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「第16回神奈川県ライフセービング選手権大会」開催 、森戸海岸にライフセーバー集合!2014/05/30

The 16th Kanagawa Lifesaving Championships

LSweb2014年5月25日、神奈川県ライフセービング連盟(KLF)が主催する「第16回神奈川県ライフセービング選手権大会」が神奈川県葉山町の森戸海岸で行われた。

大会参加選手はもちろん、同時開催された「第2回神奈川県ジュニア/ユース・ライフセービング競技会」に出場するジュニアや保護者なども集い、風光明媚な森戸海岸もこの日ばかりは、ライフセービング一色となった。

さて、県内一に輝いたクラブは一体どこのクラブだったのだろうか?

文・写真=LSweb編集室




2014年度オーシャン競技の幕開け

LSweb ゴールデンウィークが終わると夏はもうすぐそこ。5月後半から6月にかけての週末には、海辺で行われるライフセービング競技会が続けざまに開催される。

 その先陣をきって行われるのが「神奈川県ライフセービング選手権大会」通称「神奈川オープンサーフ」である。

 今年で16回目を迎える今大会は、2014年度オーシャン競技会の幕開けでもあり、本格的なシーズンの始まりを告げる大会には、毎年大勢のライフセーバーが集う。今年も県内外各地から25クラブ総勢166人のライフセーバーが参加。

 今大会の会場となったのは、葉山ライフセービングクラブが夏場のパトロール管理を行っている森戸海岸。すぐそばにいにしえの森戸神社が佇む風光明媚な森戸の海岸を舞台に真剣勝負が繰り広げられた。

LSweb 競技種目は、オーシャンマン、オーシャンウーマン、男女ボードレース、男女ビーチフッグスと、団体種目のレスキューチューブレスキューとなっている。これらの成績を踏まえ、総合順位が付けられる。ただし神奈川県大会なので、大会規定により他県から参加のクラブは、総合順位には含まれない。

 競技開始直前のコンディションは、気温20度、水温17度。薄曇りで水は少々冷たい。南南西の風が時折強く吹くが、湾内の波は小さく比較的穏やかな状況下でボードレース予選から競技はスタートした。

 午前中は、各種目の予選や同時開催された「第2回神奈川県ジュニア/ユース・ライフセービング競技」の各種目が順次行われていき、午後2時を過ぎる頃から各種目の決勝が始まった。

 オーシャン種目最初の決勝レースとなったオーシャンマンの頂点に立ったのは日体大/和田浦LSCの坂本 陸選手。2位には湯河原LSCの三木翔平選手、3位には銚子LSCの古金源太選手が続いた。
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 優勝した坂本選手は、6月2日から11日までフランス・モンペリエで開催されるライフセービング国際大会「アリーナレスキュー」へ日本代表の一員として参加する。
 ハードなスケジュールとなるが、しっかりと調整して国際大会でも良い結果を残して貰いたい。

 男子ボードレースを制したのは下田LSCの石川泰佑選手。オーシャンマンで優勝した坂本選手に競り勝った。3位には下田LSCの山本雄大選手が入った。
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 女子は、西浜SLSCの上村真央選手が、オーシャンウーマンとボードレースで二冠を達成。オーシャンウーマン2位には、館山SLSC所属のベテラン、毛利 邦選手が続き、3位に湯河原LSCの竹内梨夏選手が入った。
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 女子のボードレースは、2位に湯河原SLSCの竹内梨夏選手、3位に館山LSCの市川恵理選手が続いた。

 見事二冠を達成した上村選手はインタビューで次のように語ってくれた。

LSweb 「今回、西浜ジュニアの子と一緒に初めて大会に出させて貰ってすごく感動しましたし、子どもたちとお互いに高め合えた中でこういう結果が出せたと思います。
 もちろん、日頃の練習の成果も出たと思うんですけど、それ以上に、この大会で(子どもたちから)がむしゃらにやることだったり、一生懸命やることだったり、ただ競うだけでなく仲間と一緒に頑張るという気持ちを凄く感じたので、自分も最後まで頑張ることができました」

 西浜ジュニアと一緒に大会に参加して新たな発見や感動があったという上村選手。
 得意な種目を聞くと、「ボードですね。でも得意と言うよりもボードが〝好き〟です!」と明るく答えてくれた。

ビーチフラッグスは県外勢が優勢か!?

