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第8回全日本学生ライフセービング・プール競技選手権大会
東北地方で初開催のプールインカレ、総合優勝は男女ともに日体大が奪還!
2017/03/13

The 8th Japan National Inter College Pool Lifesaving Championships
2012.02.25-26 宮城県利府町・宮城県総合運動公園総合プール

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JLAが主催する今年度(2016年度)最後の競技会「第8回全日本学生ライフセービング・プール競技選手権大会」が、宮城県利府町の県立運動公園内プールで開催された。

東北地方で初めて開催されるインカレには、初出場の盛岡大学を含む37校が参加。

男女合わせて500人以上の大学生たちが、ゼロコンマ1秒を争うハイレベルな戦いを繰り広げた。



文・写真=LSweb編集室




来たるべき夏に向けて

LSweb 大学生ライフセーバーがしのぎを削る学生選手権。

 大会運営の中心を担うJLA学生室が掲げた今大会のテーマは「Grow up for summer 〜すべては夏のために〜」だ。

 東日本大震災から6年。津波による甚大な被害で海水浴場の閉鎖が続いていた被災地だが、開会式に祝辞を寄せた第2管区海上保安庁の保安官によれば、一昨年ごろから徐々に海水浴場の再開も始まり、少しずつ海辺に人が戻ってくるようになったそうだ。
 しかしその反面、水辺の事故も再び発生するようになり、2016年の海水浴シーズンには東北地方全体で29人が救急搬送され、そのうち6人が命を落としたという。

 ライフセーバーが必要とされている地域は、全国にまだまだたくさんある。

 プール競技が得意でも、得意でなくても、来たるべき夏に向けてライフセーバーとしてのスキルアップに励もう——。そんな学生ライフセーバーたちの思いが込められた8回目のプールインカレが、東北の地で開幕した。
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新旧対決激しいプールインカレ

 最初の決勝種目200m障害物スイムでは、女子も男子も日本大学2年生の成澤侑花と池端拓海が優勝し、仲良く二連覇を達成した。しかし2人とも昨年出した自分のタイムには及ばず、水から上がった顔には少し悔しそうな表情が浮かんでいた。
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LSweb 続く4×50m障害物リレー決勝では、男女ともに日大と日本体育大学がデッドヒートを繰り広げたが、男女で明暗が分かれる結果となった。

 女子は序盤で飛び出した日大に、4泳で日体大が追いつき逆転優勝。男子は日大が僅差のリードを堅守し、そのままゴールに飛び込んだ。男子は1位、2位が大会記録を更新する好勝負だった。

 逆転Vで湧く日体大女子の2泳、阿形芽衣は「誰か一人が突出しているわけではなく、皆同じくらいのタイムだったので、全員が自分の力を出しきればいけると思っていました」と息を弾ませた。

 予選は抑え気味に泳いだという日大男子。1泳の荒生拓人が「次はギアを上げていきます」と言ったとおり、決勝では他校の猛追を見事に振り切った。
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LSweb 200mスーパーライフセーバーは、泳力はもちろん、チューブやマネキン、フィンの扱いなど、ライフセーバーとして総合力が試される競技だ。この種目、女子は日大の成澤、男子は慶應義塾大学3年の上野凌が初優勝を手にした。

 女子の2位は、男子優勝の兄の背中を見てきた慶大の上野真凛、3位には帝京大学の石毛杏奈が入り、女子の表彰台は成澤も含め全員が大学2年生という顔ぶれに。今後の活躍も楽しみだ。
 男子は成蹊大学3年の森田大地が2位、明治大学4年の湯浅泰旺が3位と、上級生が格の違い見せたることとなった。

 続いて行われたのが4×50mメドレーリレーだ。プールインカレでは総合成績に反映されないオープン競技のため、この種目でプール大会にデビューする下級生も多い。

 今年この種目を制したのは、女子が日本女子体育大学、男子が大阪体育大学。初々しい1年生から、後輩の成長に目を細める4年生まで、共に頑張ってきた仲間が一緒に表彰台に上った。
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兄弟姉妹も熱戦を繰り広げる

LSweb 機材の進化や技術の進歩により、近年、タイムの向上が著しいフィン種目。大会初日に行われた100mマネキントウ・ウィズフィンでは、男子で56秒60の大会新記録がマークされた。

 優勝したのは、明大の湯浅。

 「スタートから40m付近まで潜水したことが勝因に繋がったと思います。潜ることでチューブの上部に水圧がかかり抵抗にはなるのですが、潜るのと潜らないのと両方試した結果、潜るほうが断然速かったので練習を重ねました」と言う湯浅は、大学4年間を工学部で勉強し、4月から大学院へと進む。理系らしく実験とデータに裏打ちされた泳法で勝利した。

LSweb 2位は慶大の上野。タイムは58秒43だった。プールから上がった上野は、「昨年12月に右肘をケガしたこともあって、思ったように練習ができませんでした。その間にキック力をつけようと、ドルフィン泳法の練習に力を入れてきたのですが、まだまだでしたね。この種目、世界の主流はドルフィンなので、5月の全日本までにはものにしたいです」と決意を新たにしていた。

 女子は東海大学湘南校舎3年の船津美帆と、同大学1年の船津まどか姉妹がワンツーゴール。

 優勝した姉の美帆は「就活でなかなか練習ができず、体力不足でタイムは出ませんでしたが、(妹の)まどかと1位、2位だったのが嬉しかったです」と笑顔を見せた。2人が同じクラブからエントリーできるのは、あと1年。姉妹対決の行方はどうなるだろうか?LSweb

 ところで、同競技の女子第9組には盛岡大学1年の高橋美月がエントリーしていた。東北地方の大学生がインカレに出場するのは彼女が初めて。東日本大震災を経験した彼女は、競泳の経験を活かし、人のためになることがしたいとライフセービングの世界に飛び込んできたのだ。

 始めて数カ月ながら、週3回の練習をこなして本番へ。
 「初めての大会で緊張しました。チューブの扱いに失敗して失格になってしまいましたが、またがんばって練習したいです」と、次への意欲を見せていた。

 初日の締めくくりとなる4×25mマネキンリレーは、男女ともに日体大が制した。女子は2位の日女体大に6秒差をつける圧勝、男子は昨年総合優勝の日大を押さえての勝利に湧いた。
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フィン種目で日本記録更新の快挙

LSweb LSwebラインスローから始まった大会2日目。優勝したのは男女ともに1投目で成功させた東海大クレストだった。

 男子の救助者役、高梨寛泰は昨年の全日本プールの優勝者で、この種目に自信を持って挑んだ。
 
 「勝因ですか? ひたすら投げることです。ひたすら投げて精度を高めました。プールで練習できる機会は限られているので、自分でロープを買い、試行錯誤しながら裏道や公園で投げ続けました」と会心の笑顔を見せた。ちなみに、高梨の巻き取りは8回だそうだ。

