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ライフセーバーたちも多数参加!
第16回 赤十字救急法競技会、開催
2012/12/04

日赤救急法競技会 2012.12.02

LSweb

日本赤十字社神奈川県支部が主催する
「第16回 赤十字救急法競技会」が、
12月2日、神奈川県藤沢市にある
神奈川県立体育センタースポーツアリーナで開催された。

県内で活動する赤十字奉仕団などが集い、
日ごろの訓練の成果を競うこの大会に、
神奈川県内で活動するライフセーバーたちも参加すると聞き、
取材に出かけた。



文・写真=LSweb編集室




小学生からシニアまでが応急手当ての技を競う

 LSweb世界最大のネットワークを持つ人道機関「赤十字」。その日本法人である日本赤十字社の神奈川県支部では、応急手当てや心配蘇生法などの救急法を学んだ人たちが、さらに知識や技術を高め、また仲間との交流を深めながら活動する機会を得てもらおうと、毎年「救急法競技会」を開催している。

 神奈川県ライフセービング連盟の相澤重男会長や加藤道夫理事長、そして西浜サーフライフセービングクラブの土志田仁理事長が来賓として出席した救急法競技会とは、いったいどんな大会なのだろうか。

 小学生からシニアまでが参加できるこの競技会の目的は、競技を通して救助法の技術や知識を高めてもらうこと。タイムを計るリレー競技もあるが、採点の主眼はあくまでも正しい知識を元に、チームが協力しながら、正確で迅速な手当てを行っているかに置かれている。
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 競技種目は、4人1組が傷病部位に応じた三角巾での応急手当てを順番に行っていく「三角巾リレー競技」や、傷病者発見から救急隊に引き継ぐまでの一連の手当てを行う「救命応急手当競技」、また同時に複数の傷病者が発生する災害時を想定した、陸版のSERCともいえる「災害救助競技」、そして2人1組でCRPとAEDを用いた手当てを行う「心肺蘇生競技」など。
 
 さらに今年は三角巾を利用した「本結びリレー競技」が追加されるなど、誰もがより楽しんで参加できる内容となり、神奈川県内で活動する赤十字奉仕団や、看護学校生、課外活動として救急法を学ぶ小中学生、高校生や大学生など、71チーム、317人がエントリー。参加人数は過去最高を記録した。

 参加者の中には、神奈川県内の海水浴場で活動するライフセーバーたちの姿もあった。
 今年、競技会に参加したのは「鎌倉ライフガード」「サーフ90鎌倉ライフセービングクラブ」「東海大学湘南校舎ライフセービングクラブ」「辻堂ライフセービングクラブ」「湘南ひらつかライフセービングクラブ」「大磯ライフセービングクラブ」「湯河原ライフセービングクラブ」そして「つづきの丘ジュニアライフセービングクラブ」の面々。辻堂LSCとつづきの丘ジュニアLSCは2チームずつ、鎌倉LGは、一般、ジュニア合わせて8チームという大所帯でのエントリーとなった。
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「CPRや三角巾での手当てなどは、競技会に出場するという目標があったほうが身につきやすいですし、災害現場を想定した競技などは、夏の監視にも応用できます。今年から活動を始めたジュニアメンバーは、JLAが主催する秋のライフセービング競技会と、この救急法競技会への出場を目指してがんばってきました。だから皆、楽しみにしていたのですよ」
 と話すのは、鎌倉LGの多胡 誠さん。

 「初めて参加した昨年は1チームだけでしたが、ライフセービングにもとても役立つ内容だと感じ、今年はクラブ員が活動する各浜でもエントリーすることにしました」
 と言うのは大磯、湘南ひらつか、湯河原などで活動する東海大学湘南校舎LSCのメンバーたちだ。
 
 サーフ90鎌倉LSCの栗原 誠さんは、
「昨年からライフセーバーたちの参加が増えてきました。それ以前は、うちと鎌倉ライフガードさんぐらいでしたが、仲間が増えるのは嬉しいですね」
 と笑顔で話してくれた。