 ビーチフラッグスでも男女ともに熱い戦いが繰り広げられた。

 男子で目を引いたのは、式根島ライフセービングクラブと湘南ひらつかライフセービングクラブだ。双方ともこの大会では、表彰台の常連であり、今年もしっかりと予選を勝ち上がってきた。

 決勝ではその両クラブが激突。
 スタート直後から激しい競り合いの末、フラッグ最後の1本を手にしたのは式根島LSCの野口勝成選手だった。惜しくも2位となったのは、湘南ひらつかLSCの石橋拓土選手。3位には式根島LSCの猪爪賢史選手が続いた。
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 女子は、館山SLSCの深作萌選手と鴨川LSCの宮崎早穂選手という千葉県勢の一騎打ちとなった。
 スタートから良い飛び出しを見せた深作選手が見事フラッグをゲット! 2位に宮崎選手、3位には今井浜SLSCの利根川莉奈選手が入った。
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優勝した深作選手は高校2年生。昨年の「全日本ユース・ライフセービング選手権」でも高校1年生にして優勝している実力者だ。

試合直後の深作選手に今大会の結果について話を聞いた。

LSweb 「中学1年生の時にこの神奈川県大会で優勝して以来、4年ぶりに参加した今大会で優勝できて嬉しいです。来週、再来週(種目別とユース大会)と競技会が続くので、それに向けての調整を兼ねて、集中の仕方などを意識して臨みました。
 こうして勝てたのも、コーチや練習に付き合って下さった皆さんのおかげです。それから、父が忙しい仕事の合間を縫って練習に付き合ってくれるので感謝しています」

 すこしはにかみながらも、はきはきとインタビューに答えてくれた深作選手。目標とするのは、同じ館山SLSCに所属しているビーチフラッグス日本代表の藤原梢選手だという。

 目標とする選手が身近な存在として声をかけてくれ、練習の手助けをしてくれるコーチやお父さんがいるという恵まれた環境の中で日々練習できているというその充実感が結果にも表情にも表れている。
 日本のお家芸でもあるビーチフラッグス、期待のホープとして今後の彼女に注目していきたい。

 この大会唯一の団体種目であるレスキューチューブレスキューは、最後の競技でもあり各チームの応援も一際大きくなっていた。

 期待に応えてレースも接戦となるなか、最後のドラッグ勝負を制したのは、大磯ライフセービングクラブだった。僅差の2位に湯河原ライフセービングクラブ、続いて銚子ライフセービングクラブが3位に入った。

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 勝った大磯のチームは、応援団の大きな声援と祝福に包まれてとびきりの笑顔を見せていた。
 メンバーの一人に話を聞くと、
 「勝因は間違いなく最後のドラッグ勝負でした。あとランもよかったかな!? まあ、チームワークの勝利です! 大磯はアットホームなクラブでみんな仲がいいのでその結果です!」
といって、再び仲間の輪の中に飛び込んでいき、喜びを分かち合っていた。

 お待ちかねの最終成績となるクラブ総合成績は、1位が42点で湯河原ライフセービングクラブ、2位に27点の西浜サーフライフセービングクラブ、3位は14点の大磯ライフセービングクラブの順で表彰台に立った。LSweb
  ちなみに湯河原ライフセービングクラブは昨年に続き、みごと大会2連覇を飾った。
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 神奈川県ライフセービング競技大会か葉山町森戸海岸で開催されるのは、2005年の第7回大会以来のこと。大会当日は薄曇りで残念ながら富士山を見ることができなかったが、風光明媚な森戸の浜で、オフィシャルや安全係、地元葉山ライフセービングクラブなどの大会運営スタッフの尽力により、子どもから大人まで和気あいあいとしたよい大会となった。




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第27回全日本ライフセービング・プール競技選手権大会 競技会レポート 総集編2014/05/26

The 27th Japan National Pool Lifesaving Championships

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日本新8、大会新5
記録ラッシュの影にルール改正あり!?


27回目を迎えた全日本ライフセービング・プール競技選手権大会では、男女合わせて13個の日本新記録、大会新記録が打ち立てられた。

これまでの記録を一気に数秒縮める種目もあり、会場が大きなどよめきと歓声に包まれたことは記憶に新しい。

記録をもとに、大会を振り返ってみよう。


文・写真=LSweb編集室





水没マネキンの定義変更

LSweb 記録ラッシュとなった今大会だが、その背景には国際ライフセービング連盟(ILS)のルール改正に伴い、JLA主催の大会でもマネキントウおよびマネキンキャリーのルールが大きく変更された、という事実がある。

 すでに競技規則2014版が発表されているので、選手や関係者は周知のことと思うが、これまで適用されていた「マネキンの口や鼻が常に水面上に保持されていなければならない」という規則が今大会から適用されなくなり、代わりに「水面を運ばなければならない」という文章に置き換えられた。
 簡単に言うと、マネキンの顔に水がかかってもよくなった、ということだ。

「失格を減らし、競技者のパフォーマンスを向上させ、競技者や審判員に対して規則を明確にするため」に変更されたルールだが、根本には水没したマネキンは「意識なし・呼吸なし」の状態であり、一刻も早く陸上に運び手当てをすべきであるという考えがあることを忘れてはいけない。

