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西浜SLSCの風間隆宏さんが
「Lifesaver of the Year 2012」受賞
2012/12/21

LSweb日本ライフセービング協会(JLA)は毎年、ライフセービングの普及、発展に特に貢献した個人または団体の功労を称えるために、「ライフセーバーアワード」の表彰を行っている。

2012年12月15日、一年を締めくくる納会の席上で「ライフセーバーアワード2012」の表彰が行われた。

また、今年10月に行なわれた全日本ライフセービング選手権大会において、総合ポイント集計ミスのため優勝順位が入れ替わってしまったトップ2クラブへの正式順位による表彰が改めて行なわれた。


文・写真=LSweb編集室






修正順位に基づき、全日本の再表彰行なわれる

 例年にない寒さに見舞われた2012年12月15日(土)、日本ライフセービング協会恒例の2012年度納会が東京都千代田区霞が関で行なわれた。
 
 各委員会からの年次報告に続き、今年10月に行なわれた「第38回全日本ライフセービング選手権大会」において、大会終了後総合ポイントの集計ミスが発覚、上位6チームのうち、1位と2位、4〜6位のクラブチームの順位が入れ替わるという深刻な事態へと繋がった件に関して、JLA副理事長でスポーツ推進本部長の入谷拓哉副理事長より、経過説明と謝罪、そして今後このようなことが二度と起こらぬよう再発防止に努めていく旨の挨拶があった。

 その後、当事者である湯河原LSCと西浜SLSCへ正式順位に沿った再表彰が行なわれた後、改めて小峯 力理事長より、関係各位に対する謝罪の言葉とともに、湯河原、西浜を筆頭に直接影響を被った各クラブのスポーツマンシップに乗っ取った立派な対応に触れ、感動したと同時に非常に救われた気持ちになったと語り、こうした仲間の期待や信頼を裏切らないためにも2度と同じ過ちを繰り返してはならないと強く誓っていた。
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功労賞・特別功労賞が新設

 JLAは今年、設立から21年を迎えた。組織が継続、発展していく過程には、多くの縁の下の力持ちがいたはずだ。その功をねぎらうために、今年から功労賞、特別功労賞が新設された。
 栄えある第1回の受賞者のお名前を紹介しよう。

【功労賞】LSweb
山本利春 氏(元副理事長/JLA指導委員長)
天坂辰雄 氏(元監事/元顧問弁護士)
小森康充 氏(元監事)
篠原 忍 氏(元監事/元顧問税理士)
山岡圭一 氏(元理事)
稲垣裕美 氏(元理事)
豊見山明久 氏(元理事/JLA沖縄県支部長)
高野絵美 氏(元理事/JLA広報室長)
小嶋和也 氏(元監事/元顧問弁護士)
泉田昌美 氏(元理事/JLA競技力強化委員長)



【特別功労賞】LSweb
松浦俊郎 氏(元豪日交流基金副所長)
小島祐嘉 氏(元日本赤十字社神奈川県支部事業部長/水上安全法高等科講師)
深山元良 氏(元国際ライフセービング連盟スポーツ委員会委員)
遊佐雅美(柏崎LSC)

 特別功労賞が贈られた松浦俊郎さんは、1980年代、豪日交流基金副所長として両国のライフセービング交流プログラムを支援。日本とオーストラリアの架け橋となった方だ。
 
 小島祐嘉さんは、日本赤十字社神奈川県支部の職員として、日本のライフセービング創生期から多くの新米ライフセーバーに水上安全法を指導。
 第1回豪日交流プログラムでは日赤側窓口として奔走し、1990年のJLA設立にも力を尽くされている。
 
 深山元良さんは、1992年にドイツで開催されたライフセービング世界大会「レスキュー92」に出場し、日本人初の金メダル(2kmビーチラン)を獲得。その後も技術力の向上、競技規則の国際化、審判員の育成などに力を注ぎ、また4年間にわたり国際ライフセービング連盟(ILS)のスポーツ委員を務めるなど、日本の競技力向上に貢献した。
 
 遊佐(池谷)雅美さんは世界大会4回、全日本19回のビーチフラッグスチャンピオンで、現在も現役の選手として優勝記録を更新中。また競技力強化委員として若手の育成にも力を注いでいる。