 一方、巻き取り10回で練習したのが女子の救助者役である川嶋望生。
 「高梨先輩に教えてもらった成果が出ました」と驚き半分、喜び半分の表情を見せていた。

 今大会で記録が更新されたのは、男女合わせて4競技。記録だけにフォーカスを当てれば、少し寂しい大会だったといえるかもしれない。LSweb そんな中、100mマネキンキャリー・ウィズフィン男子で、日体大の幡野圭祐が48秒58の日本新をたたき出した。

 幡野はレース後、淡々とした口調で「納得のいく練習ができていたので、普段通りにやれば大丈夫だと落ち着いてのぞめたのが良かったと思います。マネキンキャリーだけなら、練習の時からほぼ日本記録と同じタイムで泳げていました。
 ロケットフィンはまだ履きはじめて時間がたっていないので、練習すればもっと記録が伸ばせるとはずです」と振り返った。
 大学最後の大会で日本新をマークしたのに、興奮することなく冷静だったのは、すでに次の目標を定めているからなのだろう。

LSweb 日本記録の陰に隠れてしまった感があるが、100mマネキンキャリー・ウィズフィン女子も59秒23の大会新記録がマークされた。

 ただ一人1分を切ったのは、日体大の坂本佳凪子。昨年まで出ていたマネキントウ・ウィズフィンから種目を替えての優勝となった。
 
 「マネキンキャリーはこの(大会に出場している選手の)中で一番速いという自信があったので、前半は抑え気味で入り後半でスパートをかけました」と笑顔を見せた後、この後に行われ、4連覇がかかる50mマネキンキャリーに向け、気合いを入れ直していた。

LSweb 同種目女子7位に入賞したのが、慶大1年の藤巻紗月。実は藤巻、フィンスイム日本代表で、ジュニア/ユース時代には日本記録を連発していた実力者だ。

 藤巻は「ライフセービングを知ったのは、2013年にコロンビアで開催されたワールドゲームスの時。フィンスイムとライフセービングが同じ会場で行われていたので、興味を持ち、大学に入ってから、一つ上の(上野)真凛さんに声を掛けられ始めました。
 普段はモノフィンだし、ライフセービングは道具が多いので難しい部分もたくさんありますが、でもすごく面白いです。マネキンって重いけど体幹が鍛えられるし、ベーシック資格を取る時に波のある環境で泳いだのはきつかったけれど楽しかったので、フィンスイムと両立していきたいって思っています。メダルも獲りたいので」と意気込む。
 学生ライフセービング界に吹き込んできた新風に期待したい。

日体大がアベック総合優勝を手に

LSweb 大会終盤に行われた100mレスキューメドレー。女子は日体大4年の寺坂恵実が、日女体大1年の前川紗槻を0秒22差で押さえ、学生最後の大会を締めくくった。

 日大の先輩後輩対決となった男子は、4年の那須凛斗が2年の池端をかわし勝利を収めた。

 「この種目にはずっと力を入れていましたが、なかなか結果が出ませんでした」という那須は、「後輩の(池端)拓海の調子が良く少し不安でしたが、学生最後に1位になれて本当に嬉しいです」と喜びを爆発させた。

 その那須に駆け寄った池端は、「凛斗さんが勝って興奮しました! 僕、本当は先輩っ子なんですよ。生意気な後輩だったと思うけれど、先輩たちは僕らを引っ張り、鼓舞してくれる尊敬できる存在。凛斗さんたちのような上級生になれるよう、次は僕らがかんばっていきます」と宣言。強豪日大は不滅のようだ。
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 50mマネキンキャリーは女子9ヒート、男子24ヒートの長丁場となった。

LSweb 4連覇がかかる日体大の坂本は女子最終ヒートに登場。スタートから落ち着いたレース運びで、マネキンをピックアップしてからもグングン加速し、危なげなくゴール。学生選手権負けなしの偉業を達成した。

 ちなみに坂本は出場した個人、リレー種目すべてで優勝を手にし、学生最後の大会を終えた。

 男子は前の種目で日本新を出した日体大の幡野が優勝。2位の中京大学3年、岡田充弘は0秒09差で涙をのんだ。「マネキンをピックアップした時に指が滑ってしまって……」と言った後、「全然ダメでしたね」と潔く負けを認めた。

LSweb 今大会では、エントリーが一人という大学が2校あった。そのうちの1校が盛岡大学であり、もう1校が大東文化大学だ。
 
 50mマネキンキャリーに出場した大東大1年の山田修嗣は、高校まで競泳に打ち込んできた経歴を持つ。「学校に先輩はいませんが、競泳時代の先輩が他大学でライフセービングをやっていると聞き、僕もやってみたいと始めました。初めてのことも多いですが、楽しいです。波崎SLSCに所属し、学校を越えた繋がりができたことも魅力です」と、笑顔を見せた。

 最終種目はプールインカレ特別種目、3人で200m泳ぐメドレーリレーだ。フィンを装着した選手が1泳と4泳を担当するこの種目、どのチームも1泳にエースを投入した。
 そのエースが期待通りの活躍を見せのが日体大だ。女子は坂本、男子は幡野が渾身の力で泳ぎきりそれぞれ2位以下に4秒近くの差をつけて圧勝した。
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 坂本→寺坂→阿形と繋いだ女子。抱き合って喜ぶメンバーの中で唯一の3年生である阿形は「本当に逞しい、頼りになる先輩たちでした。追いつけそうで、最後まで追いつけませんでした」と勝利に酔いしれた。LSweb

 幡野→岩井浩大→川嶋駿介と繋いだ男子は、川嶋が3年生、岩井が2年生。「先輩から受け取ったバトンをしっかり繋げていきたい」と口にした川嶋は、満面の笑みで優勝した女子とハイタッチを交わした。

 特別種目の勢いのまま、総合優勝も日本体育大学が男女ともに制し理事長杯を手にした。

 「先輩たちへの感謝の気持ちがいつも以上のパワーになりました」と女子主将の阿形が言えば、応援のしすぎで声が枯れてしまった男子主将の岸田興喜が、「チーム力はあるので、全員が自分の力を出し切ることに全力投球した結果が優勝に結びついたと思います」と続けた。LSweb

 昨年の優勝校、女子の東海大学湘南校舎と男子の日本大学はともに2位。3位は女子が日本女子体育大学、男子はプールインカレ初の表彰台となる成蹊大学だった。また男子6位には東洋大学、女子6位には青山学院大学、9位には慶應義塾大学が入るなど、新興クラブの躍進が目立った大会でもあった。

 最後に、全校が受けたBLSアセスメントにおいて、JLAが主催する大会で初めてC評価が1チームもなかったことを付け加えておきたい。(文中、敬称略)
男女とも総合優勝を果たした日本体育大学

男女とも総合優勝を果たした日本体育大学



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【第8回全日本学生ライフセービング・プール競技選手権大会 成績表】



☆★☆ 「第14回神奈川県ライフセービング・プール競技選手権大会」 表彰台 ☆★☆
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200m障害物スイム・男女