LSweb だからマネキンを運ぶ時、引っ張る時に、マネキンの顔面が必ずしも水面と水平でなくてもよくなったが、マネキンの顔が下を向いたり、マネキンの顔が水平から90度以上傾いた場合は失格の対象となる。また、口や鼻をふさいだり、首を押したりといった手技も認められていない。

 プール競技はマネキン使用率が高いが、それでも今大会で更新された13個の記録のうち、11個がマネキン種目だったことは、ルール改正と無関係ではないだろう。

 例えば、4人が25mずつマネキンキャリーを引き継ぐ、4×25mマネキンリレーでは、男女ともに1〜3位までがこれまでの大会記録を上回る好タイムを記録した。

 この種目でアベック優勝したのが、東海大学湘南校舎LSCだ。女子は2月に開催された全日本学生ライフセービング・プール競技選手権大会(プールインカレ)に続いての勝利。メンバーの入れ替わりがあっても、2位に2秒近い差をつける強さを見せた。
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 一方、男子は九十九里LSCや湯河原LSCという強豪を抑えての1位。リレーメンバーを引っ張った古泉俊二郎選手は、「主将の(井上)祐介さんが故障のため出場できなかったのでプレッシャーはありましたが、皆でがんばりました!」と、先に優勝を決めた女子と喜びを分かち合った。

 男子100mレスキューメドレーで日本記録を樹立したのが、湯河原LSCの安藤 秀選手。ライフセービング界ではニューフェースだが、順天堂大学の水泳部で活躍した実力者だ。ルール改正により、泳力が存分に活かせた結果の優勝だった。

フィンスイムの習得がカギ

LSweb 記録ラッシュの背景には、もう一つのキーワードがある。それが「フィンスイム」だ。

 100mマネキンキャリー・ウィズフィンと、100mマネキントウ・ウィズフィンの2種目で日本新を記録したのが、女子の水間菜登選手と男子の西山 俊選手だ。もともとこの種目に強かった2人だが、それぞれが自身の持つ記録を大幅に塗り替えて優勝した。

 JLAのハイパフォーマンスチーム(HPT)に所属する2人は、HPTでフィンスイムの講習を受け、泳ぎのコツを掴んだと異口同音に話す。

「これまでは足だけでキックしていましたが、上半身も使ってフィンに推進力を伝えていくという泳ぎ方を教えてもらい、ようやくフィンスイムのコツが分かってきました」
 と水間選手。

 社会人としてのリズムも掴め、練習環境も整ったことで、体力的にも技術的にも一段上のレベルに達したようだ。大会初日に、
「今朝、起きた時に、ああ調子が良いなと感じました」
 と口にした彼女は翌日も絶好調で、100mマネキンキャリー・ウィズフィンで1分を切る記録を打ち立てた。
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 女子100mマネキンキャリー・ウィズフィンでは、最終組のひとつ前で泳いだ若狭和田LSCの山本裕紀子選手が、その時点で大会記録を更新する力泳を見せた。その後、水間選手が日本記録を更新したわけだが、練習プールからその様子を見つめていた山本選手は、LSweb
「すごい!」
 と拍手を送った後、
「(社会人になってからライフセービングを始め、日本代表として活躍した)館山SLSCの毛利 邦選手を目指していますが、まだまだがんばらなあかんということですね。いやぁ〜シンドイ人生が続きますわぁ」
 と朗らかに笑った。

 練習環境や最新情報の入手など、関東勢に有利な状況が多い中、山本選手をはじめ、地方でコツコツとがんばるライフセーバーにエールを贈りたい。

 男子の西山選手は、フィンスイム競技会などで主流になりつつある「ロケット」ブランドのフィンを手に入れ大会に臨んだ。
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「このフィンの威力は大きいと思います。ただ、じゃじゃ馬というかクセのあるフィンなので使いこなすには練習が必要です。本当はもっともっと泳いで感覚を身につけたかったのですが、なかなか練習時間を確保することができませんでした。練習次第でもっとタイムを上げる自信はあります」
 と西山選手。それでも、2日目の100mマネキンキャリー・ウィズフィンでは50秒の壁を破る快挙を成し遂げた。

「時計、途中で止まりませんでしたよね?」
 と、レース直後は興奮した様子だった西山選手だが、
「世界だってもっと速くなっているはずです。だからもっと練習しなければ」
 と、すぐに気を引き締めたのだった。

「マネキンをピックアップした時には、すでに(西山)俊さんのフィンが目の前にあって、これはマズイと焦りました」
 と話すのは、2位に入った新島LSCの園田 俊選手だ。

「でも自分も調子は悪くなかったので、とにかく最後まで諦めないでやるしかないと泳ぎました。その結果が2位に結びついたと思います」
 布製のコンペティションキャップを被り、道具だけじゃない、という心意気を見せた園田選手だった。

