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GWの恒例行事となった
鎌倉サーフカーニバル、開催!
2013/05/08
The 8th KAMAKURA Surf Carnival
空には鯉のぼり、海には地元のライフセーバー
ゴールデンウイークまっただ中の5月5日。
神奈川県鎌倉市の材木座海岸で、鎌倉ライフガードが主催する「第8回 鎌倉サーフカーニバル」が開催された。
競技を通して海に集う仲間の絆を深めようというイベントには、元気いっぱい、子どものようにはしゃぐライフセーバーたちの姿があった。
文・写真=LSweb編集室
テーマは「LINK」
「鎌倉サーフカーニバル」は、勝った負けたのシビアな勝負ではなく、競技を通してライフセービング活動の一端を知ってもらい、またシーズン前に自分の実力を把握し、そして仲間との繋がりを深めようという趣旨で開催される鎌倉ライフガードの恒例行事だ。
同じ鎌倉市内で活動するサーフ90鎌倉LSCや、神奈川県ライフセービング連盟を通して交流のある辻堂LSC、アウトドア活動を行うバディ冒険団など、近隣で活動するライフセービング仲間や、マリンスポーツ愛好家も参加するオープンな催しで、真剣勝負の中にも和気あいあいとした、のどかな雰囲気が感じられるファンイベントなのである。
今回のテーマは「LINK」。メインイベントのカーニバルはもちろん、お揃いの大会Tシャツと、イベント終了後に行われたサンセットビーチパーティーが、お互いの結びつきをさらに強めたことは間違いないだろう。
競技参加者は総勢60人。その中には、学校クラブに入部を決めたばかりの大学1年生や、今夏のガードを希望する地元の高校生の姿もあった。大学1年生は鎌倉LGに所属する学校の先輩に連れられて、高校生たちは「夏前に一度体験しにおいで」というメンバーの誘いに応じて参加。絶好の海日和のなか、レスキューボードでのフレッシュマンレースや、ビーチフラッグスなど、初夏の海辺を存分に楽しんだ。
「鎌倉宇LGでは、昨年から通年のジュニアプログラムを立ち上げました。2年目の今年は、20人の子どもたちが参加してくれていますが、もちろんまだパトロールには参加できません。そんな中、地元の高校生が活動に興味を持ってくれたのはとても嬉しいことですね。もちろん彼らを指導しなければいけないという責任はありますが、今後、地元に根付いたライフセーバーに育ってくれると思えば、実にやりがいがあります」
と話すのは、鎌倉LG代表の多胡 誠さんだ。
海水浴シーズンには、鎌倉市内3浜のパトロールを行う鎌倉LG。社会人メンバーが多く、大学クラブとのパイプも細いため、いかに人員を確保するは毎年頭を痛める問題だ。同じような悩みを抱えているクラブも多いことと思う。実は鎌倉サーフカーニバルは、リクルートの機会も兼ねたイベントなのだ。
初めて参加する高校生や、大学1年生には、競技の合間を縫ってボードの乗り方を教え、存分に練習してもらい、お昼休みには「カフェ・ド・カマクラ」と銘打ち、メンバーが手作りした暖かいスープとパンの青空ランチを提供。新人たちを飽きさせない、あるいは不安にさせないように、そしておもいっきり楽しんでもらえるようにと、随所でホスピタリティーを発揮していた。
もちろん新人だけでなく、久しぶりに顔を出す社会人メンバーを歓迎することも忘れてはいない。
ビーチクリーンで活動をアピール
途中、ビーチクリーンの時間が設けられたが、ここでもちょっとした工夫が見受けられた。それは、東京発信で全国に広がるボランティアの街そうじプロジェクト、「グリーンバード鎌倉」との共同作業だ。グリーンバード鎌倉は月3回、定期的に街中のゴミ拾いを行っているが、この日は晴天に恵まれたこともあり、海岸でのビーチクリーンを決行。そこにライフセーバーが合流したのだ。
鎌倉LGのメンバーは、グリーンバード鎌倉の活動にも定期的に参加しており、お互いに顔なじみの人もいるのだが、もちろんそうでない人もいるし、ライフセーバーがどんなことをしているのか知らない人も多い。そこでビーチクリーンをしながら、さりげなく活動をアピールする機会をつくったというわけ。
こういうコラボレーションが実現するのは、グリーンバード鎌倉の代表を務めているのが、鎌倉LGの理事でもある菊地一郎さんだから。
「ライフセーバーは日常的にビーチクリーンをしていますが、それだけでは地域に貢献しているとは言えないですよね。海岸に足を運ばない人だって大勢いますし、自分たちが利用する海岸をきれいにするのは、ある意味当然のことでもあります。もっと地域に認めてもらうようになるにはと考えたとき、街もきれいにしていこうと。そこから始まった活動です」
さて競技はというと、終始笑いが絶えない楽しげな雰囲気に中、サーフレース、レスキューボードレース、ビーチフラッグスではガチンコ勝負が、チーム対抗のレスキューチューブレスキュー&ボードレスキュー・メドレーでは、白熱した接戦と熱い応援合戦が繰り広げられたのだった。
その横では子どもの日らしく、ライフセーバーの指導の下、元気にビーチレクリエーションを楽しむ地元の子どもたちの姿があった。
この日、材木座海岸では凧あげ、ビーチヨガなどの催しも行われており、また、たくさんの人たちが散歩や日光浴など、思い思いにビーチを楽しんでいた。そんな中、黄色のレスキューボードを抱えて海へ駆け出すライフセーバーの姿はよく目立ち、興味深げに立ち止まったり、写真をとったりする人の姿も見受けられた。
鎌倉サーフカーニバルは、メンバーや仲間との交流を深めるファンイベントとしても、またライフセービング活動のアピールの場としても、その役割を大いに果たしたようだ。
第8回 鎌倉サーフカーニバル 競技結果
☆ボードレース
1.帯谷 大樹(鎌倉LG)
2.浦 健太(鎌倉LG)
3.佐藤 雄太(鎌倉LG)
4.坂本 悠介(鎌倉LG)
5.槇 仁彦(鎌倉LG)
☆サーフレース
1.水元 真(辻堂LSC)
2.寺崎 庸(鎌倉LG)
3.服部 泰佑(鎌倉LG)
4.堀内 優(ゲスト)
5.坂本 悠介(鎌倉LG)
☆ビーチフラッグス
1.槇 仁彦(鎌倉LG)
2.猶岡 玲(鎌倉LG)
3.八鍬 慶行(鎌倉LG)
4.阿部 瑠也(ゲスト)
5.蒲 雄介(鎌倉LG)
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