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200mスーパーライフセーバー・男女

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100mマネキントウ・ウィズフィン・男女

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100mマネキンキャリー・ウィズフィン・男女

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100mレスキューメドレー・男女

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50mマネキンキャリー・男女

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4×50m障害物リレー・男女

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4×50mマネキンリレー・男女

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ラインスロー・男女

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メドレーリレー・インカレバージョン・男女

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4×50mメドレーリレー(Open)女子

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4×50mメドレーリレー(Open)男子

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インカレプール総合成績・男女

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インカレグッズ・デザイナー



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次世代のエースを目指して
未知なる距離にチャレンジ!自己ベストにチャレンジ!
2017/01/15

第4回 全日本ジュニア/ユース ライフセービング・プール競技会
The 4th Japan Junior/Youth Pool Lifesaving Competition 2016.12.17-18 宮城県総合運動公園

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2016年12月17-18日、宮城県利府町の宮城県総合運動公園総合プールにて「第4回 全日本ジュニア/ユース ライフセービング・プール競技会」が開催された。

小学3年生から高校3年生まで、ジュニア、ユース合わせて11クラブ、150人近い選手がエントリーした今大会。

北風は冷たかったが、子どもたちは元気ハツラツで、果敢に競技に挑んでいた。

文・写真=LSweb編集室




東北で開催される意義

LSweb ジュニア/ユースのプール競技会は、2014年の初回からすべてが東北地方で開催されている。第1回と第2回は岩手県の盛岡市立プールで、第3回と4回目となる今大会は宮城県の総合運動公園プールが会場となった。

 改めて言うまでもないが、東北地方は2011年の東日本大震災による大津波で甚大な被害を受けた地域だ。

 あの衝撃的な津波の記憶は薄れることはないが、震災からまもなく6年目を迎えようとしている今、そのことを思い出す回数が徐々に減っているのも事実である。

 ライフセービング活動の使命は、水の事故を減らすこと。

LSweb その活動の根源は、自分自身が水の事故に遭わない知識と体力を身につけることであり、だからこそ、この地で小中高校生を対象としたライフセービング競技会が開催されるのは意義のあることだと思う。

 たとえ参加者の半数以上が東北地方以外に住んでいるとしても、いやだからこそ、競技会のためにこの地を訪れ、あの日を思い出し、今一度ライフセービングの本質と向き合う——。

 やがて震災を知らない世代が参加するようになるその時にこそ、記憶の継承は意味を持つものになるはずだ。
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泳ぎ切ったがんばりに拍手!

LSweb さて、そんな大人の思いはともかく、競技会は全力でがんばるジュニア、ユースたちの姿であふれ、個人・団体、男女合わせて6競技で大会記録が生まれた。

 そのひとつが、レスキューチューブを引っ張りながら50m泳ぎ、折り返した後にチューブを輪にして50m泳ぐ、小学生の100mレスキューチューブトウだ。

 小学3・4年生女子の部では、小学4年生の久木朱璃選手(山形LSC)が1分32秒23の大会記録で優勝した。

 実は一緒にエントリーしていたほかの3人が、「100m泳げるか不安」と出場を見送る中、一人で果敢に挑戦しての記録樹立だった。

LSweb 「たった一人で泳ぐことになり、とても緊張しました」と心細さを口にした久木選手だが、50m障害物スイムでも好記録を出し、金メダルを2つ手にした。

 小学3・4年生にとって、長水路で50m泳ぐのは大きなチャレンジだ。ましてや往復の100mともなれば、その不安はいかほどのものだろうか。太平洋横断ぐらいといっても大げさではないかもしれない。

 それでも諦めずに泳ぐ姿には感動的で、思わず目頭を熱くする大人(保護者はもちろん、コーチ、審判、大会スタッフなど)が続出したのが、同種目の小学3・4年生男子の部だ。

 2コースを泳ぐ冨田明寿選手(山形LSC)は、昨年までほとんど泳げなかったという小学4年生で、大会初日に行われた50m障害物スイムでも、コースロープに何度もつかまりながら泳いでいただけに、100mは大丈夫かな?とコーチたちも心配ひとしおだったようだ。

LSweb 体の半分ぐらいあるチューブを引っ張って泳ぎ始めた冨田選手は、スタート後ほどなくしてコースロープにつかまると、ゴーグルに入った水を出して再び泳ぎ出した。
 その後も何度かコースロープに手をかけながら、なんとか50mの壁にタッチ。そして、回りの心配をよそにチューブに手をかけ輪にすると、ゴールに向けて泳ぎ始めたではないか。

 観客のハラハラ、ドキドキの時間はさらにしばらく続いた。

 山形LSCのコーチの一人は、スタート前に「無理だったら途中で辞めてもいいぞ」と声をかけていたそうだが、冨田選手は諦めることなくコースロープにつかまりながらも泳ぎ続け、ついにゴール!

 その瞬間、会場全体がほっとし、自然と拍手が沸き上がった。失格とはなったが、小柄な冨田選手が100m泳ぎ切ったがんばりに、大人たちは感動しっぱなしだったが、本人はあっけらかんとした表情。それがまたなんとも言えずほほ笑ましかった。

 このレースで優勝したのは、小学3年生の浜地櫂依選手(西浜SLSC)。
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 スタート前、浜地選手が気にしていたのは「僕、このレースでも優勝できるかな!?」ということ。
 元気良くプールに跳び込んだ浜地選手は見事にトップでゴールし、前日に先に行われた50m障害物スイムに続き二種目制覇。金メダルを首からさげ、誇らしそうな笑顔を見せた。

取り組む姿勢は真剣

LSweb 100mマネキントウ・ウィズフィン中学生女子は、中学3年生の速水彩選手(柏崎LSC)が1分11秒90で優勝し、大会記録を更新。

 同種目中学生男子は、中学3年生の三浦佑真選手(気仙沼LSC)が1分06秒59で優勝した。地元での活躍に話しをきくと「練習はあまりしていません。泳ぐのは月1回くらいかな。野球部なので普段は野球をしています」とそっけない返事が返ってきた。

 実は「あまり練習していない」と口にするのは、この年代特有の照れ隠しのよう。

LSweb 中学生混合のラインスローで優勝した西浜SLSCのレスキュアー役、クレイアーロン竜波選手も「そんなにたくさん練習していません。優勝できたのは運も大きかったかな」と謙遜気味だったが、本当はちゃんと練習していたようで、今大会から10mに変更された中学生のラインスローに対応すべく、「(一般の)12.5mの時は7回だけれど、今日は6回(巻いて)で投げました」と話してくれた。

 一方、高校生は勝てば喜び、負ければ悔しがりと素直に感情を表し、大会にかける意気込みの強さが感じられた。

 どの種目も熱戦となったが、中でもデッドヒートが繰り広げられたのが、高校生男女の50mマネキンキャリーだ。

 同日に予選と決勝を泳ぐスケジュールながら、女子は室伏郁花選手(湯河原LSC)と津島笑満花選手(館山SLSC)が43秒台、男子は雨宮利明選手(キタジマアクアティクス)と加藤豪選手(柏崎LSC)が34秒台と僅差の勝負となり、女子はジュニア時代からのライバル対決を制して室伏選手が、男子は雨宮選手がユース世界大会出場の加藤選手を押さえて優勝した。