総合優勝は日本体育大学LSC

 今大会では、この他にも男子200m障害物スイムで東京消防庁LSCの平野修也選手が2分02秒17、男子200mスーパーライフセーバーで早稲田大学LSCの榊原 司選手が2分18秒94と、それぞれ日本記録を更新した。大学2年生の榊原選手は、200m障害物スイムでも3位に入賞。今後の活躍が大いに楽しみな若手の登場となった。
 また男子4×50mメドレーリレーでは、湯河原LSCが1分33秒23の日本新で優勝した。
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 女子は、200mスーパーライフセーバーで、九十九里LSCの三井結里花選手が2分37秒70で大会新記録をマーク。4×50mメドレーリレーでは日本体育大学LSCが1分51秒35、ラインスローでは勝浦LSCが14秒56で、それぞれ大会記録を更新した。
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 世界記録にはまだまだ届かないものの、男女ともに世界との距離を確実に縮めていることが証明された今大会だった。

 そしてこの大会にオフィシャルとして参加したのが、韓国ライフセービング協会の6人のメンバーだ。LSweb
 昨年11月、JLAから泉田昌美さん、青木克浩さん、坂本 陸さんの3人が韓国を訪れ、ルール講習、オフィシャル講習を行ったことがきっかけとなり、今回の来日が実現。泳法ジャッジ、マネキン設営、召集員として大会運営に携わった。

「講習を受けてある程度は理解したつもりでしたが、今回、実際に大会を見て、オフィシャルを経験したことで大きな収穫を得ました。我々は水泳出身なので、プールの大会は運営した実績がありますが、ライフセービング競技会は使用する機材も多いので、そのあたりの段取りが少し難しいと感じましたね。
 これからは自分たちでも大会を主催し、実践を積みながら経験値を上げていきたいと思います。これからもどうぞよろしくお願いします」
 6人を代表して、パク・ミュン・ウォン(Park Myung Won)さんはこう話し、日本を後にした。

 第27回全日本ライフセービング・プール競技選手権大会は、91ポイントで日本体育大学LSCが優勝。昨年に続き、連覇を達成した。LSweb

「今年度から指導体制が変わりましたが、新しい監督、コーチのもとで一致団結し、結果を出すことができました。練習環境が変わったことで、改めてライフセービングに集中できることに感謝する気持ちが持てました。
 勝因は……、日体は人数が多いのでレースに出られない選手もいるのですが、全員が自己ベストを出す! という気持ちで戦うことができた結果だと思います。そしてただ勝つだけでなく、感謝の気持ちをきちんと態度で表すことも心がけました。ありがとうございました!」
 と、吉岡才智主将。LSweb

「新1年生27人、全体では100人を越す大所帯ということもあり、『日体、怖い』とほかのクラブから言われてしまうこともあります。でも人数が多いからこそ、もっと自分たちで練習していかなければいけないと感じ、新しい応援歌も作りました。練習の後に、応援練習も毎回行っていたんですよ。
 日体の強さは、男女ともにコンスタントに入賞する力を持っていることだと思います。今回の優勝は、レースに出る選手も、応援する仲間も、それぞれが力を発揮した結果なので嬉しいです」
 江部愛里菜副将は、優勝カップを抱えながらこう話したくれた。

 LSweb2位と3位は67ポイントと同点ながら、上位入賞種目の数で2位は団体での活躍が目立った東海大学湘南校舎LSC、3位はSERCで銅メダルを手にした日本大学SLSCとなった。

「仲良く同点でした。次はきっちり勝負をつけたいですね」
 と東海大の井上祐介主将が笑顔で言うと、
「合同練習をしてお互いに切磋琢磨しましたからね。次は負けません」
 と日大の齋田流星主将が握手を求めた。
 
 次世代の戦いはすでに始まっているようだ。

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★第27回全日本ライフセービング・プール競技選手権大会 成績表



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第27回全日本ライフセービング・プール競技選手権大会 競技会レポート SERC編2014/05/20

The 27th Japan National Pool Lifesaving Pool Championships SERC Report

水難事故発生
安全・迅速・確実にレスキューせよ!


