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ボケにツッコミ、和気あいあい!
第2回 関西ライフセーバーズ運動会 参戦記
2014/10/28

The 2nd Kansai Lifesavers Sports Day 2014.10.19

LSweb神戸LSC、京都LS、若狭和田LSCの有志で立ち上げた「関西競技実行委員会」が主催する「第2回 関西ライフセーバーズ運動会」が、10月19日、日本海の景勝地、若狭和田で行われた。

関西ライフセーバーズ運動会とは耳慣れない大会ではないか!? そこで、主催者側と参加者側のお二人にレポートをお願いした。

まずは「面白そう!」と参加を決めた、用宗LSCの久保亮介さんの参戦記からお届けしよう。本邦初公開! 関西ライフセーバーズ運動会の実体に迫ってみた。(LSweb編集室)


文・写真=久保亮介(用宗LSC)




Facebookが取り持つ縁

LSweb 10月の3週目。第40回全日本ライフセービング選手権大会が終わり、全国のライフセーバーたちはどのように過ごしているのだろうと気になった私は、何か面白いイベント情報でも入ってこないかとfacebookに記事をアップした。

 するとコメント欄に、各地で行われる面白そうなイベント情報が数件。加えてお誘いまであり、嬉しい限りだった。

 なかでも、神戸LSCの尾田依津子さん、那須祐介さん、毛利 智さん、若狭和田LSCの山本裕紀子さんから熱烈なお誘いを受けた「第2回関西ライフセーバーズ運動会」に行き先を決めた。

 初の日本海、若狭和田。静岡から車で6時間、総距離450キロ。
 一人で運転するのは心許なく、出発2日前というタイミングではあったが、南 理沙(用宗LSC)と牛島純也(榛原LSC)2人の後輩に声をかけて一緒に行くことになった。しかも、そのうちの一人は、応援だけだと騙して……。
 
 彼らは今年、私が指導員を務めたベーシック講習会の教え子。講習会だけの付き合いに終わらない、こんな繋がりにも感謝だ。

 夕方に静岡を出発し、若狭和田へ着いたのは夜中0時を回った頃。道中、山道で鹿数匹と出逢い、いくつものSAに寄りながらの楽しいドライブだった。
 到着した時には既に前夜祭も終わり、参加者たちは観光協会の建物で就寝していたが、私たちの布団がしっかりと敷かれていた。
 「感謝!」
 空気が澄んだ夜空にはたくさんの星が輝いていた。

 朝早くに目が覚め散歩へ。
 観光協会の建物から徒歩5分ほどで、美しい山に囲まれ、真っ白な砂と透き通った水という初めての日本海、若狭湾が広がっていた。

 散歩中、運動会の実行委員長でもある那須祐介さんと尾田依津子さんに会い、
 「よう来たな!」
 「来てくれてホンマありがとう!」と暖かい一言に迎えられた。
 それだけで、また運動会も始まっていないのに、来た甲斐があったなぁと思ってしまった。

さすが関西! ノリノリの運動会

LSweb ライフセーバーズ運動会のエントリー費はワンコインの500円!
 参加クラブをミックスして、3チームに分けての対抗戦だ。静岡の3人は見事にバラバラ。チーム名は「チーム60Hz(ヘルツ)」「チーム豚まん」「チーム薄口しょうゆ」という関西ならではのネーミングだった。

 運動会らしく、ワイワイ盛り上がりながらのレースだったが、真剣勝負の時は全日本さながら。

 ビーチフラッグスでは、西日本予選会の時にルールを知らず「ヘッズダウン」で飛び出して失格したという逸話を持つ、横田浩和さん(若狭和田LSC)が見事に優勝した。
 実は、レース後に先のエピソードが飛び出し、会場全体が笑いに包まれたのだった。

 また、フラッグが取れないと判断すると、エリアを突っ切り、40mほど走った先でフラッグを探すパフォーマンスを見せるなど、運動会を大いに盛り上げてくれた神戸LSCのメンバーもいた。
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 そして、さすが関西。選手たちのボケに対し、抜群のツッコミを入れるのが地元、若狭和田LSCの山本裕紀子DJだ。
 負傷した右足にテーピングをグルグル巻きにしながら、ちびっこたちの相手をしつつ、足を引きずりながらあちこちに移動しては、絶妙なマイクパフォーマンスで運動会を盛り上げてくれた。

 レースには、ビギナー(距離短め)とガチ(公式距離)の2タイプが用意されていたが、周りからの圧力とノリもあって、知らず知らずのうちにすべてがガチのレースとなっていたのも、この大会ならではだろう。

 私は7種目にエントリー。後輩2人も4種目ずつにエントリーし、南は見事にビーフラで準優勝、牛島は全員参加のビーチリレーでアンカーを務め、ラスト大爆走で会場を驚かせる活躍をしてくれた。
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 レース後、一緒に参加した2人の口からは、
「次の大会、この種目にエントリーしてみようかな」
「楽しかった、でも悔しい」という台詞が。
 
レースを通じて友達ができたり、新たな才能や楽しさの発見があったり……。450キロの道のりはこうして有意義なものとなったのだった。

 全日本が終わって気が抜けたかと思いきや、充実した週末を過ごすことができた「第2回 関西ライフセーバーズ運動会」。

 こぢんまりとした規模だからこそ、これだけアットホームで魅力的な大会ができるのだとは分かっているが、でもこの楽しさを、もっともっと多くのライフセーバーに伝えたいとも思った。

 後日、大会で出会った多くの関西メンバーから「今後ともよろしく!」とfacebookを通じて連絡があり、また輪が広がったことを実感した。
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軽快な関西ノリで場を盛り上げる若狭和田LSCの山本裕紀子DJ。まいど〜!

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みんなで協力し合って食事の準備。いいですね〜、このアットホームな感じ

 
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この大会の楽しさを、全国のライフセーバー仲間に伝えたい!
来年もぜひ参加したいです!!










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