 成城学園高校でライフセービング部に所属する雨宮選手は、「優勝できて、さらにがんばれそうです」と満面の笑み。学校クラブでの参加がなかったためキタジマアクアティクスで参加するほど、ライフセービング活動に熱中しているそうだ。
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 男女混合で行われたリレー競技は、小中学生がそれぞれ2種目、高校生は3種目行われ、小学生はキタジマアクアティクス、中学生は西浜SLSC、高校生は日体大荏原SLCが全種目で優勝する活躍を見せた。
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 創部2年目ながら30人近い部員が切磋琢磨する日体大荏原LSC、2016年から本格的にライフセービングの指導を始めたキタジマアクアティクスなど、ジュニア/ユースが活動する場は広がり、またクラブの枠組みを超えた交流も盛んになっていることが目に見えた今大会。彼らの今後の成長に大いに期待したい。


【第4回 全日本ジュニア/ユース ライフセービング・プール競技会 成績表】



☆★☆ 「第4回 全日本ジュニア/ユース ライフセービング・プール競技会」 表彰台 ☆★☆

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50m障害物スイム・小学3-4年生-男女

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50m障害物スイム・小学5-6年生-男女

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100m障害物スイム・中学生-男女

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100m障害物スイム・高校生-男女

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50mマネキンキャリー・中学生-男女

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50mマネキンキャリー・高校生-男女

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100mレスキューチューブトゥ・小学3-4男女

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100mレスキューチューブトゥ・小学5-6男女

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100mマネキントゥ・ウィズフィン中学生・男女

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100mマネキントゥ・ウィズフィン高校生・男女

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ラインスロー・中学生男女混合

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ラインスロー・高校生男女混合

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4×50m障害物リレー・小学生男女混合

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4×50m障害物リレー・中学生男女混合

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4×50m障害物リレー・高校生男女混合

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4×50mレスキューチューブリレー・小学生男女混合

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4×50mレスキューチューブリレー・中学生男女混合

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4×50mレスキューチューブリレー・高校生男女混合

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6競技で大会記録を更新!
第14回 神奈川県ライフセービング・プール競技選手権大会
2016/11/12

The 14th Kanagawa Pool Lifesaving Championships 2016.11.6
神奈川県相模原市・さがみはらグリーンプール

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学園祭シーズンたけなわの11月初旬——。

神奈川県相模原市のさがみはらグリーンプールで、神奈川県ライフセービング連盟(KLF)主催のプール競技選手権が開催された。

参加したのは高校生から社会人まで30チーム、373人のライフセーバーたち。

吹く風は冷たくなっても、ライフセーバー魂は熱いまま。ウインターシーズンを告げる恒例の競技会は大いに盛りあがった。


文・写真=LSweb編集室





女子は全種目で記録更新の快挙

 ライフセーバーたちの進化がはっきりと分かるのが、タイムという明確な指標のあるプール競技だ。

 個人・団体、男女合わせて5種目10競技が行われた今大会では、そのうち6競技で大会記録が塗り替えられた。まずはその種目を紹介しよう。

【大会新記録】


●女子100m障害物スイム
 成澤侑花(九十九里LSC)
 1分02秒78(大会記録 −0.88秒)
●男子100m障害物スイム
 安藤秀(湯河原LSC)
 55秒44(大会記録 −0.01秒)
●女子100mマネキンキャリー・ウィズフィン
 坂本佳凪子(鴨川LSC)
LSweb 1分00秒17(大会記録 −1.32秒 日本記録 +1.42秒)
●女子50mマネキンキャリー
 三井結里花(九十九里LSC)
 36秒99(大会記録 −1.23秒 日本記録 +0.04秒)
●女子4×25mマネキンリレー
 湯河原LSC
 1分31秒32(大会記録 −2.16秒 日本記録 +8.94秒) 
●女子4×50mメドレーリレー
 湯河原LSC
 1分52秒25(大会記録 −1.32秒 日本記録 +6.78秒)

 一気に2秒以上縮めた種目もあれば、0.01秒と僅差の種目もあるが、日本の競技レベルが上がっていることは間違いない。

 競泳出身の成澤侑花選手は、泳ぐたびに記録を更新する伸び盛りの大学2年生。ジュニア時代から活躍していた坂本佳凪子選手は、学生最後の年にフィン競技で初優勝を手にした。
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 日本代表として世界大会に出場した安藤秀選手と三井結里花選手は実力どおりのタイムだが、2人ともたぶんもう一つ上の記録を目指していたはずだ。

 湯河原LSCは女子リレー種目2冠を達成。4×25mマネキンリレーは青木邦→塩原あかり→中島静香→河崎綾子と繋いで2位以下に2秒以上の差をつけ、4×50mメドレーリレーは河崎綾子→青木邦→中島静香→船津美帆の4人で、追いすがる九十九里LSCをタッチの差でかわして優勝した。
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 両種目に出場した青木邦は、1歳の愛息とともに会場入りしたママライフセーバー。元日本代表の実力者だが、出産から1年あまりで結果を出すのは簡単ではないはすだ。

 「個人種目も出ましたが、タイムは全然でした。出ると決めたのは自分なので一生懸命泳ぎましたが……。でもリレーっていいですね。若いメンバーと一緒に泳げて楽しかったです」と息を弾ませながら話してくれた。

 ライフセービング競技の舞台が海からプールへと移った最初の大会で、好タイムが連発された。特に、全種目で記録を更新した女子のがんばりは頼もしいかぎり。シーズン終盤にはさらなる記録が期待できそうだ。
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実施競技に込められた思い

LSweb 毎年11月に開催されるこの大会は、実施競技にいくつかの特徴がある。
 例えば、障害物スイムは200mではなく100mとし、1種目だけ行うフィン競技はマネキントウではなくマネキンキャリーにするといった具合だ。

 「大会期間が1日しかなく、時間的な制約があることが理由の一つです。また経験の浅い選手でも参加しやすくするために、競技を選定しています」と話すのは、泉田昌美KLFスポーツ委員長だ。

 「距離が半分になれば、時間も短縮できますよね。LSwebただ障害物スイムを100mに設定するのは国際規則でも認められていることなので、本大会の記録は公式認定されます。また、機材負担をなるべく軽くするために、フィン種目はレスキューチューブを使わないマネキンキャリー・ウィズフィンを実施しています」

 こうした工夫もあり、今年は昨年より参加者が20人近く増えた。参加30チーム中19チームが県外からの参加。遠来賞は愛知LSCだ。
 そして昨年に続いて参加した高校生チームの日体大荏原高校LSCは、男女ともに団体種目で決勝に進出する活躍を見せた。

 初出場のキタジマアクアティクスは、五輪競泳金メダリストの北島康介さんが設立したスイミングスクールで、小学生から高校生を対象に、現役のライフセーバーが指導するライフセービングコースが開設されている。
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 「ライフセービング競技はとにかく楽しい」と声を弾ませるのは、高校1年生の青山ウィリアム選手。個人・団体合わせて3種目の出場した彼に、道具を使う競技は難しくないか聞いてみると、「面白いです!」とニッコリ。