LSweb5月17〜18日、神奈川県横浜市の横浜国際プールで、46チーム、632人が参加した第27回全日本ライフセービング・プール競技選手権大会が開催された。

2日間にわたって行われた大会の中で、最もライフセービングらしい競技といわれるのが、会場に水難事故現場を再現し、選手の救助能力を採点するSERC(シミューレーテッド・エマージェンシー・レスポンス競技)だ。

今回の会場設定や内容をSERC担当委員の内田直人さんの解説を交えながら考察していこう。また、上位3チームの映像も載せてみたので、こちらも参照していただきたい。

文・写真=LSweb編集室





難しかった今年のSERC

LSweb 今年のSERCは、〝神奈川県内にある防波堤と岩場に囲まれた、とある海水浴場で複数の事故が発生した〟という状況で行われた。

 海水浴場は遊泳区域と遊泳区域外に分かれており、陸上には警護本部が置かれている。警護本部には連絡係のライフセーバーが待機しているが、救助業務などは行わない設定だ(資料1参照)。

 重溺者から連絡係のライフセーバーまで、対応しなければならない演技者(マネキン含む)は12人(資料2参照)。この12人に、90秒という限られた時間でどう対処するかが、採点の分かれ道となった。

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資料1


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資料2


 1チーム4人で行われるSERCには35チームがエントリーしたが、棄権が1チームあり、競技したのは34チームとなった。結果は以下のとおりだ。
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  • 1位:流通経済大学LSC     337pt    70.21%
  • 2位:東京消防庁LSC      313pt    65.21%
  • 3位:日本大学SLSC       307pt   63.96%
  • 4位:日本体育大学LSC     296pt    61.67%
  • 5位:大竹SLSC         281pt   58.54%
  • 6位:国士舘大学LSC       77pt    57.71%
  • 7位:銚子LSC          276pt    57.50%
  • 8位:東京女子体育大学LSC    268pt    55.83%

 この結果を踏まえて、SERCワーキンググループリーダーの内田直人さんに話しを伺った。

    
  ———今回の状況設定のポイントは?

LSweb 今回の特徴を一言でいえば、対処しなければならない案件が多かったということでしょう。率直に言って、難しかったと思います。

 海水浴場で起こるような事故を想定していったら、この数になったわけですが、ゴールデンウィークに新潟で4人が亡くなる事故が起こったことも踏まえ、遊泳区域外にも演技者を配置しました。

 新潟の例を出すまでもなく、事故は海水浴場以外の場所で発生することが多く、またライフセーバーなら誰しも、BBQをしている人たちに注意をするため遊泳区域外をパトロールしたり、岩場で足を切った人の手当てをしたことがあると思います。
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 また今年は世界大会の年。日本代表は過去にSERCでメダルを獲得していますから、そういう部分の強化にも繋がればと、日本代表コーチの佐藤文机子さんにワーキンググループへ参加してもらいました。

 彼女から、世界大会では障害者や外国人に対応する場面があったと聞き、視覚障害者(役者4)を配置するなどしていったらこの数になったということです。

 SERCは採点競技です。状況設定が簡単過ぎると優劣がつきづらくなります。今回はたくさん症例がある中で、優先順位をきちんと見定めて着手しているか、対応する時のクオリティーはどうかを見ることにしました。

———流通経済大学LSCが優勝したポイントは?

LSweb 今回のように対処しなければいけない救助者が多い場合、誰がどのレベルに合致しているのか、まず、その見極めができるかできないかが重要です。

 上位チームはどこもレベルが高いので、あのチームはできていて、このチームはできていない、ということは正直ないのです。ただ、ひとつひとつの案件について、どちらがより手厚く対応していたか、ということのポイント差になったと思います。

 公表されているように、レスキューには優先順位があります。最初に助けるべき人は「泳力の弱い人・自力で移動できる人」で、次が「危険の迫った人(泳げない人・ケガをした泳者)」、最後が「継続的なケアが必要な人(意識がない人・呼吸がない人・頸椎の損傷が疑われる人)」です。

 今回、点数が低かったチームは、その判断がきちんとできていたのか、まずはそこからチェックしてみてください。例えば、役者3と役者4、役者6と役者7はどういうレベルなのか、といった判断です。

———特に気になった点は?

LSweb 全体的にまだまだだなと思ったのは、役者4の視覚障害者への対応です。
 視覚障害者に対する知識がないこともあると思いますが、白杖を引っ張るという一番やってほしくないことをやってしまったチームもありました。あるいは連れ回したり……。

 視覚障害者は傷病者ではありませんから、空間的な認識ができる場所、例えば防波堤に触らせて待たせる、座らせるといった対応が良かったと思います。

 また、白杖を奪っては困りますが、貸して下さいと断って使うのはOKです。その時にも、ただ「貸して下さい」ではなく「溺者がいるので」と状況を説明した上で借りると、相手も安心しますよね。

 同じことはシュノーケルをしていた役者Aと役者Bにも当てはまります。状況を説明して、ゴーグルを借りれば点数が上がりますが、半分奪い取るような形では追加点は得られないでしょうね。
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 もう一つは、本部にいるライフセーバーとのコニュニケーションです。本部にはトランシーバーがあり、それを持って岩場でケガをしている役者1のレスキューに向かうチームもありましたが、普段のガードを同じようにトランシーバーを活用し、本部とのやりとりができているチームは少なかったと感じました。

 ドライレスキューを実行するチームも、こちらの意図より少なかったですね。役者4などはチューブにつかまらせて、防波堤を歩きながら引っ張って波打ち際まで運ぶのがベストな対象方法ですから。

 ただ、救助者が多い中で、状況を把握し、優先順位をつけ、まんべんなく対応したという点では、上位入賞チームは本当に良くやったと思います。

———今後に向けてのアドバイスは?

