西浜SLSCの北矢宗志は、久しぶりのレース復帰で4位。学生&全日本チャンピオン、勝浦LSCの竹澤康輝はマークが厳しく5位に終わったが、上位陣は種目別に向け、最後の調整ができたよう。今週末の大会が楽しみだ。
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 女子は学生チャンピオンの勝浦LSC、但野安菜が順調に勝ち上がり、最後のフラッグを手にした。湘南ひらつかLSCの嶋谷まい、鴨川LSCの宮崎早穂がそれぞれ2位と3位。ビーチフラッグスの女王、遊佐雅美は種目別に出場しないとのことなので、今度の種目別では若手に大きなチャンスが巡ってくることになる。

 最終競技のレスキューチューブレスキューでは、手に汗握る逆転劇が見られた。溺者役である第一泳者のトップは西浜SLSC、2位は和田浦LSC。
 しかしそこから銚子LSC、湘南ひらつかLSC、勝浦LSCが猛然と追い上げ、最後はドラック勝負に。

 まずゴールしたのは銚子LSC、続いて僅差で湘南ひらつかLSCが2位となり、3位は勝浦LSC、以下、和田浦LSC、西浜SLSC、九十九里LSC、湯河原LSC、神津島LSCという順番だった。
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 ウインドサーフィンのメッカらしく、午後から風が上がった三浦海岸での神奈川オープンサーフ開催は第5回大会以来、10年ぶり。広いビーチエリアと風が吹いてもそれほど波の立たない、シーズン最初の大会にはもってこいのコンディションの中、終始、和やかな雰囲気で競技が行われた。

 LSwebただし、終盤はタイムスケジュールがおせおせとなり、表彰式及び閉会式が行われることなく解散となったのはとても残念だった。
 この大会に備えて準備をし、それぞれ目標を持って真剣な思いで参加している選手たち、頑張った者への優秀な成績を称えてあげるのが表彰式の場だ。「メダル取りに来てくださ〜い」ではあまりにも味気なく、嬉しさも半減だろう。

 また、この記事掲載時(28日/火)において正式な総合成績の順位が未だ発表されていないのも気にかかる。“終わりよければすべてよし”という言葉があるように、参加選手はもちろん、オフィシャルや安全係として大会運営に携わったスタッフの労力が無駄にならないよう、主催者サイドは最後までぬかりなく運営する必要がある。運営に関しては今後に課題が残る大会となった。



☆第15回 神奈川県ライフセービング選手権大会 成績表(5.28)


 


なお、同時開催された「第1回 神奈川県ジュニアライフセービング競技会」の模様は、追ってレポートするのでどうぞお楽しみに。









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