LSweb 「ウィリアムは海で泳ぐのも好きで、オーシャン競技にも積極的に挑戦しているんですよ」と言うのは、インストラクターの一人でもある古金源太選手だ。

 2種目あるリレー競技でどちらもトップとなった同チームだが、残念ながら4×25mマネキンリレーでは泳法ミスで失格に。

 しかし、青山選手、ライフセービングコースを指導する古金選手と石井健人選手、世界水泳に出場した経歴を持つ細川大輔選手の4人が泳いだ4×50mレスキューメドレーでは、強豪を押さえて見事に優勝し、その存在感を見せつけた。

 ライフセービング競技の門戸を広く開け、ニューカマーや新しいクラブの参入を促しているのも、この大会の特徴だ。

 男子4×25mマネキンリレーを制したのは坂本陸選手→園田俊選手→上野凌選手→遠藤勝久選手と繋いだ西浜SLSCだ。
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 スタートダッシュが得意な坂本選手が1泳、折り返しながらのマネキンの受け渡しが難しい2泳と3泳に、息の合った園田選手と上野選手、4泳に大学3年生の遠藤選手を配する作戦が成功した。

LSweb アンカーのプレッシャーは感じなかったか?という問いかけに、「僕はただ前を見て全力で泳ぐだけです」と答えた遠藤選手を、「学校の後輩です。がんばっていますよ」と園田選手が称えた。「一生懸命やらないとぶっ飛ばされちゃいますから(笑)」と遠藤選手。
 そんなに冗談が言い合えるチームワークの良さが、優勝の一因であることは間違いないだろう。

 「来年は15回目の記念大会となりますので、さらに盛り上がってくれるとうれしいですね。
 神奈川県はライフセービング先進県です。その統括団体として、海の利用方法が昔とは変わってきていることにどう対応するか、水辺だけでなくそれに付随する場所での安全をどう確保し、システム化していくかなどなど、連盟として考えていかなければならないことはたくさんあります。
 競技会に来ると、若い人たちががんばっている姿を見ることができます。彼らの活動を支えていくのが、我々大人の役割だと思っていますよ」と話すのは、KLF顧問の一人である朽木聡さんだ。

 KLFは来年、設立20周年を迎える。そしてプール競技会は15回目の記念大会となる。
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【第14回神奈川県ライフセービング・プール競技選手権大会 成績表】



☆★☆ 「第14回神奈川県ライフセービング・プール競技選手権大会」 表彰台 ☆★☆
100m障害物スイム・男女

100m障害物スイム・男女

100mマネキンキャリー・ウィズフィン・男女

100mマネキンキャリー・ウィズフィン・男女

50mマネキンキャリー・男女

50mマネキンキャリー・男女

4×25mマネキンリレー・男女

4×25mマネキンリレー・男女

4×50mメドレーリレー・男女

4×50mメドレーリレー・男女

オフィシャル功労賞

オフィシャル功労賞・藤田善照氏(右)

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2km06
第42回全日本ライフセービング選手権大会・レポートVol.2
挑戦と継続のビーチ編
2016/10/13

The 42nd Japan National Lifesaving Championships 神奈川県藤沢市・片瀬西浜海岸 2016.10.8-9

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今年の全日本は総合優勝を巡っても僅差の勝負が繰り広げられた。

大粒の雨が降ったこと、風や波のコンディションが刻々と変化したこと、ボードレースがキャンセルになったこと、そんな不可抗力を乗り越えて理事長杯を手にしたのは……。

総合優勝の行方を左右したビーチ競技の勝敗やいかに。全日本レポート後編をお届けしよう。


文・写真=LSweb編集室





2kmビーチランは下田LSCが制す

LSweb 大会初日——。午後から吹き上がった南からの強風の中で、この日の最終種目である2kmビーチランのガンが鳴った。

 女子は、國武あかね(白浜LSC)、小林果蓮(下田LSC)、金子真優(銚子LC)、遠藤夏葉(日体大荏原高校LSC)らが序盤を引っ張り、勝負は最後の折り返し地点へ。ここから差を広げたのが小林だ。

「自分は後半で競ったら弱いので、ラスト1kmから上げる作戦でした。でも入りが思ったより速くて、1kmで上げることができなかったので、とにかく粘って粘って、最後は意地で走りました。
 先輩でライバルの大井麻生(波崎SLSC)さんが今年は出ていなかったので、とにかく麻生さんにメダルを見せたくてがんばりました」という小林は駅伝部出身。「来年は納得できるレースがしたい」と、すでに来シーズンを見据えていた。

LSweb 男子は2000年代後半のライバル対決が記憶に残る、小出大祐(東京消防庁LSC)と浅見泰希(東京消防庁LSC)がチームメイトとして出場。そこに連覇を狙う須藤凪(下田LSC)、長距離が得意な中川慎太郎(西浜SLSC)、さらには日本体育大学LSCや日体大荏原高校LSCの脚力自慢が加わり、一斉にスタートを切った。

 レースはゴール寸前までもつれる激戦に。ラスト数メートルで小出を抜き去った須藤が二連覇を達成した。

「東京消防庁の浅見さんと小出さんは強敵だと思っていました。最後まで2人に食らいついて刺そうとは思っていたのですが、予選で走り比べができなかったので速さを実感できないまま決勝となり、けっこう危なかったと思います。
 小出さんが左を気にしている時に右から抜くことができたのは、ちょっとラッキーだったかもしれません」と須藤。
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 脚力を競う2kmビーチランは、下田勢がアベック優勝を成し遂げた。

LSweb 俊足自慢が顔を揃えたビーチリレー。

 女子は日体大LSCのアンカー長野文音が、先行する勝浦LSCを軽々と追い抜き1着でゴールラインを走り抜けた。

 アンカー対決となった勝浦LSCの我妻菜登は「3分の1ぐらいのところで並ばれました。(長野)文音は後半伸びるので、そこからさらに差が広がりましたね」と完敗の弁を口にした。

 一方男子は、1走の和田賢一が抜群のスタートを決めた式根島LSCを、バトンパスに絶対の自信を持つ日本体育大学LSCが追う展開に。インカレと同じメンバーで戦った日体大LSCは中盤で逆転に成功。アンカーの七海元紀がトップでゴールすると飛び上がって喜びを露わにした。

 ビーチリレーは日体大LSCがアベック優勝を決めた。
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オランダチャンピオンが参戦したビーチスプリント


 ビーチスプリンターのナンバーワンを決めるビーチスプリントには、男女ともに本命がいた。二連覇中の長野文音(日体大LSC)と森新太郎(銚子LC)だ。しかし、森はフライングで予選失格。その瞬間、観客からも大きな溜息がもれた。