LSweb 上位のチームは指示系統がしっかりしていました。声の大きい、小さい、高い、低いではなく、パトロールキャプテンが分かりやすい指示を出していたか、一つのポイントはそこだと思います。

 正直なことを言えば、泳ぎが得意でないメンバーがパトロールキャップを被っている、と見受けられるチームもありました。同じ事の繰り返しや、ただ大きな声を出しているだけ、というのは観客にも分かることですから。

 ただ、リーダーシップを発揮するだけではダメで、キャプテンでもある程度はプレーヤーにならないと、これだけ症例が多いと対処しきれません。LSweb
 全体を見ながら指示を出しつつ、例えばクラゲに刺された人(役者9)、足を攣った人(役者8)に対応する、そこができていたか、いなかったかも得点に結びつく要素だったでしょうね。

 今回初めて、得点だけでなく達成率という数字を出しました。満点だと480点というのが今回の設定ですが、上位入賞するためには、達成率70%が一つの目安になるということが示せたと思います。

 
    

 上位3チームの競技映像はこちら。内田さんの総評を踏まえて見てほしい。


*SERC上位3チーム競技映像(Shot&Edited by LIFESAVINGweb.com)






3月から準備を始めた流通経済大学LSC

LSweb 優勝した流通経済大学LSCは、4年生2人、3年生2人の体制で競技に望んだ。

 「基本に忠実に、全員発見、全員救助を目標にやりました。OBや先輩がアドバイス役を引き受けてくださり、作ってもらったシナリオを元に毎日練習しました」
 表彰台の一番高い場所でメダルをかけってもらった高橋源暉選手、池田知裕選手、尾内浩紀選手、具志陽介選手の4人は、上気した顔でこう話した。

 後輩のためにSERCアドバイザーを引き受けた一人が、今年3月に卒業した園田 俊選手だ。

 「流通経済大学LSCは初めてSERCに参加した年に優勝、その後も常に上位入賞を果たしていましたが、昨年は史上最低の順位に。その時、自分たちは4年生で、とても情けない思いをしました。SERCの流経! という伝統を築きたいと思いアドバイザーを引き受けました。
ただ、SERCのためだけの練習にしたくなかったので、ギリギリまでメンバーを決めず、全員参加でやりました。今回のメンバーは特にしっかりしていましたが、誰が出ても同じことができた自信はあります」

 「練習では毎日テーマを決めて、例えば、今日はとにかく優先順位だけば完璧に、今日はコニュニケーションをしっかり……というように、一つ一つ、確実にマスターしていけるようにしました。その結果が出たと思うので、優勝できて僕も本当に嬉しいです」
と、後輩たちの快挙に頰を緩めた。

 2位は東京消防庁LSC。
 「職業でレスキューに携わっている者としては、やはり2位は悔しいです」
と、チームを率いた本多辰也選手は口にしたが、救助スピードと手際の良さは、さすがプロだった。
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 3位には落ち着いて競技に臨んだ日本大学SLSCが入った。SERCの入賞が総合成績に反映されたことは間違いないだろう。

 模擬レスキューを競うSERCは、参加しないライフセーバーにとっても、自分ならどうするかと考えながら観戦する楽しみがある。もちろん観客や他のクラブの反応は素直で、上位入賞チームは大抵、競技終了後の拍手が多く、ライフセーバーの能力を“魅せる”競技でもあるのだ。




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第27回全日本LSプール競技選手権大会・速報②2014/05/19

The27th Japan National Pool Lifesaving Championships Day2

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神奈川県横浜市の横浜国際プールで開催された第27回全日本ライフセービング・プール競技選手権大会。

SERCから始まった大会2日目は、大歓声の応援合戦が繰り広げられた4×50mメドレーリレーの興奮で終わった。

文・写真=LSweb編集室




日体大が総合優勝!