新たに2人のライフメンバーが誕生

 昨年、初めて行われたライフメンバーの表彰。日本のライフセービング発展に著しい功績を残した方に贈られるこの賞が、今年は2人の方に贈られた。
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【ライフメンバー】
中見隆男 氏(日本ライフガード協会副会長/元JLA専務理事)
田中 裕 氏(日本ライフガード協会初代副会長/元JLA理事)

 JLAの前身である日本ライフガード協会の初代副会長、またJLA理事であった田中 裕さんは、18歳の時からパトロール現場一筋で活動を継続。特に、オーストラリアで学んだIRBのレスキュー技術を、講習会や競技運営を通じて若手に伝授した功績は多大だ。
 その田中さんは受賞後、こう語った。

 「私がIRBでのレスキューを初めて目にしたのは、1980年代に豪日交流プログラムでオーストラリアに行った時のことです。まるで恋人に出会ったようなインパクトを感じ、以後、普及に努めてきましたが、IRBのドライバーはほぼ私一人という時代もありました。今年、約5年ぶりに全日本LS競技会を観戦。IRBでの運営が実に機敏に的確に行われている様子を目にし、嬉しく思いました。
 
 私事ですが、5年程前からさらにライフセービングの発展を目指し、東南アジアでの指導を模索しており、それならばライフセービングだけでなく日本語も教えようと日本語教師の資格を取得したところ、その直後に病気を宣告されました。今年3月まで入院生活を余技なくされましたが、夢は捨てきれません。
 病気になって改めて、できる、できないではなく、夢は持ち続けることが大切なのだと実感しました。どうぞ皆さんも夢を持ち、その夢に向かって進んでください。私もライフセービングを広めるという夢を持ち続けていきます」

 日本ライフガード協会の副会長、JLAの専務理事、JLA初代技術局長などを歴任した中見隆男さんは、現在もJLAのスーパーバイザーとしてライフセービング界の発展に貢献している。中見さんの受賞後のコメントも紹介しよう。

「ライフメンバーという非常に名誉ある賞をいただけたことに感謝しています。私は競泳の世界から、ライフセーバーたちの熱意に感化されライフセービングを始めるようになった人間です。しかし、この活動を続けるうちにいつしか、こんな思いを持つようになりました。
 
 今の時代は結果や成果ばかりに目がいきがちですが、その陰で毎日、毎日、種を植え続けることがいかに大切かを忘れてはいけない……と。ライフセービングを通して、救助はもちろんですが、人を育て、地域を活性化し、そして日本を強くする。そのために、これからも皆さんの力を借りていきたいと思います」


オブ ザ イヤーは投票制に

 ライフセーバーアワード2012に選ばれたのは以下の3人の方々だ。LSweb

【ライフセーバーアワード2012】
ライフセーバーオブ ザ イヤー2012:風間隆宏 氏

救命賞:風間隆宏 氏(西浜SLSC)
スポーツ賞:中島重之 氏(JLA競技運営審判委員会)
教育賞:関口義和 氏(三浦海岸SLSC)

 救命賞を受賞した風間隆宏さんは、地域クラブと行政や公的救助機関との連携を積極的に実施。また海水浴場での溺水事故調査からパトロールシステムの課題などを見つけ出し、レスキューミーティングで全国のライフセーバーと共有を図るなどの活動を行ったことが、表彰の理由だ。
 
 スポーツ賞を受賞した中島重之さんは、審判員として継続的にJLA競技会を運営し、リーダーシップを発揮。今年、審判員の登録管理、基盤整備にも尽力した。
 
 教育賞を受賞した関口義和さんは、所属クラブを通じて、JLAアカデミーの資格認定講習会指導を年18回、約230人の受講生に実施。水辺の事故防止、安全教育の普及、啓発に貢献した。

 今年からは、アワード受賞者の中からJLA団体会員代表および正会員の投票により、最も投票数が多かった人にライフセーバーオブ ザ イヤーが贈られることになった。
 
 投票制に移行した最初のライフセーバーオブ ザ イヤーは、救命賞の風間さんが受賞。盛大な拍手に迎えられ、盾を手にした風間さんはW受賞となり、

 「僕のようなものが、こんな名誉な賞がいただけるなんて、びっくりしているというのが正直な気持ちです。
 地道に活動を継続してきたことが評価に繋がったのだと思い、これからも続けていこうと気持ちを新たにしました。そして、後に続く人たちが続けやすい環境を整えていくことにも努力していきたいです」
 とコメント。喜びと同時に2013年に向けて気持ちを新たにした様子だった。









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