 女子は長野が鮮やかに三連覇を達成。2位に入ったのは高校2年生の田中綾(昭和第一学園LSC)だ。
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 昨年4位から着実に順位を上げた彼女は、先輩たちに囲まれながら「緊張しました」とはにかんだ笑顔を見せた。3位は柴田夏希(大阪体育大学LSC)。柴田も昨年5位からのジャンプアップで、全日本初のメダルを獲得した。

 男子は荒井滉太郞(今井浜LSC)が初タイトルを獲得。インカレ優勝の七海(日体大LSC)が2位、石井雄大(東京消防庁LSC)が3位となった。

「インカレで悔しい思いをしたので、全日本では絶対に勝つと決めていました。とにかく絶対に勝つ!そう思ってスタートラインに着きました」と弾んだ声で答えた荒井だった。
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 今大会には2人の外国選手がオープン参加していた。一人はお馴染みのモーガン・フォスター(サウスブライトンSLSC)、そしてもう一人がオランダのビーチフラッグス&ビーチスプリントチャンピオン、ロバート・ヘンドリクス(ビアリッツSC)だ。

LSweb 「昨年の大会にフランスチームが参加したでしょう。あれを聞いて、本当に羨ましくて、羨ましくて。日本はビーチフラッグス大国だから、前々から全日本に参加したいと思っていたんです」と、念願の初来日を果たしたヘンドリクスは言う。

 子どもころ体操を習っていたという彼は、2002年の世界大会でビーチフラッグスを知り「これは僕向きだ!」と直感した。

 日本のビーチフラッグスを意識したのは、2006年の世界大会で前述のフォスターが金メダル、現在は日体大荏原高校LSCの監督を務める北矢宗志(西浜SLSC)が銀メダルを取ったのを目の当たりにしてからだという。

 オーストラリアに留学経験もあるヘンドリクスだが、今大会、惜しくもビーチフラッグスでの決勝進出には至らなかった。しかし、ビーチスプリントで決勝の舞台に立つと、重量感のあるパワフルな走りで8位入賞を果たした。

「もし一番端のコースでなければ、もう少し順位を上げられたと思いますが、そんなことを言っても仕方がないですよね。日本で多くの良い仲間に出会えたことは素晴らしい財産になりました。明日、オランダに帰ります」と、少しなごり惜しそうに話していた。

LSweb 特別な思いで決勝の舞台に立ったのは、ヘンドリクスだけではなかった。過去、何度も優勝経験のある本多辰也(東京消防庁LSC)も複雑な感情を抱えて決勝レースを走った。結果は8位。

「今井浜の後輩が優勝したのはとても嬉しいです。ちょっとしたことですが、アドバイスもできたし……。同時に悔しいというか、周りにどんどん置いていかれて、自分が走れなくなると感じたレースでした。
 こんな気持ちになるなんて、何なんでしょう。本当に何なんでしょうね」そういう本多の目からは、次から次へと涙が溢れていた。

「40歳でビーチスプリントの決勝に出るって、本当にすごいことですよ。ほんと尊敬しています」と本多に握手を求めた植木将人(西浜SLSC)。まもなく、自分が出場するビーチフラッグス決勝が始まろうとしていた。

ビーチフラッグス

LSweb 今年、全日本の会場は選手たちに最高のパフォーマンスをしてもらおうと、重機を入れて整備された。
 深いところから掘り起こされた砂は雨が降った後も柔らかい状態で、ビーチフラッグス会場では一歩ごとに深く足が埋まるような感じだったという。砂が足にまとわりつくようなコンディションはどう影響したのだろうか?

 女子ビーチフラッグスに並々ならぬ決意で出場したのが、但野安菜(勝浦LSC)だ。

 「世界大会では期待されたメダルが獲れず、不完全燃焼でした。あまりにも不完全燃焼で、どうしていいか分からないくらいでした。
 できることは、一度も倒したことのない遊佐(池谷)さんに勝って日本一になることだけだと思い、集中しました」という言葉どおり、最後は池谷雅美(柏崎LSC)との一騎打ちを制し日本一に輝いた。

 今後の目標は? と聞くと「20連覇ですかね!?」と白い歯を見せた。
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 2年ぶりに全日本の舞台に現れたレジェンド池谷でさえ、20連覇は成し遂げていない(全日本通算21勝)。但野の挑戦は始まったばかりだ。

LSweb 男子ビーチフラッグスは、ベスト8の戦いで植木と北田尚輝(三浦海岸LSC)のランオフとなり、植木がダウンという波乱の幕開けとなった。

 順調に勝ち上がったのは三連覇を狙う和田(式根島LSC)、学生チャンピオンの堀江星冴(勝浦LSC)、そして得意のビーチスプリントで失格と悔しい思いをした森(銚子LC)、そして植木とのランオフを制した北田だ。

 表彰台を巡る争いで最初に脱落したのが北田。好調だっただけに涙が止まらない悔しい敗退となった。
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 続いてダウンしたのは、前のレースで太ももと足の指を突き指していた堀江。「普段はあの程度の接触でも耐えられるのですが……。簡単に転んでしまいましたね」と、インカレとの二冠には届かなかった。

LSweb ラスト1本は長身の森と、砂用のゴーグルをかけた和田との対決に。ビーチスプリントのベストタイムが10.4秒という森だが、ビーチフラッグスを研究し続ける和田には届かなかった。

 全日本三連覇を達成した和田は、感極まり涙、涙。

 少し落ち着いてから話しを聞くと、「今年は良いこともあったけれど、上手くいかないことも多くて、もうダメなのかなと思った時期もあったんです。なんだかホッとして」と涙の訳を話してくれた。そして「今後の目標は、もちろん全豪のビーチフラッグスで優勝することです」とキッパリ。そしてその先には……さらなる夢があるそうだ。

 熱戦がすべて終わると、スポットライトに照らされたメインステージでの表彰が始まった。個人、団体の表彰が終わるといよいよ総合成績の発表となる。

LSweb 第3位は創立20周年の湯河原LSC。第2位は総合五連覇を狙っていた西浜SLSC。

そして総合優勝は日本体育大学LSCが1998年の第24回大会以来、実に18年ぶりとなる栄冠を手にした。1位、2位、3位の得点差はそれぞれ1点という大接戦を制しての勝利だった。

 「ここまでの道のりは決して楽ではありませんでしたが、学生たち一人ひとりが課題と目標をクリアしてくれたことが総合優勝に結びついたのだと思います。ライバルと競い合い、高め合って、最高の結果が得られました。また来年、同じような結果が残せるように、学生も社会人もなく切磋琢磨していきたいと思います」とコメントしたのは日体大LSCの草柳尚志ヘッドコーチ。
 名門クラブが脈々と受け継いできたライフセービング魂が、全日本の舞台で存在感を表した今大会だった。

img_4993 ところで、今大会では夫婦で出場するライフセーバーの姿が目についた。

 例えば、湯河原LSCの青木将展・邦夫妻は夫婦でメダルを獲得し、柏崎LSCの池谷薫・雅美夫妻は2人ともビーチフラッグスで活躍。愛知LSCの鈴木雄三・千帆美夫妻は、ともに抽選で選出されてBLSアセスメントでA評価を得る、といった具合だ。