 LSweb今年のSERCは、救助者の人数が例年以上に多く、難しい設定となった。
 そんな中、2位の東京消防庁LSCを押さえて4年ぶりに優勝したのが、3月から準備を始めたという流通経済大学LSCだ。3位には、同種目初メダルとなる日本大学SLSCが入った(SERCは後日、改めて詳細をレポートします)。

 女子ラインスローでは、勝浦LSCが14秒59で優勝した。但野杏奈(救助者役)と水間菜登(溺者役)の身長差25cmペアは、一投目を確実に成功させ大会記録を更新。好タイムに、思わず嬉し泣きした但野だった。

「2人での事前練習は1回しかできなかったので、後はひたすら1人で練習をしました。直前練習では失敗もありましたが、あれだけ練習したから大丈夫と自分い言い聞かせて投げました」(但野)
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 水間は続く女子100mマネキンキャリー・ウィズフィンでも優勝。
 タイムは58秒85。自身が持つ日本記録を更新し、この種目で日本人女子初となる1分切りを達成した。

「フィンスイムのテクニックだけでなく、体作りを含めたトレーニングもしっかりできているのが好調に結びついていると思います」(水間)

 男子100mマネキンキャリー・ウィズフィンでは、湯河原LSCの西山 俊が、50秒台の壁を突破し49秒94の日本記録を樹立した。

「2年前なら世界で戦えるタイムですが、他の選手も当然、記録を更新しているでしょう。これからもっともっと、フィンを履きこんでいかないとダメですね」(西山)
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 200mスーパーライフセーバーでも、男女ともに記録が更新された。
 女子はこの種目を得意とする九十九里LSCの三井結里花が大会新となる2分37秒70で、男子は新星、早稲田大学LSCの榊原 司が日本記録を塗り替える2分18秒94で優勝した。

「4月から非常勤講師として働き始めました。学生時代と比べれば泳げていないですが、世界大会の年なのでがんばって練習していきます」(三井)

「これで少し、波崎SLSCの先輩に顔向けできます。(2位の)坂本 陸さんは憧れの人。目標とする坂本さんの記録を塗り替えられて、嬉しいです」(榊原)
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 最終種目は団体競技花形の4×50mメドレーリレー。女子は、1分51秒35の大会記録で女子日本体育大学LSCが優勝。男子は、湯河原LSCが予選から日本記録を出す強さを見せ、3時間後の決勝では、その記録を上回る1分33秒23で優勝した。LSweb
 総合優勝は男女ともに個人・団体種目できっちり入賞し、得点を積み重ねた日本体育大学LSCが手にした。2位との得点差は24点。やっぱり日体大は強かった。
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【大会2日目の結果】

★ SERC
1位:流通経済大学LSC(337/480点)
2位:東京消防庁LSC(313/480点)
3位:日本大学SLSC(307/480点)
4位:日本体育大学(296/480点)
5位:大竹SLSC(281/480点)
6位:国士舘大学LSC(277/480点)
7位:銚子LSC(276/480点)
8位:東京女子体育大学LSC(276/480点)
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★女子ラインスロー
1位:勝浦LSC(14秒56)大会新
2位:茅ヶ崎SLSC(17秒39)
3位:柏崎LSC(17秒45)

★男子ラインスロー
1位:勝浦LSC(12秒15)
2位:流通経済大学LSC(12秒35)
3位:新島LSC(12秒54)

★ 女子100mマネキンキャリー・ウィズフィン
1位:水間 菜登(勝浦LSC)58秒85(日本新)
2位:篠 郁蘭(西浜SLSC)1分01秒04
3位:高橋 愛海(西浜SLSC)1分04秒18

★男子100mマネキンキャリー・ウィズフィン
1位:西山 俊(湯河原LSC)49秒94(日本新)
2位:園田 俊(新島LSC)52秒94
3位:篠田 友也(勝浦LSC)53秒45

★女子200mスーパーライフセーバー
1位:三井 結里花(九十九里LSC)2分37秒70(大会新)
2位:江部 愛里菜(日本体育大学LSC)2分47秒88
3位:木下 瑛理子(日本大学SLSC)2分49秒59

★男子200mスーパーライフセーバー
1位:榊原 司(早稲田大学SLSC)2分18秒94(日本新)
2位:坂本 陸(日本体育大学LSC)2分23秒13
3位:菅沼 寛也(下田LSC)2分24秒51

★女子4×50mメドレーリレー
1位:日本体育大学LSC(1分51秒35)大会新
2位:西浜SLSC(1分51秒51)
3位:早稲田大学LSC(1分51秒96)

★男子4×50mメドレーリレー
1位:湯河原LSC(1分33秒23)日本新
2位:日本大学SLSC(1分36秒44)LSweb
3位:勝浦LSC(1分36秒51)

★総合成績
1位:日本体育大学SLC(91点)
2位:東海大学湘南校舎LSC(67点)
3位:日本大学SLSC(67点)
4位:湯河原LSC(64点)
5位:勝浦LSC(59点)
6位:早稲田大学LSC(59点)
7位:西浜SLSC(58点)
8位:銚子LSC(48点)
※同点チームの順位は上位入賞数の違いによる





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第27回全日本LSプール競技選手権大会・速報①2014/05/18

The27th Japan National Pool Lifesaving Championships Day1

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第27回全日本ライフセービング・プール競技選手権大会が、5月17〜18日の2日間にかけて、神奈川県横浜市の横浜国際プールで開催されている。