 日本赤十字社神奈川県支部には、勝浦ライフセービングクラブに所属する内田直人さんなどが職員として勤務しており、ライフセービング活動にも役立つこの競技会への参加を、積極的にアピールしているのだという。その結果、昨年、今年とLSCチームの参加が急増。この調子でいけば、来年はさらに参加人数が増えそうだ。


さらなる救助技術と知識の向上を目指して

 
 LSweb赤十字救急法競技会は、その名のとおり正確で迅速な応急手当て方法を競う大会。心肺蘇生法や三角巾の結び方など、ライフセービング活動に必要不可欠な知識や技術を試す、またとない機会である。また救命応急手当競技や、災害救助競技などは、臨機応変に対応する救助力や、チームワークも養われる実践的なもので、ライフセービング活動に大いに役立つ内容となっている。

 三角巾リレー競技では、ジュニアライフセーバーたちも大健闘した。結び方を何度も練習したのだろう、真剣な表情で傷病者役の大人に三角巾を巻きながら、上手にできれば「よしできた!」と笑顔でチームメイトにバトンタッチする子がいる一方、LSweb三角巾を2枚使う難しい部位の担当となっても途中であきらめず、目を潤ませながら最後までやり通すガッツを見せてくれる子もいた。

 陸版のSERC・災害救助競技では、軽傷者よりも、意識なし・呼吸なしのといった緊急度の高い傷病者への手当てが優先されるなど、ライフセーバーにとって勝手の違うこともあったが、救助の基本や迅速な判断、応急処置の正確さが求められることに変わりはない。

 「2回目の参加となりますが、あたふたしている間に終わってしまった昨年とは違い、今年はいろいろな課題を見つけることができました。応急手当てや災害救助などは、経験するほどに知識も増え、応用も利くようになると思いますし、三角巾はまだまだ練習不足。そのあたりの反省点も多いです」
 辻堂LSCの原田 剛さんは、競技終了後にこんな感想を聞かせてくれた。
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 また、つづきの丘ジュニアLSCのメンバーは、
「今年は三角巾の手当てをがんばろうと思っていたのだけど、競技時間内に私まで順番が回ってこなかったのです。練習の成果を発揮できなくてちょっと残念。でもいろいろな競技に出られてよかったです。来年こそ三角巾リレーをやりたいな」
 と、早くも来年への挑戦を決意した様子だった。

 第16回 赤十字救急法競技会では、「本結びリレー競技」一般の部で辻堂LSCが2位に、また「救命応急手当競技」一般の部で東海大学湘南校舎LSCチームが3位、鎌倉ライフガード稲村ヶ崎チームが2位に、そして「総合成績」少年の部で鎌倉ライフガードくろまぐろチームが6位に入賞した。
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LSweb「毎年、参加者が増えているのはありがたいことです。昨年の震災以降、救命救急に対する感心が高まっていることも影響しているのかもしれません。いずれにしても参加者が増え、その参加者たちが事前に練習して本番に臨んでくれることが、一番大きな成果だと思っています。
 資格を取っただけでなく、いざという時に役に立つ、知識と技術を確実に身につけてほしいですから、エントリーチームには機材を利用したり、講師が立ち会う練習の機会を提供しています。マネキンには胸骨圧迫の強さや、吹き込みの量などを測定するメーターが付随していますので、自分のCPR技術を確認することもできるでしょう。ぜひこの機会を利用してください」
 と話すのは大会実行委員長であり、ライフセーバーでもある日本赤十字社神奈川県支部事業部長の工藤孝志さんである。

 日本のライフセービングは、日本赤十字社の水上安全法から出発している。来年度の開催日程はまだ決まっていないが、こうした救急法競技会は、神奈川県支部以外の日赤支部でも開催されるようになっているそうなので、興味があるライフセーバーの皆さんは、一度、最寄りの支部に問い合わせてみてはいかがだろうか。
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