 ジュニアがいて、チームを牽引する人々がいる。日本のライフセービング界に足りないのは、ライフセーバーたちの心の支えになり、続けることの素晴らしさを教えてくれる、マスターズというグループだけだなぁと思った秋の日の夕暮れ時であった。(文中敬称略)

【第42回全日本ライフセービング選手権大会 成績表】



☆★☆ 「第42回全日本ライフセービング選手権大会」 表彰台 ☆★☆

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サーフスキーレース・男女

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サーフレース・男女

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オーシャンマン/オーシャンウーマン

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ボードレスキュー・男女

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2kmビーチラン・男女

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ビーチフラッグス・男女

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ビーチスプリント・男女

ビーチリレー・男女

ビーチリレー・男女

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レスキューチューブレスキュー・男女

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オーシャンマンリレー/オーシャンウーマンリレー

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総合1位・日本体育大学LSC、2位・西浜SLSC、3位・湯河原LSC

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おめでとう! 日体大LSC



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第42回全日本ライフセービング選手権大会・レポートVol.1
運と実力のサーフ編
2016/10/12

The 42nd Japan National Lifesaving Championships 神奈川県藤沢市・片瀬西浜海岸 2016.10.8-9

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北は宮城県(気仙沼LSC)から南は沖縄県(座間味LSC)まで、59クラブ、1220人が参加した今年の全日本。

本戦の舞台には予選会を突破した中学生から、全日本出場歴20年以上の社会人まで、幅広い年齢のライフセーバーたちが集結した。

2日間に渡って熱戦が行われた今大会の様子を、前後編でレポートしよう。


文・写真=LSweb編集室





サーフスキーでいきなり頂上決戦

LSweb 大会初日——。
 朝から降り続いていた雨は、午後になってようやく上がった。

 個人・団体合わせて男女各11種目が予定された全日本。その最初の決勝種目、男女サーフスキーレースは、雲の切れ間から差す日差しの下でスタートした。

 まずは女子。
 スタートラインには、二連覇を狙う山本裕紀子(若狭和田LSC)、表彰台常連の久保美沙代(和田浦LSC)、実力者姉妹の河崎尚子(銚子LC)と河崎綾子(湯河原LSC)、インカレワンツースリーの佐藤礼奈(湯河原LSC)、高橋志穂(柏崎LSC)、今野恵(鎌倉LG)、地元での優勝を狙う伊藤真央(西浜SLSC)、結婚・出産を経て競技復帰した青木邦(湯河原LSC)、さらには小松崎あゆみ(下田LSC)、中村遥(新島LSC)、猪又美佳(茅ヶ崎SLSC)、LSweb尾田依津子(神戸LSC)といった中堅・ベテラン勢が顔を揃えた。

 スタートで真ん中よりから勢いよく飛び出したのは、久保。山本が第1ブイで久保に追いつくと、2人は並漕のまま第3ブイを回ってフィニッシュラインへ。
 そこからパドル力を活かしてうねりを上手く捕らえたのが山本だ。そのままリードを広げ、全日本二連覇を達成した。

 2位争いは久保、高橋、佐藤と同じ波に乗った3人の混戦となったが、久保が粘り勝ち。3位は高橋、佐藤は惜しくもメダルを逃した。

 「スタートは上手くいったのに」と久保。
 「横風が吹いていたので、ブイとの距離を少し多めに空けたら(山本)裕紀子さんに入られてしまいました」と、自身3つ目の銀メダルにも悔しそうな表情だった。
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 スタート前は普段通りにひょうきんな仕草で笑いをとっていた山本は、「情けない話しですが、地元開催の種目別で優勝してから心と体をベストな状態に維持するのが難しくて……。でも(9月にオランで開催された)世界大会で首脳陣の期待に応えることができず、不甲斐ない思いをしました。とりあえず全日本二連覇できて良かったです」とほっとした表情を見せた。
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 海上フィニッシュのサーフスキーは、毎年、最後の最後まで勝敗の行方が分からない大接戦が繰り広げられる。特に実力が拮抗する男子は、複数人がほぼ同時にフィニッシュラインを横切る激戦いになる。

LSweb スタートラインには、昨年の種目別から負けなしの出木谷啓太(九十九里LSC)を筆頭に、内田直人(勝浦LSC)、落合慶二(東京消防庁LSC)、松沢斉(下田LSC)といった優勝経験者、ベテランの大西明(鎌倉LG)や池脇良(下田LSC)、安定した実力を発揮する篠田智哉(勝浦LSC)や荒井洋佑(西浜SLSC)、学生の意地を見せたい牛越智(波崎SLSC)と小林海(大阪体育大学LSC)など、蒼々たるメンツが顔を揃えた。

 スタートの激しいパドル合戦からまず抜けだしたのは篠田。ブイ周りで内田がトップに立つと抜群のスタミナを活かして後続を引き離しにかかる。
 しかし、残り僅かのところで波に乗った後続集団が追いつき、6艇が横一線ままフィニッシュラインへ。

 大混戦からノーズひとつ抜け出たのは出木谷。続いて荒井と篠田がほぼ同着。間髪入れずに松沢、内田、落合が流れ込んだ。
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 新艇で挑み連覇を達成した出木谷は「スタートで失敗して追う展開となりましたが、最後で追いつけたのでここからが勝負だと気合いを入れ直しました。勝因は波を下りきった後にスープに負けないようにしっかり漕げたことですね」と満面の笑み。

LSweb HPT(ハイパフォーマンスチーム)ならぬNPT(ナイスパフォーマンスチーム)で切磋琢磨する良きライバルたちは、「あと一歩、およびませんでした」(荒井)、「ブイにラダーが引っかかったのが痛かったです。出木谷は勝ち癖がついているので手に負えません」(篠田)、「波にはしっかり乗れていたのですが……。まぁ一緒に練習している仲間たちがワンツースリーなのでいいかなと」(落合)と、それぞれ笑顔で祝福していた。

 「ブイを回るまで内田さんと並べていれば、チャンスがあったかもしれません。悔しいなぁ。またがんばります」と口にしたのは、孤高のパドラー松沢。
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 最年長46歳の大西は、学生の牛越と声を掛け合いながら漕いで8位入賞。「入賞できて良かった!」と7位の牛越の背中をポンと叩いた。

オーシャンウーマンは貫禄の圧勝

LSweb 男女レスキューチューブレスキューの決勝も初日に行われた。

 先にスタートした女子は、勝浦LSCと銚子LCが優勝争いとなった。

 溺者役は勝浦LSCの丹羽久美が先着したが、救助者役の我妻菜登がブイに到達する前に大きく曲がってしまう。その間に追い上げきたのが銚子LCだ。

 波打ち際までもつれた勝敗は、一足早く溺者役のピックアップに成功した勝浦LSCの軍配が上がった。
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 男子は日本代表の2人、安藤秀と西山俊が実力を発揮した湯河原LSCが優勝。