大会初日は男女合わせて12種目が行われ、日本新が4つ、大会新が2つ記録された。

文・写真=LSweb編集室




記録ラッシュの全日本プール初日

LSweb 46チーム、632人が参加した今年度初の全日本。最初に記録を更新したのは、200m障害物スイムに出場した東京消防庁LSCの平野修也だ。

 競泳で日本選手権にも出場する実力者だが、得意種目は50m。昨年は後半でバテてしまったが、今年は最後までスピードをキープし、2分02秒17の日本新で優勝した。
「2分を切るつもりだったのでそこは悔しいですが、日本記録を更新できたのは素直に嬉しいです」(平野)

 男女ともに日本新が出たのが100mマネキントウ・ウィズフィン。女子は水間菜登が1分03秒46、男子は湯河原LSCの西山 俊が54秒42の好タイムをたたき出した。

LSweb 「ハイパフォーマンスチームの合宿で、フィンスイムの集中トレーニングをしたのが大きかったです。どうやってフィンに推進力を伝えるか、ようやく分かってきた感じですね」(水間)

「今年から世界大会などでは主流の、ロケットのフィンを使っています。まだ完全には自分のものになっていませんが、強力な武器であることは確かです」(西山)

 ライフセービング大会に出るのは初めて、というニューフェースがいきなり日本記録を更新したのが、男子100mレスキューメドレーだ。タイムは1分06秒47。
LSweb 「これまで競泳をやっていましたが、大学院へ進学したのを機会に、友人に誘われてライフセービングを始めました。最初の大会で記録を出せて嬉しいです」(安藤)

 初日最後の種目、4×25mマネキンリレーでは、東海大学湘南校舎LSCが男女ともに大会新を記録しアベック優勝を果たした。

「やりました〜」と喜ぶ女子に、ハイタッチで迎えられた男子。「予選ではマネキンの受け渡しに失敗し、タイムが出ませんでした。その借りを決勝で返すことができましたね」とガッツポーズした古泉俊二郎だった。
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 総合成績の行方が気になる大会2日目は、SERCからスタートする。
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【大会初日の結果】

★ 女子200m障害物スイム
1位:栗真 千里(銚子LSC)2分17秒76
2位:高柴 瑠衣(早稲田大学LSC)2分18秒99
3位:高木 悠花(国士舘大学LSC)2分24秒04

★男子200m障害物スイム
1位:平野 修也(東京消防庁LSC)2分02秒17(日本新)
2位:安藤 秀(湯河原LSC)2分05秒21
3位:榊原 司(早稲田大学LSC)2分06秒36

★女子100mマネキントウ・ウィズフィン
1位:水間 菜登(勝浦LSC)1分03秒46(日本新)
2位:篠 郁蘭(西浜SLSC)1分05秒22
3位:高柴 瑠衣(早稲田大学LSC)1分05秒71

★ 男子100mマネキントウ・ウィズフィン
1位:西山 俊(湯河原LSC)54秒42(日本新)
2位:篠田 智哉(勝浦LSC)58秒85
3位:宇治川 仁人(日本大学SLSC)59秒06

LSweb★ 女子50mマネキンキャリー
1位:坂本佳 凪子(日本体育大学LSC)39秒10
2位:毛利 邦(館山SLSC)39秒99
3位:名須川 紗綾(茅ヶ崎SLSC)40秒70
★男子50mマネキンキャリー
1位:大島 圭介(湯河原LSC)32秒38
2位:葺本 康隆(波崎SLSC)33秒14
3位:田家 友也(日本大学SLSC)33秒70

女子100mレスキューメドレー
1位:栗真 千里(銚子LSC)1分18秒19
2位:三井 結里花(九十九里LSC)1分18秒23
3位:毛利 邦(館山SLSC)1分20秒00

★男子100mレスキューメドレー
1位:安藤 秀(湯河原LSC)1分06秒47(日本新)
2位:坂本 陸(日本体育大学LSC)1分08秒26
3位:益子 進一(九十九里LSC)1分08秒75

LSweb★★女子4×50m障害物リレー
1位:東海大学湘南校舎LSC(2分01秒85)
2位:日本体育大学LSC(2分03秒21)
3位:銚子LSC(2分04秒85)

★男子4×50m障害物リレー
1位:日本大学SLSC(1分45秒37)
2位:東海大学湘南校舎LSC(1分47秒09)
3位:九十九里LSC(1分47秒83)

★女子4×25mマネキンリレー
1位:東海大学湘南校舎LSC(1分32秒87)大会新
2位:日本体育大学LSC(1分34秒85)
3位:西浜SLSC(1分36秒26)

★男子4×25mマネキンリレー
1位:東海大学湘南校舎LSC(1分16秒52)大会新
2位:九十九里LSC(1分16秒94)大会新
3位:湯河原LSC(1分17秒19)大会新








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