 2位は廣田諒、上野凌の若手コンビが活躍した西浜SLSC。そして表彰台最後の一枠は、勝浦LSCと日本体育大学LSCの激戦となった。
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 ドラッガーの溺者役ピックアップはほとんど同じだったが、勝浦LSCの方が少し沖にいた。しかし、日体大LSCのドラッガー一人が波打ち際で足を取られる間に勝浦LSCが追いつき、両チームが横並びでフィニッシュラインへ。
 ラインを越える直前に、再び日体大LSCのドラッガーが砂に足を取られる。必死で腕を伸ばし、体を前に送り出す。勝浦LSCのドラッガーもつられるように足がもつれた。

 どちらが先か?
 着順札を手にして喜びをあらわにしたのは、勝浦LSC。インカレと同じメンバーで挑んだ日体大LSCは僅かにメダルに届かなかった。
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img_8713 大会2日目——。

 朝から激しい雨と南からの強風、雷注意報も発令される荒れ模様の天候となり、競技開始は11時までお預けとなった。

 その結果、参加人数が多く予選消化に時間がかかるボードレースがキャンセルされることに。
 選手はもちろん、観客も、そして苦汁の決断をせざるをえなかった実行委員にとっても残念な結果となった。

 風向きが北に変わり、ジャンクだった海面が収まりつつある中でスタートしたオーシャンウーマンレースで、圧倒的な強さを見せたのが三井結里花(九十九里LSC)だ。

 最初のスイムで大差をつけると、続くボートでさらにリードを広げ、スキーは完全に独走状態。それでも、最後のランまでしっかり全力疾走し、フィニッシュ後も立ち止まることなく軽くジョギングを続けながら、後続選手を待ち続けていた。
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 名須川紗綾(茅ヶ崎SLSC)はボードで一気に2位まで順位を上げたが、スキーのインで痛恨の沈。そのチャンスを見逃さなかった山本(若狭和田LSC)が2位に上がり、名須川は悔しい3位となった。
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 高橋(柏崎LSC)が4位、社会人1年目で環境が大きく変わった高柴瑠衣(鹿島LGT)と奥秋李果(座間味LSC)が5位と6位に入った。

 圧巻のレースを見せた三井だが「ランがまだまだ」だと自己分析する。「ランが弱いとイン、アウトで差が出ますから」という彼女が目指すのは、世界大会での個人メダル獲得だ。

 「世界大会のサーフレースで6位に入賞しましたが、先行グループにいながら、アウトのランで後続に追いつかれてしまった。3位にもなれた6位でした」と話す。その口調に、秘めた闘志が感じられた。
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LSweb オーシャンマンは最初から最後までトップを守った西山俊(湯河原LSC)が完勝。

 ランまでもつれ込む接戦となったのが、園田俊(西浜SLSC)と上野凌(西浜SLSC)の2位争い。一歩も譲らぬ2人だったが、最後は胸の差で園田が勝った。
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 一度もトップを譲らず連覇を達成した西山だが「これで満足していてはダメなんです」と口を開いた。そして「僕の今の目標は(三井)結里花です。世界と互角に戦うには、彼女のように圧倒的に強くなくては」と続けた。
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 ところでこの種目、かつてはスキーが鬼門となり学生ライフセーバーが少なかったのだが、今年はスタートラインに並んだ選手の約半数が学生という顔ぶれに。

 4位は高校3年生の加藤豪(柏崎LSC)、6位の佐藤悠太(波崎SLSC)、7位の小松海登(波崎SLSC)は大学生と、3位の上野も合わせると入賞者の半分が学生だったのは、若いうちからスキーが練習できる環境が整ってきたということだろう。
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 大学4年生の荒生拓人(九十九里LSC)は、「もっと早くからスキーを練習しておけばよかった」と、あと一歩で入賞を逃したことを悔やんでいた。

サーフレースは若手が制覇

 続くオーシャンウーマンリレーでは、ボードで逆転した九十九里LSCが優勝。スイムとボードで粘ってスキーに繋げた湯河原LSCが2位、後半に追いつかれた銚子LCが3位でメダルを死守した。
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 オーシャンマンリレーでは、順位が目まぐるしく変わる熱い戦いが繰り広げられた。スイムの前半は九十九里LSCと大阪体育大学LSCがリードしたが、波を上手く掴んだ西浜SLSC、館山SLSCがアウトで逆転。さらにボードで西浜SLSCに続く2位に浮上したのが西伊豆・松崎LSCだ。

 勝敗はスキーに託された。リードを守った西浜SLSCがランへと繋ぎトップフィニッシュ。再逆転に成功した館山SLSCが2位、下田LSCが着実なレース展開で3位に入った。
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 サーフレースは男女ともに大学生が優勝した。女子は坂本佳凪子(日本体育大学LSC)、男子は中谷理人(湯河原LSC)、2人とも大学4年生だ。

 「ブイを回った時は10番ぐらいでした」と言う坂本。
 「後半バテてしまうのが自分の課題。でも今日は波に乗れると信じて最後までがんばりました。最初の波に乗りきれなかったのですが、すぐに次の波が来て、2回乗れたのが良かったです」と、日本代表の三井(九十九里LSC)を抑えて2014年以来となる二度目のタイトルを手にした。
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 中谷は「いやぁ〜びっくりです」と驚きを口にした。
 「前半は速い人に離されないように、中盤は体力温存、最後は死にものぐるいで波に乗ろうと思っていました。今年はクラブ創立20周年で総合優勝を狙っているので、少しでも貢献したいと思っていましたが、まさか1位になれるとは。嬉しいです」と記録を終えても半信半疑な様子。チームメイトの祝福にも「信じられない」を連発していた。

 スケジュールの変更で予選、決勝と続けざまに行われたボードレスキュー。

 女子は栗真千里・宮田沙依の銚子LCが、レスキューチューブレスキューの借りを返すように、先行する丹羽久美・我妻菜登の勝浦LSC、青木邦・市川恵理の湯河原LSCを逆転して優勝。館山SLSCの高校1年生ペア、津島笑満花・鵜木海緒は8位入賞と健闘した。
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 男子も逆転劇が見られた。勝ったのは西山俊・青木将展の湯河原LSC。先行していた幡野圭祐・岸田興喜の日体大LSCは、波打ち際での逆転を許してしまった。
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 「波を一つ乗り逃がしてしまいましたが、茅ヶ崎寄りから波が消えていくことは分かっていたので、江の島寄りにいる僕らが次の波を掴めば追いつけると確信していました」と青木。気心しれた西山と、冷静なレースさばきで勝利を手にした。

LSweb ところで、同レースの予選に出場した柏崎LSCの高橋志穂と池谷雅美の年齢差は23歳。
 決勝には進めなかったものの、親子ほど年の離れた2人(失礼!)が仲良くレースする姿は、競技人口の拡大を象徴する一コマと言えるだろう。

 レース終了後、「もういいよ〜」と言う池谷に、「また出よ〜よ」と甘える高橋。なんともほほ笑ましい光景だった。

※ビーチ競技の熱戦は後編でお届けします。(文中敬称略)

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